『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル
11月10日(日) 、東京・Zepp DiverCityにてデーモン閣下が『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル公演を開催した。
同ツアーは、10月にリリースされたデーモン閣下の最新アルバム『うた髑髏(どくろ) -劇団☆新感線劇中歌集-』を具現化したもの。劇団☆新感線の劇中歌はハードロック・ヘヴィーメタルを基調としているだけに、ライブでも王道のハイトーンボイスやシャウトなど、メタルスピリットがさえわたるステージが繰り広げられた。劇団☆新感線の劇中歌集として綿密に練られたアルバムの構成を意識し、ライブも同じ曲順で展開している。
『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル
劇団☆新感線劇中歌ならではのハードなサウンドと、壮大で心揺さぶられるドラマティックな楽曲群、劇中で楽曲が使われるシーンのセリフを閣下そしてバンドメンバーが朗読し楽曲が演奏される、という演出もあり、ロックオペラを思わせるような贅沢な世界が広がっていた。初日の大阪、千秋楽の東京と2公演に訪れた劇団☆新感線主宰の演出家いのうえひでのり氏にもこの演出方法は好評だったという。あるようで決して無かった、シアトリカルライブといえよう。
『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル
アルバム『うた髑髏(どくろ) -劇団☆新感線劇中歌集-』全曲演奏という本編終了後、アンコールの3曲目に遂にその時が来た。イントロから、すぐさま「NEO NEO NEO……」というコーラスが始まる。客席がざわつく。デーモン閣下は自身のブログで、「本当にうれしいことがあった」と記述し、後に、最も敬愛するALICEプロデュースによる楽曲「NEO」のリリースを発表、ずっと抱き続けてきた夢が叶った事を報告。知らせを聞いたファンから、多くの祝福メッセージが届いたという経緯がある。
『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル
長年の夢を、ライブという空間でファンと共有したデーモン閣下。「どんな曲がいい?」という谷村氏に、「ALICEのような曲にして下さい!」と閣下がリクエストした通り、誰の耳にもALICEの楽曲だと感じさせる詞、曲、サウンドだ。本ライブの世界観とは異なる楽曲のテイストながらも、閣下のヴォーカルが始まるとなるほどと腑に落ちた。“世を忍ぶ仮の姿”の中学生時代からALICEを聴き続け培った世界観は、全て閣下の血となり骨となっていた。
『DEMON’S ROCK “DKR(うたどくろ)” TOUR』ファイナル
12月4日にリリースとなるシングル曲「NEO」は、デーモン閣下が”世を忍ぶ仮の姿”の中学生時代から大ファンであったALICEに自身作品への楽曲提供をお願いしたことから誕生。ALICEとして史上初の他アーティストプロデュース作品となる同曲は、谷村新司作詞、堀内孝雄作曲、矢沢透が編曲を担当。谷村、堀内、矢沢はコーラスとしても参加している。カップリング曲には、ALICEが1981年の活動休止前にリリースした「エスピオナージ」のカヴァーも収録。初回生産限定盤封入の特典DVD映像には、都内某レコーディングスタジオにてALICEのメンバーとデーモン閣下による楽曲制作密着映像のほか、ALICE書き下ろし・プロデュースによる表題曲「NEO」の荘厳なるミュージックビデオ、ALICE・デーモン閣下のインタビュー映像も収められる。
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