GLAY、mobile会員10周年記念ツアーが地元・北海道でファイナル「来年はデビュー25周年。また会いましょう!」
11月27日より東京・Zepp DiverCityよりスタートした、GLAY mobile会員サイト発足10周年を記念したツアーGLAY MOBILE Presents 10th Anniv. Tour 「平成最後のGLAYとChristmas 2018 ~SURVIVAL~」が12月23日、地元北海道・Zepp Sapporoにてファイナル公演を迎えた。
ツアータイトルにも入っているChristmasに因んで、サンタの帽子をかぶってメンバーの登場を待つファンがいたりと、賑やかなムードが漂うZepp Sappro。会場が暗転すると「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」で当時使用されていたSEが、実際の会場から発せられていた歓声を含んだバージョンとしてスピーカーから流れた。今回のツアーはタイトルにも「~SURVIVAL~」が入っており、当時の思い出話や、演出などがライブの所々に散りばめられおり、実際にあのライブを体験したファンも、映像でしか見たことないファンにも嬉しい演出である。
ライブの1曲目は当時のアンコール一発目に演奏された「I’m yours」。スピード感あるナンバーであり、ステージ後ろにあるモニターからは、サウンドに合わせてデジタルな雰囲気を出した映像演出がなされ、会場を盛り上げた。TERUが「ファイナル、暴れ倒していこうぜ!」と合図を送れば、当時のツアータイトルにもなっており、GLAYを代表する1曲でもある「サバイバル」を披露。
MCでTERUは「今回のライブは本当に内容が濃い!92年の曲もあれば、今年、そして来年リリースするかもしれない曲など、20数年間が詰まった内容になってる。」と語ったように、GLAYの軌跡を追える、非常に濃度の高いセットリストになっており、今年の11月にリリースした56thシングル収録の「愁いのPrisoner」、「YOUR SONG」や、こちらも代表曲である「ここではない、どこかへ」など、新旧織り交ぜたナンバーで冬の札幌を熱くした。
ライブ中盤ではGLAYが持つクリスマスナンバー「Time for Christmas」を披露し、平成最後のクリスマスを一足早く会場でファンと祝った。そして「2019年を笑顔で会うために、2018年最後はこの曲で!」とTERUが叫べば、本編最後は最近のライブではラストを飾ることの多い「XYZ」で締めくくる。この曲はRed Bull Air Race Chiba 2017のテーマ曲でもあり、まさに音速のジェット機を思わせる、スピード感あふれたロックナンバーだ。会場は大合唱となり、熱気に包まれながら本編は終わりを告げた。
しかし熱気はおさまらず、鳴り止まないアンコールが会場から沸き起こる。それに応え、メンバーも早々にステージに舞い戻り、「LADY CLOSE」と90年代初期のナンバーを披露した。当時のGLAYが放っていた荒々しさや、勢いなどを感じ取れるエッジーな楽曲である。そしてその次は「Flowers Gone」とCDリリースされていないナンバーを披露。こちらも90年代初期にGLAYがライブハウスなどで披露していた楽曲だ。レスポールで骨太サウンドを奏でる印象の強いTAKUROが、赤いフェンダーを手に高速カッティングで畳み掛ける、今見ると逆に新鮮さを覚えるサウンドである。なおMCでHISASHIは「この楽曲は今レコーディング中!」と語り、時を経て音源として世にでるのも近いとの事である。
ライブ最後は超アッパーソング「BURST」。この楽曲は99年の20万人ライブでもアンコールラストに披露したナンバーだ。しかも驚くことに、楽曲途中でTERUがアコースティックギターを持ち、自身のメジャーデビュー曲「RAIN」を歌う演出も。この演出も当時のアンコールで魅せたものと同じであり、伝説の風景を思い出したかのように会場からは歓声が起きた。 TERUが歌い上げると、HISASHIのギターリフと共に「RAIN」のパンクバージョンがスタート。こちらも当時と同じ演出であり、たたみ掛けるGLAYサウンドが会場のボルテージをこの日一番のピークにさせた。最後にTERUは「来年はデビュー25周年。また会いましょう!その時まで、行ってきます!」と叫びステージを後にし、mobile会員10周年記念ライブは幕を降ろした。
セットリスト
M1. I’m yours
M2. everKrack
M3. サバイバル
M4. summer FM
M5. 愁いのPrisoner
M6. YOUR SONG
M7. INNOCENCE
M8. Time for Christmas
M9. Lock on you
M 10. Prize
M 11. The light of my life
M 12. ここではない、どこかへ
M 13. More than Love
M 14. KISSIN’ NOISE
M 15. Ruby’s Blanket
M 16. XYZ
En 1. LADY CLOSE
En2. Flowers Gone
En3. BURST〜RAIN〜BURST