森高千里、21年ぶりの全国ツアーが狭山市市民会館大ホールよりスタート
森高千里の全国コンサートツアーが、1月26日 埼玉・狭山市市民会館大ホールで幕を開けた。
2012年、デビュー25周年を機にコンサート活動を再開。ゆかりのある足利市民会館からスタート。以降毎年単発でライヴを行っていた。単なる「懐メロ再現ライヴ」ではなく毎回趣向が凝らされていて、なかでも2017年10月には過去のツアー「ザ・森高」「ROCK ALIVE」「LUCKY SEVEN」のセットリストをそのまま同じ曲順で再演した「TOMORROW NEVER KNOWS」コンサート、昨年5月に30周年ファイナル企画として、2日間でシングル曲をリリース順に全曲歌いきった「ザ・シングルス」コンサートは強烈なインパクトだった。
あまり知られていないかもしれないが、森高千里は“初めて全都道府県ツアーを行った女性ソロアーティスト”であり、しかも1992年、1993年と2年続けて全都道府県ツアーを行っている。全国に渡るツアーは1998年9月から12月まで、26ヶ所30公演行われた「MORITAKA CHISATO CONCERT TOUR ’98「sava sava」」以来、実に21年ぶり。ファンにとってはまさに待望という言葉がピッタリだ。主要都市ではない場所にもたくさん訪れる今回の全国ツアー。「『この街』TOUR2019」は、納得のツアータイトルだろう。
1月26日。初日を迎える満員の会場は、本人の登場を待ちわびるファンの熱気と、初日独特の雰囲気に包まれていた。集まったファン約1,400人の大歓声の中、ステージ中央より本人が登場すると、熱気は最高潮に。1曲目は「NEW SEASON」。彼女の記念すべきデビュー曲であり、今回のツアーにふさわしい曲がオープニングに選ばれた。本ツアーのセットリストは、ほぼシングル曲で構成されている。シングル曲をここまで歌ったライヴツアーは今までなかった。“これが森高千里です!!”という、21年ぶりに全国を回る森高の意気込みが感じられる。
森高のライヴで象徴的なのは「衣装」だ。攻め続ける(かつ似合う)衣装が毎回印象的だが、今回も魅せてくれる。期待を裏切らない、派手でキラキラはもちろん、ミニスカートも。このツアー中に50歳を迎えるのだが、「年齢なんてただの数字」といわんばかりの衣装は、今ツアーの大きな見どころのひとつだ。「ライヴが楽しい」と常々語っているが、ライヴ中本当にいい表情をしている。序盤は緊張感も感じつつ、次第に笑顔に。こんな彼女の表情を見れるのもライヴの醍醐味だ。
こうして大盛況のうちに初日を終えたが、その中でツアーの全スケジュールが発表された。今年1年かけて36ヶ所37公演が行われ、その中には12月に新しくオープンする熊本・熊本城ホールも決定している。
自身の故郷である熊本でのライヴは、93年の「LUCKY SEVEN ツアー」以来、約26年振りの凱旋ライブとなる。ツアー初日の会場となった狭山市での公演は自身初となる場所。今回の全国ツアーは、ほとんどの会場が森高にとって初公演となる場所であるが、「今まで行ったことのない所に行けるのがすごく楽しみ。今もステージに立って歌えることに感謝しています。皆さんにも笑顔になっていただけたら」と語る。見どころ満載の全国ツアーがついに始まった。