倉木麻衣が「名探偵コナン」に本人役で出演&主題歌担当決定
2019年1月5日、12日の17:30から2週連続1時間スペシャルとして放送されるTVアニメ「名探偵コナン」の「紅の修学旅行」に人気歌手の倉木麻衣が本人役としてゲスト出演する事が決まった。
倉木は声優初挑戦となる。また、倉木はこの2週連続1時間スペシャルに楽曲も提供し、書き下ろしの新曲「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」が主題歌に決定。今回のスペシャル企画を盛り上げていく。
倉木が出演する「紅の修学旅行」は週刊少年サンデーにて、原作者の青山剛昌先生が連載1000話を記念して6回に渡って描いたエピソード。
灰原から解毒薬をもらったコナンは一時的に工藤新一の姿に戻り、蘭たちと一緒に京都へ修学旅行にやってくる。楽しいはずの修学旅行だったが、思わぬ事件に巻き込まれるというストーリー。
連載時、大反響を巻き起こしたファン待望のエピソードになっている。5日に「紅の修学旅行(鮮紅編)」、12日に「紅の修学旅行(恋紅編)」を放送する。
この修学旅行は新一がロンドンで蘭に自分の気持ちを告白した直後という設定。蘭はまだ告白の返事をしていないため、この修学旅行中に2人の関係にどのような進展があるのかも見所の1つになっている。今回の倉木の書き下ろしの新曲はこのスペシャルをイメージして作られた楽曲になっている。
このほど、都内スタジオでアフレコ収録が行われ、倉木は初アフレコの感想、新しい主題歌の魅力、溢れるコナン愛などを語った。
今回アフレコが行われたのはいつもコナンの収録が行われているスタジオ。壁には2017年に公開された映画「から紅の恋歌」の大ヒットを記念し、倉木自身がお祝いメッセージを添えて、コナンらキャラクターたちを描いた色紙が今も飾られている。
スタジオ入りした倉木は監督、スタッフたちとあいさつを交わしてアフレコに臨んだ。最初はセリフの声の大きさ、絵に合わせるタイミングなどに苦労していた倉木。だが、すぐにコツを掴んでスムーズに収録は進む。
アニメっぽい言い方、テンションを上げるセリフ、強弱をつけるセリフ、つぶやくようなセリフなど、不慣れなアフレコも楽しめた様子。表現豊かな倉木のセリフにサブのスタッフからは「かわいい」「素晴らしい」などの声が上がっていた。
1週目は声優さんたちが声を入れた絵に合わせて演技をしたが、2週目は声優さんたちの声をまだ収録しておらず、絵の方も未完成。だが、そんな難しい状況でも見事な演技を披露。
1度コツを掴んだ倉木はどんどん上達していって最終的に予定していた収録時間の半分の時間でアフレコは終了。監督からOKが出ると、倉木は「ありがとうございました」と初挑戦のアフレコが無事に終わってホッとしたように笑顔を浮かべていた。
倉木麻衣コメント
Q.初挑戦のアフレコを終えた感想はいかがですか?
今回こういった機会を頂いて、ついに来た〜という思いで、とても嬉しかったです。長年に渡って名探偵コナンという作品の一部として、楽曲を手掛けさせて頂いて、今回、初めてのアフレコだったので…。
以前、倉木麻衣としてアニメに登場させて頂いたんですけど、今回はアフレコを行おうという事で、自分にできるかどうかドキドキしていたんですが、高校の時に演劇部に入っていまして、その時の事を思い出しながらトライさせて頂きました。ファンの方から『主題歌だけじゃなく、アフレコにも挑戦してみたら?』と言われていたので、今回はその夢が実現できて、とても嬉しく思いました。
Q.緊張しましたか?それとも楽しんでできましたか?
最初はどういう風にやっていくのかわからずにドキドキして緊張していんたんですけど、やっていく内に楽しめました。設定が倉木麻衣役なので、自分らしく、自分の口調で自然と演じる事ができました。
Q.劇中に出てくる倉木さん本人のイラストはいかがでしたか?
想像以上に倉木麻衣の特徴をすごく捉えて下さって、素敵に描いて下さったのでとても嬉しかったです。
Q.劇中、仕事の時の格好とプライベートの格好、2パターンの倉木さんが登場しますがいかがでしたか?
本当に倉木麻衣がそのままアニメ化されて、本当に宝物です。今日はアニメから飛び出したようにその格好でアフレコにトライやらせて頂きました。(シャツに)愛犬キャスパーのイラストを手書きで描いて下さって…。
Q.本人役でしたが、アフレコの時に意識した事はありますか?
シチュエーションをイメージしながら前後の流れとかを感じて、自分なりに声のトーンなどを意識しながらトライさせて頂きました。
アニメの口に合わせてセリフを言っていくので、そのタイミングというのはまた歌の時とは違いました。
最後の語尾の言い回しもちょっと上げたり、声を張ったりといろいろご指導頂きながら挑戦させて頂いて、想像以上にうまくできたのですごく満足しています(笑)。どんどんやっていく内にこういう感じもできるのかなとか、自分の中の可能性みたいなものを発見できて、素晴らしい経験をさせて頂きました。
Q.歌うお仕事をされていますが、のどのケアなど、気を付けている事はありますか?
