ゴスペラーズ、全国ツアー「What The World Needs Now」からクリスマス公演をWOWOWで3/17放送
ゴスペラーズが、昨年10月に発売したスウィートなR&Bアルバム「What The World Needs Now」を携え、年をまたいで全国36都市40公演行われたツアーから、12月25日東京公演の模様をWOWOWで3月17日に独占放送する。
10月に川崎からスタートした全国ツアーの2018年ラストであり、このツアーの折り返し地点となった東京公演。「東京、おまたせー!」と「W2N2」でライブはスタート。
「In This Room」、ビート感のある「パスワード」で観客をヒートアップさせていく。「Sweetest Angel」「Ashes」「DON’T LEAVE ME NOW」などと最新アルバムの楽曲を中心に、懐かしのナンバーも披露し彼らのキャリアの長さ、楽曲の幅広さを実感できる。そして曲によりコーラスワークを堪能できるのもゴスペラーズの魅力だ。
生バンドの演奏で魅せたかと思いきや、いつの間にかステージには5人だけに。アカペラコーナーだ。ルーパーという多重録音機材を使い、酒井がヒューマンビートボックスを、北山が重低音を聴かせるベースを、黒沢・安岡がハーモニーを重ね録音し、披露したのはファンキーなアカペラ曲「RIDIN’ HIGH」。
ルーパーを再生しながらその上にまた声を重ね、まるで8人でハモっているかのような厚みの中、村上のヴォーカルが鮮やかに映える。そして、北山が音叉を手に取り音合わせが始まると、観客も緊張感漂う静けさの中で息をのむ。披露された「ひとり」は2001年発表の名曲だが、いつ何度聴いても美しいハーモニーと村上のソウルフルな歌声に圧倒される。
再びバンドを呼び込みアコースティック編成で「Goodbye」、映画の主題歌にもなった「Seven Seas Journey」を披露した後、衣装をピンクのスーツに着替え、「Hiding Place」「NOTHING」「Right by you」とつなぐ。
ここまでは“聴く”ことで魅了してきたが、“とにかく明るい後半戦”をテーマに観客も総立ちで「for U」、「1, 2, 3 for 5」と歌い踊った。彼らが長年愛され続けるのは、何でもこなせる多芸多才なパフォーマンスも理由のひとつだろう。
色んな出会いや再会に導かれて出来たというアルバム「What The World Needs Now」。彼らの代表曲の1つ「永遠(とわ)に」は、今や世界的プロデューサーであるブライアン・マイケル・コックスとパトリック“ジェイ キュー”スミスによって生まれた曲だ。
それから16年、再び彼らとタッグを組んだ「ヒカリ」。ライブ本編の最後はこの2曲で締めくくられた。そしてアンコールラストは「epilogue」。アルバムとツアータイトルでもある「今世界に何が必要か?」の問いかけに“ハーモニーが必要だ”とアカペラで歌い上げ、ステージは幕を閉じた。