広告・取材掲載

広告・取材掲載

吉川晃司 35年周年ツアーファイナル幕張公演を今週末放送

アーティスト

SPICE

吉川晃司 撮影=平野タカシ

吉川晃司 撮影=平野タカシ

吉川晃司の35周年ツアーのファイナルとなった幕張メッセ公演『吉川晃司 35th Anniversary Live TOUR FINAL』の模様が、今週末11月2日(土)にWOWOWで放送される。その放送を前に、幕張ライブのオフィシャルレポートが到着した。


1984年、吉川晃司は映画主演とその主題歌シングルリリースという破格のデビューを果たした。そのどちらもが大ヒットし一躍時代の寵児となった彼は、常に破壊と創造が表裏一体となったスリリングな活動を重ねてきた。80年代にシングルヒットを連発した後、布袋寅泰と結成したCOMPLEXでの活動を経て、彼は数々のコンセプチュアルなアルバム制作やシンバルキックに象徴される極限のステージパフォーマンスなど独自の音楽スタイルを追求し続けた。

今年デビュー35周年を迎えた彼は、デビュー記念日の2月1日に日本武道館公演からスタートした18都市19公演の35周年アニバーサリーツアーを敢行。その集大成として、9月8日に幕張メッセ国際展示場4~6ホールでツアーファイナル公演が開催された。

ツアーを締めくくる夜を共にすべく、会場には1万2千人のオーディエンスが集結。1曲目の「Juicy Jungle」で吉川がセンターステージに向かい客席を煽ると、会場が巨大なディスコと化す。続く「BE MY BABY」ではイントロが流れた瞬間から観衆のテンションが一気にスパーク!コンサート序盤からステージと客席のエネルギーの交感が幕張メッセを熱くする。

MCをはさみファンへの感謝の気持ちを込めて、「にくまれそうなNEWフェイス」「RAIN-DANCEがきこえる」といった80年代のヒットシングルが披露される。生形真一(G)、ウエノコウジ(B)、湊雅史(Dr)、ホッピー神山(Key)という屈強な布陣が奏でるソリッドな演奏は、吉川のキャリア初期の名曲たちに新たな息吹を与えていく。最強のメンバーと創り上げる2019年型吉川サウンドに、会場中が身も心も激しく揺さぶられる。ステージ上も客席も実に壮観だ。

ステージ中盤、ヴォーカリストとしての魅力を見せつけたのがセンターステージで歌い上げたバラード二曲だ。「I'M IN BLUE」はデビューアルバム「パラシュートが落ちた夏」に収録された珠玉のバラード。リリース当時18歳の吉川の歌は、10代ならではの瑞々しさに満ちていた。35年の時を経て、この夜の「I'M IN BLUE」はイノセンスはそのままに、大人の色気にあふれていた。

続いて歌われたのは、スケールの大きなラブソング「ONE WORLD」。吉川のヴォーカリストとしての真髄は、バラードで発揮される。己の信念を体現するための武器として、幾多の言葉を放ってきた吉川。だからこそ、メロディメーカーとしての力量と相まって、バラードを歌う彼の“うた”には35年分の説得力がある。息遣いさえ伝わる程の、痛みと優しさに満ちた熱唱。ピンスポットに浮かび上がる吉川の姿の向こうに、彼の今日までの歩みが投影されているようだった。

吉川晃司 撮影=平野タカシ

吉川晃司 撮影=平野タカシ

ステージ終盤は、これでもか!とばかりのロックンロールナンバー全開。
信頼するミュージシャンたちと音楽で共鳴する吉川は、ロックアーティストとしてのギアを最高速に入れる。燃え上がる火柱と共に叫んだ「SAMURAI ROCK」、指先に魂を込めるギターが炸裂した「HEART∞BREAKER」、楽曲に込めた想いが2020年を目前にして更にリアルに響く「1990」、彼の生き方そのものの「アクセル」。“俺が最後のR&R”と叫ぶ「The Gundogs」、COMPLEX以降も吉川のステージで度々演奏されてきた「MODERN VISION」。
リミッターを振り切って加速する吉川。骨太、男気、そしてロックンロール。メンバーとの共演、そしてファンへの饗宴。

ステージ本編ラストは、1995年にリリースした「BOY’S LIFE」。この日の中盤で披露された「Dream On」にも連なる、ファンの強い支持を集めるアンセムだ。
時代を共にする同志たちへのエールともいえる吉川流のメッセージソングは、生き様と作品が融合し昇華される。だからこそ、いつまでも色褪せない。彼の足跡が作品の年輪を更に深く刻んでいく。それこそが彼の真骨頂だ。

かつての刹那も葛藤も孤独な戦いも、すべてを糧にしてきたから現在の吉川晃司がある。逃げずに立ち向かった日々、倒れても立ち上がってきた歴史。それら全てが彼の作品に圧倒的な説得力を与えている。そして、その魅力が最も剥き出しになるのがステージだ。この夜の幕張メッセには、アニバーサリーライブにありがちなノスタルジックな感傷が全く無かった。それでいい。これぞ、吉川晃司だ。

過去と現在と未来が連なる彼の活動の針路は、常にブレることなく、現在進行形で見果てぬ夢に向かっている。名曲・ヒット曲満載のセットリストは言うに及ばない。吉川晃司の35年間の足跡が刻み込まれた珠玉のステージを、番組で体感して欲しい。

そして、この放送を前に、番組サイトではライブのダイジェスト映像を公開!放送への期待が高まること間違いなしの映像を是非、チェックしていただきたい。

吉川晃司 撮影=平野タカシ

吉川晃司 撮影=平野タカシ

 

関連タグ

関連タグはありません