IVVY
IVVY ONEMAN LIVE~Show 昇~
2019.10.4(FRI)マイナビBLITZ赤坂
10月4日、IVVYがグループ初となる東名阪ワンマンツアー『IVVY ONEMAN LIVE~Show 昇~』をマイナビBLITZ赤坂にて締めくくった。
IVVY
「IVVYを作った頃は、こうやって踊ってるとすぐに手が当たってた壁が、今日はすごい遠くにあるから、メンバーも思いっきり動けて。ここまでの4年間、みんなそれぞれが戦って、壁を乗り越えてきました。(涙をこらえながら)ここが新たなスタート地点。絶対に、ドームに立ちます。この5人のIVVYで」
アンコール、リーダーのHIROTOが超満員のオーディエンスを前に、万感の思いで決意を語った。IVVYならまだまだいける。そんな期待感をこのツアーとこの夜に、彼らは確かに刻み込んでいった。
IVVY
この日は、オープニングからまるでドームを見据えたようなステージングを連発。メンバー紹介をかねたオープニングムービーに続いて、和楽器をフィーチャーしたEDMが大音量で鳴り響くと、5人のシルエットが浮かび上がる。舞台から1段高いところに設置されたステージに全員が並ぶと、羽織っていたマントを一斉に脱ぎ捨て、赤×黒の衣装を着たメンバーにスポットが当たる。そこで場内は狂喜乱舞。長身のメンバーが揃ったIVVYは、メンバーが並ぶだけでその存在感は群を抜いている。
IVVY/HIROTO
IVVY/YU-TA
IVVY/TOSHIKI
IVVY/KENTOi
IVVY/TAIYU
ロックなギターリフ×和笛×デジタルサウンドがインパクト大な新曲「SHOW」でライブは幕開け。広いステージでは、5人の長身が映える。間髪入れずにIVVYのなかでも重厚感があり、ダンスの難易度もマックスな「Light on fire」へ展開すると、4人のダンサーがイン。彼らとシンクロしながらのステージング。さらには、赤いレーザービームが飛びかうなか、舞台ではファイアーボールがバンバン上がり続けるという、いままで見たことがないようなド派手な演出にどよめきが起こる。そんなファンをコール&レスポンスで落ち着かせ「Baby I’m Back」では“オッオッオー!”と全員で合唱するなか、KENTO.iがまずは自慢の腹筋をチラ見せ。続く、ミラーボールが回る中でピンクの照明に包まれセクシーさ満載で歌う「Pain」では、TAIYUがセクシーな腰つきで場内をわかしていった。
IVVY
その後は、それとは対極にある瑞々しいバラード「One love」をアカペラ始まりでもってきた彼ら。バキバキのEDMから大人っぽいR&B、さらには爽快なJ-POPまでを歌い踊る現在のIVVYを凝縮したような濃厚なオープニングを、彼らは序盤からクライマックスのようなテンションでパフォーマンスした。
IVVY/TOSHIKI
IVVY/TAIYU
場内が暗転、ここからはソロとIVVYで魅せていくブロックへ。まず最初に始まったのはTOSHIKIとTAIYUのソロのイメージ映像。続いて、TOSHIKI がハンドマイクを握ってセンターに現れ、TOSHIKIならではの甘く柔らかなハイトーンをたっぷりフィーチャーしたソロ曲「ONE」をしっとり歌い上げる。上下白い衣装に着替えたTAIYUはダンサーを引き連れて登場。「Run away」を持ち前切れ味抜群のダイナミックなダンスで魅せていった。場内が暗転し、音だけで海辺のドライブを回想させるようなSEが流れだす。車のなかで流れるラジオのBGMが「Too late」に変わったところで、白シャツ×ジーンズに着替えたメンバーがオンステージ。YU-TA の透明感ある声が、このロストラブソングのせつなさをより一層引き出し、観客は静寂のなかで彼らの歌に聞き入っていった。
IVVY/YU-TA
そのYU-TAのソロ映像に続いて、2階ステージに登場したYU-TA。目の前にはピアノが1台。そのあと、彼はなんとピアノ弾き語りでバラード曲「歩み」を歌ってみせたのだ。そのYU-TAが弾くピアノをバックに、次の「First&Last」の一番をHIROTO、 TOSHIKI、YU-TAが歌い継ぐというアレンジを加えてアクト。ブラックスーツの衣装も合間って、このプレゼントにはファンも大感動。
