ローリング・ストーンズ「ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン1995」初映像化 音源もリイシュー

アーティスト

ザ・ローリング・ストーンズが1994年に発表した「ヴードゥー・ラウンジ」に伴うツアーとして94〜95年に行なったザ・ヴードゥー・ラウンジ・ワールド・ツアーの一環として、95年3月12日に東京ドームで開催されたコンサートの模様を完全収録し、当時日本でのみ発売された作品である「ワールド・ツアー’95 “ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン”」が、リリースから24年の歳月を経て、「Exhibitionism – ザ・ローリング・ストーンズ展」が日本で開催される2019年3月に初めてリイシューされる。

ストーンズ2度目の来日の模様をとらえた貴重極まりない記録作品である「ワールド・ツアー’95 – ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン」は、いまでは入手困難であり、その後1度たりとも再発されることがなかったため、世界中のファンが手にしたいと熱望していた作品である。

それが今回、最新技術によって再編集、リストア&リマスターされ、映像、音源ともにより鮮明となり、迫力を増してマルチ・フォーマットで蘇る。誰もが待ち望んでいた夢のリイシューがついに現実のものになった。
 

ザ・ローリング・ストーンズ 写真:©Mikio Ariga

1995年3月に、90年のスティール・ホイールズ・ツアー以来2度目となる来日公演を東京と福岡で敢行し、日本の観客を熱狂の渦に巻き込んでいる(このときにはコンサートだけでなく、東芝EMIのスタジオを使ってレコーディングを行ない、その一部はのちに「ストリップト」や映像作品「トータリー・ストリップト」に収録されることになる)。

なかでも3月12日の東京ドーム公演はテレビ局によって撮影、放送(4月1日)されたのち、9月27日にはその完全版として2本のVHSおよびレーザー・ディスク2枚組仕様の映像作品「ワールド・ツアー’95 “ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン”」として日本限定で発売。

この1960年代から当時の最新曲までをも織り交ぜた全23曲を収めた作品は、いまでは入手困難となり、日本でのみの販売だったことに加えて、DVD、ブルーレイ化はおろかこれまで1度たりとも再発されてこなかったことから、世界中のファンが羨むものとなっていた。

しかし、このたび3月15日より日本でストーンズの「Exhibitionism – ザ・ローリング・ストーンズ展」が開催されることを記念して、日本特別企画としてついにDVD+2CD、ブルーレイ++2CD、DVD、ブルーレイのマルチ・フォーマットでリイシューされることになった。

3月15日から開催される「Exhibitionism – ザ・ローリング・ストーンズ展」の会場のみ限定エディションも発売される(DVD+2CD、ブルーレイ+2CDがスペシャルなスリップ・ケースに収容、3枚のステッカー付)。

2019年のストーンズは、日本でのExhibitionism開催だけでなく、4月20日のマイアミのハード・ロック・スタジアム公演からノー・フィルター USツアー2019もスタートさせる。

かつて、本作が収録されたザ・ヴードゥー・ラウンジ・ワールド・ツアーにおける日本でのステージのオープニングで「色褪せない(Not Fade Away)」と唄った彼らは、いまでもその通り“決して色褪せない”不屈のロックンロール・バンドとしてこの世界に君臨し続けている。

そんな彼らの24年前の貴重極まりない記録である「ワールド・ツアー’95 – ヴードゥー・ラウンジ・イン・ジャパン」は、日本でのパフォーマンスが刻まれたメモリアルなドキュメントとしてはもちろん、1990年代半ばのストーンズのライヴを体験するうえでは必見、必聴の作品である。

それが今回、最新技術によって映像、音源ともにリストア&リマスターされ、いまここにオリジナルの発売以来、初めてニュー・ヴァージョンとして再発されることになった。

これを事件と言わずして何と言えよう。ザ・ローリング・ストーンズはまたしても我々に最高の興奮と感動を与えてくれるのだ。
 

写真:©Mikio Ariga