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矢野顕子、92年発売の歴史的カバー・アルバム「SUPER FOLK SONG」11/20アナログ・レコードで発売

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矢野顕子「SUPER FOLK SONG」アナログ・レコード
矢野顕子「SUPER FOLK SONG」アナログ・レコード

矢野顕子が1992年に発表した「SUPER FOLK SONG」がアナログ・レコードにて11月20日に発売が決まった。

この作品はピアノと歌だけの“一発録り”レコーディングによるもので、作品中の収録曲は見事に矢野オリジナルと形を変え、録音時の極限の緊張感まで伝わるようなすさまじい臨場感の名盤である。

2017年にアナログ・レコードの発売がアナウンスされていたものの、静かな曲が多くアナログ・レコード特有の静電気起因によるノイズに悩まされていた。アメリカでの3度のテストプレスを経て、吉野金次氏が録ったマスターテープを聴き直し、S/Nの良い国内でのカッティング・プレスに切り替え、原料の開発を待ち実に2年半越しでの発売が実現することとなる。

また今回の「SUPER FOLK SONG」アナログ・レコード発売にあわせ、共同プロデューサーとして坂本龍一が参加している80年代の代表作品2作「オーエスオーエス」と「峠のわが家」がアナログ・リイシューされることとなった。

「オーエスオーエス」は1984年発売の7枚目のオリジナル・アルバム。東京とロサンゼルスで録音が行われ、ベースにウィリー・ウィークス、ドラムスにカルロス・ベガなど米国人ミュージシャンを起用している。坂本龍一がシンセサイザーを担当するほか、細野晴臣、高橋幸宏といった、解散後のYMOのメンバーの参加もみられる。

「峠のわが家」は1986年2月MIDI移籍後第1弾のオリジナル・アルバム作品である。レコーディングには高橋幸宏、大村憲司が参加しているが、テクノポップ感がうすれ、NYのスタジオミュージシャン参加によるジャズ回帰色が明確となる作品である。

この2タイトルはバーニー・グランドマンによるカッティング、ソニーミュージック静岡工場でのプレス。いずれも2019年冬の発売を予定している。

さらに「SUPER FOLK SONG」アナログ・レコードの発売日には、最新作「ふたりぼっちで行こう」と「Soft Landing」のアナログ・レコードもリリースが決定。

2017年発表の「Soft Landing」は、「SUPER FOLK SONG」から続く矢野顕子の弾き語りシリーズ最新作第5弾にして、「SUPER FOLK SONG」表題曲の続編である楽曲「SUPER FOLK SONG RETURNED」を収録。

2018年発表の「ふたりぼっちで行こう」は、全楽曲にゲストアーティストを迎えたコラボ作品。上妻宏光、大貫妙子、平井堅、前川清、YUKIといった豪華アーティストらと、そのアーティストと矢野にしかできない共演を収めた最新作。こちらの2タイトルはいずれも初アナログ・レコード化となり、東洋化成によるカッティング・プレスにてリリース。

また立川シネマシティにて、10月11日~14日の4日間限定で、矢野顕子のドキュメンタリー映画『SUPER FOLK SONG ~ピアノが愛した女。~』(2017デジタル・リマスター版)が再上映される。

「SUPER FOLK SONG」の制作風景に迫ったドキュメンタリー映画であり、一音ごとの緊張感、一場面ごとの研ぎ澄まされた臨場感が、矢野の音楽に対する“執念”にも近い強い意志と想いとともに極めてリアルに伝わってくる。

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