ベック、新曲「アンイヴェントフル・デイズ」MVでハリウッド人気女優たちと競演
ベックが、最新シングル「アンイヴェントフル・デイズ」のミュージックビデオを公開した。
アルバムの冒頭を飾るインスト曲「ハイパーライフ」が冒頭に使用され、静かに幕を開けるこのビデオは、スカイ・フェレイラ「Everything is Embarrassing」やソランジュ「Losing You」等のプロデュースで知られる個性派アーティスト/プロデューサー=ブラッド・オレンジという名義で活躍するデヴ・ハインズが監督を務めた。
アルバム・ジャケットと同じような80年代レトロな時代設定で、映画を思わせるシュールな映像が印象的なこのビデオには、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「レスラー」でミッキー・ロークの娘役を演じ、今冬公開の話題作「アナと雪の女王2」にも出演、かつてはマリリン・マンソンと婚約していたというエヴァン・レイチェル・ウッド、映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』で女戦士ヴァルキリーを演じ、私生活ではジャネール・モネイの恋人と噂されているテッサ・トンプソン、ジョージ・クルーニーとマーク・ウォールバーグ共演の「スリー・キングス」で映画デビューを果たし、コメディ・ドラマ・シリーズ「アレステッド・ディベロプメント」で人気を博したアリア・ショウカットというハリウッドの人気女優たちが競演している。
さらに、この曲は“今や世界は変わってしまった。消えて無くなった。あの平穏な日々…”というありし日へのノスタルジーと現在の喪失感を歌っているが、ビデオの中でテッサ演じるキャラクターが着ている衣装は1996年リリースの5thアルバム「オディレイ」からのシングル「デヴィルズ・ヘアカット」のミュージックビデオでベックが着ていたものだったり(途中、古いボルボに乗っている男性が着ているTシャツも「デヴィルズ・ヘアカット」のジャケット)、エヴァン演じるキャラクターが着ている衣装は1999年リリースの7thアルバム「ミッドナイト・ヴァルチャーズ」からのシングル「セックス・ロウズ」のミュージック・ビデオでベックが着ていたもの、という自身の歴史を振り返るようなオマージュが登場しているのも話題となっている。