DEAN FUJIOKA 初のアジアツアースタート、ドラマ主題歌「Maybe Tomorrow」ライブ初披露
1月30日に約3年ぶりとなるニューアルバム「History In The Making」をリリースした DEAN FUJIOKA。このアルバムを引っ提げた自身初のアジアツアー「DEAN FUJIOKA 1st Asia Tour 2019 “Born To Make History”」の初日を2月16日に宮城・仙台の東京エレクトロンホール宮城大ホールで開催した。
先月リリースされたばかりのアルバム「History In The Making」の収録楽曲を中心に、フジテレビ系木曜劇場「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」主題歌でスマッシュヒットを記録した「Echo」や、前作「Cycle」の楽曲も織り交ぜたセットリストで約2時間に及ぶライブとなった。
英語、中国語、日本語と3ヶ国語を織り交ぜながら、先鋭的なエレクトロミュージックからヒップホップ、R&B、パンク、ジャズまで、あらゆるジャンルを縦横無尽に行き来し、DEANのミュージシャンとしての卓越したセンスとオリジナリティで、目まぐるしく展開していくエンターテインメントショーは、唯一無二のステージを作り上げ、終始オーディエンスを魅了、今年4月まで国内8都市10公演と上海、香港、台湾を含む全13公演の初日を最高のパフォーマンスでスタートさせた。
これからとてつもない何かの始まりを予感させるような、アジアを彷彿させるサウンドを織り交ぜた重厚なオープニングSEと、会場のエネルギーをブラックホールのように一気に吸収し爆発させるような照明とステージの演出でDEANが登場すると、「行くぞ!仙台!」と一気に会場のボルテージを上げてライブをスタート。
シンセサイザーを巧みに操りながらエフェクティブでデジタルなアレンジで楽曲を披露していく。一転エレクトリックギターを手に緩急織り交ぜながらライブ展開していくなど、冒頭からDEAN FUJIOKAの世界に一気に引き込む展開で、会場は一瞬にして熱気に包まれていた。
そして、「みんなついて来いよ!」とオーディエンスを盛り立てると「まさか、ファーストアルバムを作っていた頃に、こうやって日本でライブをしたり、アルバムを作る日が来るなんて思っていなかった。そんな、人生の面白い、本当に何が起こるか分からない、意外性や可能性を描いた曲を聞いてください」と、現在放送中のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」主題歌「Maybe Tomorrow」を初披露すると、アカペラが印象的な「Accidental Poet」など、ニューアルバムの世界観を存分に示す内容になっていた。
中盤では、これまでの楽曲をパンクにアレンジして披露して見せたり、 DEANの音楽性の幅広さを存分に体感出来る展開や、「新しい季節を迎える曲を作りました。新生活応援ソング!」と言って披露した「Sakura」では、会場を桜色に染めながら揺らすとオーディエンスと大合唱、ニューアルバムの中から新曲を中心にオーディエンスとの一体感を演出していた。
そして、TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」OPテーマとしても世界に知られたアンセムナンバー「History Maker」や「Everybody put your hands up!」という掛け声とともに「History In The Making」を披露、ライブが一気にクライマックスへ突入すると、会場のボルテージは最高潮に達し、満員のオーディエンスを最後まで魅了していた。
最高のスタートを切ったDEAN FUJIOKAは、3月30日の東京・NHKホールの国内最終公演まで駆け抜けたあと、上海、香港、台湾と海外公演へ突入していく。最新アルバムに収録された楽曲はもちろん、アレンジを加えて新たな表情を見せた前作「Cycle」の楽曲も、ツアーを通じてどんどん変化していくだろう。
今回の最新アルバムに収録された全15曲について、日本で制作した順に収録し、自身の音楽的な変化や成長を「音のドキュメンタリーのように聴いて感じて欲しい」と語ったDEANの想いを映すかのように、DEANのこれまで歩んできた来た人生を反映するかのようなステージは、全公演が唯一無二のライブになるだろう。
撮影:桜井義孝