スカパラ、デビュー30周年記念オリジナルアルバムの詳細発表
東京スカパラダイスオーケストラが11月20日にデビュー30周年を記念してリリースするオリジナルアルバムの最新ビジュアル、タイトル、収録内容が公開された。
アーティスト写真とジャケット写真の撮影は、アートや広告・ファッションなど様々なジャンルで世界的に活躍する写真家、レスリー・キーが担当。レスリーらしいファッショナブルなライティングの中、コミカルなポーズを取るスカパラメンバー。デビュー30周年にしてもなお勢いを増す彼らの人柄を絶妙に表現した1枚に仕上がっている。また自身のバンド名を全面に押し出したアニバーサリーイヤーにふさわしいアートーワークも要チェックだ。
アルバムタイトルは「ツギハギカラフル」。9月末に公開された映画『任俠学園』でスカパラが担当した主題歌と同タイトルであるが、命名した谷中敦(Baritone sax)は「ずっと住んでる東京の街を見ると、古いビルや新しく大きなビルとか渾然一体で、ちぐはぐにぐちゃぐちゃだけど、それぞれのビルや建物はきっと元々それぞれ誰かの夢なんだろうと思った。破れた夢もあるし、新たな夢もある、悲しそうな夢もあるけど、幸せそうな夢もある。東京はそんなツギハギな街だけど、これからみんなで作る未来もきっとツギハギでカラフルなのが楽しいのさ!と思ってつけたタイトルです。スカパラも30周年。関わってくれた様々な方々の夢も、自分たちメンバー9人の夢も「ツギハギカラフル」で輝かせていきたいと思っています。」とコメントしている。
アルバムは“歌モノ盤”と“インスト盤”の2枚組で発売されるが、Disc-1の“歌モノ盤”には日本を代表するボーカリストを客演として迎えてシングルリリースされた「ちえのわ feat.峯田和伸」、「明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次」、「リボン feat.桜井和寿」の3曲の他、新曲としてキヨサク(MONGOL800)とTAKUMA(10-FEET)というスカパラにとって大切な盟友である二人がゲストボーカルとして参加した「Jamaica Ska」(オリジナルは1964年にByron Lee & The Dragonairesによって発表)、ブラジルを代表するヒップホップアーティストのエミシーダを通じて親交を深め、自らのサウンドを「コロンビアン・スウィング」と称するコロンビア出身の8人組バンド、ムッシュ・ペリネとコラボレーションした「ザ・ターミナル -Monsieur Periné Remix-」も収録される。
さらに、全国屈指の実力を誇り、今年の春と夏の甲子園ではアルプススタンドから選手を応援するサウンドが“美爆音”として全国に名を轟かせた習志野高校吹奏楽部とのコラボレーション曲「風のプロフィール」が“歌モノ盤”のラストを飾っている。
Disc-2の“インスト盤”にはインストゥルメンタル・バンドとしての矜持を示すかのような8曲のナンバーが連なっている。Disc-1とDisc-2合わせて17曲。スカパラという“バンド”がデビュー以来30年間一度も止まることなく走り続けた“今”だからこそ放つことが出来た記念碑的作品だ。
「CD+Blu-ray盤」と「CD+DVD盤」に共通で収録されるライブ映像「Traveling Ska JAMboree」の内容も明らかになった。デビュー以来初の試みとして毎公演異なるゲストアーティストを迎えてセッションを繰り広げたジャムセッションツアーのなかから、TOSHI-LOW (BRAHMAN / OAU)、奥田民生、LiSA、中村達也、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、大森靖子、EGO-WRAPPIN’、MONGOL800、SKY-HI、10-FEET、04 Limited Sazabys、斉藤和義、ハナレグミ、BiSHの14組とのセッションの模様を約140分に渡って収録。スカパラの曲であったり、ゲストの曲であったり、さらにはカバー曲であったりと、ある意味スカパラとゲストアーティストが積み上げてきた“友情”が成り立たせたような楽曲群となっている。
「CD+Blu-ray盤」にのみ、6月12日のZepp DiverCity公演からスカパラとフジファブリックによる「戦場に捧げるメロディー」など5曲のライブ映像、及び、7曲のMusic Videoが収録されている。
スカパラはデビュー30周年イヤーの締めくくりとして2020年3月20日に「30th Anniversary 2020「TOKYO SKA 30 完結編 〜ツギハギカラフル〜」」と題したワンマンライブを東京・国立代々木競技場第一体育館で開催することが決定しており、アルバム「ツギハギカラフル」の購入者を対象とした封入先行受付も行なわれる。
なお、スカパラはデビュー30周年のアニバーサリーに合わせて、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター意見広告シリーズ最新版に通算4度目の登場。「東京」という名をデビューから30年に渡って背負ってきたスカパラが、東京を象徴するスポットのひとつである浅草・雷門の前で笑顔で立ち並んでいるアニバーサリーに相応しいポスターになっている。