IVVY/HIROTO
続いてHIROTO、KENTO.iのソロ映像が流れたあとは、HIROTOのソロ「Goddess」がスタート。ダンサーとともにエッジのきいたダンスナンバーを挑発的に歌い踊り、最後はHIROTOお得意のエモいフェイクで会場を盛り上げた。その熱を引き継ぐ形で登場したKENTO.iはファイアーボールが上がるなか、アゲアゲのEDM「Hands up」でダンサーとともに場内を煽りまくる。そこからメンバー全員が揃って「Higher」へとスマートになだれ込む展開はさすが。メンバーそれぞれの個性を楽曲ごとにしっかりと魅せていったあとは、忘れてはならない、IVVYの隠れキャラ“マイクタイユウ“が登場。今回のツアーでは映像のみだったが、ライブでしか見られないコミカルにくだけたIVVYに、ファンは大喜び。
IVVY/KENTOi
そうしてライブは後半戦へ。この日、パーティーゾーン突入を告げたのは「Brand new day」だった。黒×イエローの衣装に着替えたメンバーたちが、歌いながらサインボールを観客にプレゼントすると、「mirage」ではメンバーの振りマネを観客がIVVYに届ける。“さいくぅ~”とみんなで同じフレーズを口にしながら、じゃれ合うメンバーたちはすでに汗だく状態。HIROTOが「もっと楽しいこと始めよう!」というと、全員がタイルを片手にスタンバイ。IVVYのライブではおなじみのカバー曲「JOYFUL」でタオルをブンブン回してジャンプ。「We like party」ではフロアを左右に分けたダンスバトルが勃発。そのなかで、TAIYU発案のドライブダンスで一体感ある盛り上がりでぶち上がり、最後はダンサーを交えた圧巻のダンスパフォーマンスで「SHOW TIME」を披露。<光る未来まで>と歌ったところで(メンバーのコメント入り)銀テープがフロアに舞い降り、本編は終了した。
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アンコールでは、映像を通して12月15日、16日にBLACK、WHITEとそれぞれコンセプトを変えてグループ初の2daysライブを行うこと、2020年夏には東京、大阪、名古屋、福岡、札幌を回るグループ初の5大都市ツアーを開催することを続けて発表し、場内をわかせた彼ら。さらに、スマホで人気の恋愛ゲームアプリ『イケメン革命◆アリスと恋の魔法』3周年記念テーマソングとしてアプリ内のイケメンたちをフィーチャーした映像とともに新曲「Alice」が流れ出すと、観客は大絶叫。そこに、IVVY本人たちが登場! この新曲「Alice」を王子キャラになりきったような笑顔で、キラキラのポップメロに<困難も運命も、時空さえ超えてやっと君に出会えたよ><もっとそばにおいでAlice>という甘々なフレーズをのせて初披露し、オーディエンスのハートを見事わしづかみにしていった。
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そうして、メンバーそれぞれが「これから何10年もIVVYと一緒に歩んでください」(TAIYU)、「絶対ドーム連れて行きます」(KENTO.i)、「これからも大きな夢を信じて歩んで行きます」(TOSHIKI)、「僕らの音楽で希望と勇気を伝えられたらと思うので、夢の続きを僕らとともに見続けましょう」(YU-TA)とファンに向かって伝えたあと、「これからが僕らの夢です」とHIROTOが語気を強め、最後にバラード「With you」を披露。汗だくになりながら練習をする5人の姿を映したリハーサル映像をバックに、<その先にある涙をともに流そう>と歌い上げ、観客の大きな拍手に包まれながら幕を閉じたIVVYのツアーファイナル。
“あくまでも通過点”。ワンマンでどんな会場を満員にしようがそう語ってきたIVVY。ドームはまだまだ先。それでも彼らは、確実にその夢に近づいている。
取材・文=東條祥恵
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