Billboard JAPAN HOT ALBUMS(2/4付)、バックストリート・ボーイズ「DNA」が総合首位 中村佳穂「AINOU」が「関ジャム」話題でカムバック
2019年2月4日付(集計期間:2019年1月21日〜2019年1月27日)の総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”では、バックストリート・ボーイズの約5年ぶり、通算9作目のオリジナル・アルバムとなる「DNA」が総合首位を獲得した。
先日プロモーション来日し、テレビ朝日系「ミュージックステーション」や日本テレビ系「スッキリ」に出演するなどして日本でも話題を呼んだバックストリート・ボーイズの最新作「DNA」は、初週26,210枚を売り上げてCDセールス1位、3,644DLを売り上げてダウンロード1位となり2冠を達成。
ルックアップは21位で伸びしろが感じられるものの、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」や星野源「POP VIRUS」など、ロングヒット作品をダウンロードで上回ることができたのは大きかった。
バックストリート・ボーイズはほかに、2016年リリースのベスト・アルバム「グレイテスト・ヒッツ – チャプター・ワン」を、前週29位から当週17位までジャンプ・アップさせている。
前週総合2位だった星野源「POP VIRUS」は、6週目の集計となる当週、7,183枚を売り上げてCDセールス5位、3,055DLを売り上げてダウンロード2位と、いまだセールス指標で高ランクを保ちつつ、ルックアップは初登場から不動の1位をキープして、総合順位は前週から引き続き2位に。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラックは、9,324枚を売り上げてCDセールス2位、2,701DLを売り上げてダウンロード3位、ルックアップ9位となって、総合順位はこちらも前週と同じく3位。映画『グレイテスト・ショーマン』の前例に顕著だが、洋楽アルバムはダウンロードでロング・セールスを記録することでチャート上位を維持する傾向が強いが、本作はCDセールスとダウンロードがほぼ足並みを揃えて推移しているのが興味深い。
流行に敏感な若者から、クイーンのファンを中心としたレコード/CDを購入する“フィジカル所有世代”まで、大ヒット作品となった映画『ボヘミアン・ラプソディ』が幅広い年齢層の心を掴んだことを示す結果といえるだろう。
65週目のチャートインを迎えた米津玄師「BOOTLEG」は、前週から1ランクアップして総合4位に。ルックアップの連続トップ5入り記録を初登場から守り続けている。
続いて、電気グルーヴの結成30周年記念アルバム「30」が、CDセールス3位、ダウンロード10位、ルックアップ33位で、総合順位は5位をマークして初登場となった。
また、前週総合首位に輝いたLittle Glee Monster「FLAVA」は当週6位に。CDセールスは8,342枚を売り上げ、累計5万枚を突破した。
Mr.Childrenが2018年10月にリリースした最新アルバム「重力と呼吸」は、1月25日にダウンロード配信が解禁されたことで、1,781DLを売り上げて同部門6位をマーク、総合順位は前週の34位から大きく浮上して9位となり、11週ぶりにトップ10内に返り咲いた。
中村佳穂の最新アルバム「AINOU」が注目を集めている。2018年11月にリリースされた本作は、各メディアや音楽ファンから称賛を集めたが、ライト層まで訴求するには至らず、前週までのチャート実績は、2018年11月19日付チャートで初登場97位を獲得したのみだった。
しかし、1月20日に放送されたテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」の名物企画「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年の年間ベスト10」で、蔦谷好位置、mabanuaがそれぞれ別の曲を選出したことで、本格的に話題に。当週CDセールス47位、ダウンロード11位となり総合26位を獲得、自己最高位を大きく更新するカムバックを果たした。
世相や流行の反映速度が速いダウンロードで高ランクをマークしていることからも、「関ジャム」での話題がセールスを後押ししたことは明らかで、これをきっかけに他指標も伸ばし、ヒットに繋げることができるか、次週以降のチャート・アクションが注目される。
【HOT ALBUMS】トップ20
1位「DNA」バックストリート・ボーイズ
2位「POP VIRUS」星野源
3位「ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)」クイーン
4位「BOOTLEG」米津玄師
5位「30」電気グルーヴ
6位「FLAVA」Little Glee Monster
7位「クイーン・ジュエルズ」クイーン
8位「YOU MADE MY DAWN」SEVENTEEN
9位「重力と呼吸」Mr.Children
10位「Sympa」King Gnu
11位「Light For The Ages -35th Anniversary Best〜Fan’s Selection-」浜田麻里
12位「阿部真央ベスト」阿部真央
13位「F」フジファブリック
14位「MiX 〜面白いほどよくわかるノンストップSACRA MUSIC〜」(オムニバス)
15位「CONNECTED」BUZZ-ER.
16位「ANTI ANTI GENERATION」RADWIMPS
17位「グレイテスト・ヒッツ – チャプター・ワン」バックストリート・ボーイズ
18位「THANX!!!!!!! Neo Best of DA PUMP」DA PUMP
19位「グレイテスト・ヒッツ」クイーン
20位「Life is going on and on」MISIA