渡辺貞夫 四半世紀ぶりにスティーヴ・ガッドと共演したライヴ盤リリース、村上春樹執筆のライナーノーツ掲載
渡辺貞夫が8月にブルーノート東京で行なったライヴの模様を収録したライヴ・アルバム「SADAO 2019 ライヴ・アット・ブルーノート・トーキョー」を12月4日にリリースする。
このライヴでは世界的なドラマー、スティーヴ・ガッドとの26年ぶりの共演が実現。オリジナル曲の他、ジャズ・スタンダード、ブラジル・スタンダードなど近年の愛奏曲を中心に披露した。
スティーヴ・ガッドのストイックなまでにグルーヴを追求するドラミングと、堅実でありながら歌心溢れるジョン・パティトゥッチのベース・プレイ。その二人の叩き出しビートに触発されながらより自由な演奏を聞かせるラッセル・フェランテのピアノ。お互いをリスペクトし、刺激し合うリズム・セクションに鼓舞され、渡辺の奏でるサックスは多幸感に満ちた輝きを放つ。ステージ上の全員の音楽に対する真摯な想いが一つになった瞬間を記録したライヴ・アルバムとなっている。
またライナーノーツは、熱心なジャズ・ファンとして知られる作家の村上春樹が執筆。1968年に上京して初めて見た渡辺貞夫のライヴの模様にも触れながら「リジェンドになりきらないリジェンド」として、いまだにジャズの最前線で活躍する渡辺への特別な想いが綴られている。