今回はアエイウエオアオというトレーニング、発声法をして、アフレコに挑戦させて頂きました。普段、歌の発声の時はまた違って、音階を感じながらトレーニングするんですが…。今の時期は乾燥するので、なるべく声をうるおして、お水を飲みながらやっています。
Q.すぐにコツを掴んでいた様子でしたが、自分でも手ごたえは感じていましたか?
ずっと名探偵コナンのアニメを楽しませて頂いて、セリフも感覚として自分に身についていたものを感じながら、このシチュエーションだったら、こうなのかなと想像しながらやらせて頂きました。まず、台本を頂いて、セリフが書いてあるんでけど、そこに工藤新一の名前もあって…。『あ〜、あの新一が私としゃべっている!!』って感動しっぱなしでした(笑)。その中でアフレコを演じさせて頂きました。
Q.ずっと見てきた人気キャラクターたちとの共演は感慨深いものがありましたか?
夢ってずっと思い続けると叶うんだなと思いました。最後チラッとコナン君とも近づく瞬間があるんですけど、今度また倉木麻衣としてコナン君と違ったシチュエーションでアフレコにチャレンジしてみたいなと思いました。
Q.楽曲提供という形で長きに渡って携わっているコナンという作品に対してはどんな思いがありますか?
コナンは単行本が出た時から本当に大好きな作品で、初めて主題歌を担当させて頂いた時から名探偵コナンの世界観にそっと寄り添えるような作品作りというのを大切にしながら作らせて頂いています。
ストーリーもどんどん進化していくので、自分の楽曲も新しいストーリーに寄り添える形にして、いろんなスタイル、いろんなジャンルに挑戦させて頂きましたし、新しいものを発見して刺激を受けながら、どんどん名探偵コナンによって倉木麻衣を知って頂き、そして、ファンの方もどんどん家族が増えて、繋がりが広がって、本当に名探偵コナンという作品は家族のような大切な存在です。
21曲もご一緒させて頂き、また今回は新しい楽曲2曲をお届けできるので、毎回ストーリーを頂いて、キーワードを感じながらワクワクして作っています。また新しい作品ができてとても幸せに感じています。
Q.今回の曲も新一と蘭の恋愛を描くスペシャルに合わせて書き下ろしたものですか?
そうですね。ストーリーを頂いて、今回は京都の清水寺が舞台になっていて、蘭ちゃんと新一の一番核心的な恋愛の模様を描いていますので、私はそのイメージを膨らませて、皆さんが楽しんで頂けるような楽曲をドラマチックに届けさせていただきます。いつもこの楽曲に映像がつくとどうなるんだろうってワクワク・イメージしながら作らせて頂いています。
Q.名探偵コナンにはたくさんの人気キャラクターが登場しますが、特に好きなキャラクターはいますか?
たくさんいるんですけど、やっぱり主人公のコナン君。コナン君の愛らしい顔も好きなんですが、やっぱり前向きに何でも解決していって、頭の回転も速いですし、たくさんの名言、前向きな希望を届けてくれるので、コナン君が一番大好きです。
Q.最後に放送を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします
今回はなんと…、私も待っていました!っていう新一と蘭ちゃんの恋模様の進展もあります。新一もキスしたいのかなって、素晴らしいポスターの言葉から展開していく。
ハラハラドキドキもありながら、なんとコナン君が新一になって京都の清水寺からお届けしますので、皆さん、ぜひお見逃しなく。楽しみにしていて下さい。
そして、私は光栄な事にアフレコの方に初挑戦させて頂きました。倉木麻衣として一生懸命演じさせて頂きました。主題歌の方も楽しんで頂けたら嬉しいです。皆さん、ぜひ観て下さい!
読売テレビ 諏訪道彦チーフプロデューサー
はじめは探り探りやっていたけれど、早い段階で掴まれたらしくて、僕らが見ていても倉木麻衣という役を自分のてのひらで転がしていると感じました。素晴らしくカンが良いというか、流石だなと思いました。
アニメのアフレコは声も大きくしなきゃいけないし、最初のセリフは若干慣れていない部分があったんですけど、コツを掴むのは早かったですね。いくつかセリフがありますので、ぜひテレビをご覧になって、倉木さんのセリフを味わって頂きたいなと思います。
倉木麻衣さん、そのものが出ていたと思うのでとても良かったです。今回、倉木さんに書き下ろして頂いた主題歌ですが、やっぱり京都や恋愛ものを倉木さんにお願いするとピタッと合う。
何度も実績もありますし、『紅の恋歌』の時も本当に素晴らしい曲でした。ちょっと雅な感じと青春みたいな感じがオーバーラップした名曲を作って頂きました。タイトルの長さがとても長い(笑)。
歌詞の一部をそのままタイトルにしているんですけど、これもとても印象に残って良いなと思いました。先生が書かれた原作をアニメにする時に京都のムードは倉木さんの曲が合うとかなり早い段階から思って主題歌をお願いしていました。見事に期待に応えて頂きまして、とても感謝しております」