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TOTALFAT、Kuboty在籍ラストライブにみたそれぞれの旅立ち オフィシャルレポートで振り返る

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TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

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TOTALFAT presents Kuboty's Last Show "FINAL SHRED”  2019.10.22  新木場STUDIO COAST

今年4月にTOTALFATのKuboty(G/Cho)脱退が発表され、それから6カ月が経ち、『TOTALFAT PRESENTS Kuboty's Last Show"FINAL SHRED"』と名付けられた現4人体制最後のショウが新木場STUDIO COASTで開催された。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

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完全ソールドアウトで満員の中、Jose(Vo/Gt)、Shun(Vo/Ba)、Kuboty、Bunta(Dr/Cho)のメンバー4人がステージに姿を見せると「Broken Bones」で本編は始まった。「夏のトカゲ」では男鹿なまはげ太鼓を、「Delight!!」ではレゲエ・アーテイストのJ-REXXXを迎える。そして、Shunから今日のセット・リストはKuboty考案によるものと告げられ、「かなりのオールタイム・ベスト!」とKubotyは豪語。中盤辺りには「DA NA NA」を筆頭にKubotyのテクニカルなギターを前面に押し出したナンバーが続き、Kuboty がメタル、ハードロックのテイストをTOTALFATに持ち込んでくれた思い出の曲としてMr.BIGのカヴァー「Daddy,Brother,Lover,Little Boy」まで披露。オリジナル曲同様にShunとKubotyは電気ドリルで一部のフレーズを弾くなど、アクロバティックな演奏でも観客を楽しませてくれた。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

「バンドはじめた時にはドリルでベースを弾かされるはめになると思ってなかったけど、Kubotyの『やらずに死ぬより、やって死ぬ』スタイルは最高!」というShunのMCをうけて、「今日ここに来てくれている全員は行っときゃ良かったじゃなくて行って良かったって奴ばかりで最高。4月に発表して、あっという間で半年忙しくて、俺自身が俺が抜けることを忘れてた。でも今日は優勝しに来たんで、しんみりとか、そんな感情はないので」と、Kubotyらしいユーモア溢れる発言を挟んだ後、「Livin' for The Future」、「Space Future」、「The Naked Journey」とメロディック・パンクの枠を越えたスケールの大きな曲が続いた。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

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「TOTALFATで過ごした15年間、僕の青春のすべてでした」とKubotyが零すと、「KubotyからTOTALFATを去りますって話を聴いたときに、最初はオレらも受け入れがたくて、なんでだよ、ふざけんじゃねぇよ、ここまで来といて今更なんてこと言ってんだと、愛情も何もかも裏返ってしまって、ほんとぶん殴ってやりたいなと思ったんだけど。最初は俺が病気で入院したときにヘルプで参加してくれて、しかもベースで。その俺がいないTOTALFATのライブのビデオ見たらベースでライトハンドやってて、ぶっ飛ばしてやろうかと思った(笑)。その後、前のギタリストが突然いなくなって、そのときから手伝ってくれて、あの時はバンドはじめたばかりで辞めるの簡単だったけど、ここまで連れて来てくれたのはKubotyのおかげで。ありがとうっていうか、ふざけんなっていうか、バカ野郎っていうか、これからもよろしくっていうか、一緒に走って来た中で形容しがたい感情が芽生えてきて。その全部を今日は新木場でみんなと、他のどのバンドの脱退ライブとも違う空気感でやれてる事が本当に嬉しいです。昨日、寝る前に意外と気持ちがカラッとしていて『泣かないだろうな』と思っていたけど、やっぱ涙出て来る。Kubotyも俺たちも進化して行くので応援する対象が一個増えたと思って、これからも宜しくお願いします」とShunは感謝の言葉を述べた。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

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「ONE FOR THE DREAMS」、「Show Me Your Courage」を経て、Joseが「オレたちもKubotyも音楽続けるから死ななきゃまた逢える。生きていたら寂しいときもあると思う。そんなときは言ってやろうぜ。君はひとりじゃないって言葉をさ」と本編最後に「Place to Try」を披露。Kubotyに向けた「君はひとりじゃない」の歌詞を観客全員がシンガロングする感動的な光景が広がった。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

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鳴り止まないアンコールに応え、再びメンバー4人がステージに現れ、Kubotyが「オレが辞めると言ったときにすぐにTOTALFATを3人で続けることを選んで、まじかっこいい!」とメンバーを讃える。それに対しShunは「バンド20周年で3人になるなんて……」と苦笑い気味にコメント。それから「宴の合図」、「PARTY PARTY」と畳み掛け、さらにKuboty作曲による「Good Bye, Good Luck」、最後はミラーボールが光る中で「Overdrive」をプレイして大団円を結んだ。演奏が終わっても、Kubotyはステージを去るのが名残惜しいのか、自らのリクエストによりフロアに入って“優勝”したていで観客に胴上げされた。

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT 撮影=AZUSA TAKADA

なおTOTALFATは、日付が変わった10月23日にデジタル・ニューシングル「Give It All」を発表して3ピース・バンドとして新生TOTALFATをスタートさせ、自主企画イベント『PUNISHER'S NIGHT 2020』の開催を発表した。揺ぎないパンク魂を持ち、これからも止まらずに走り続ける彼らに期待せずにはいられない。

撮影=AZUSA TAKADA

TOTALFAT  撮影=AZUSA TAKADA

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