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桑田佳祐「第三回ひとり紅白歌合戦」が映像化、初回限定盤は全三回をすべて収録

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桑田佳祐「第三回ひとり紅白歌合戦」

桑田佳祐が2008年から昨年まで3回にわたって開催してきた、白眉の企画「ひとり紅白歌合戦」の完結編、「Act Against AIDS 2018 平成三十年度!第三回ひとり紅白歌合戦」が6月5日映像パッケージ化される。

さらにその初回限定盤は、「Act Against AIDS 2018 平成三十年度!第三回ひとり紅白歌合戦 〜ひとり紅白歌合戦三部作 コンプリートBOX – 大衆音楽クロニクル〜」として、2008年開催の第一回、2013年開催の第二回も含めて、全三回分の「ひとり紅白」を完全パッケージしたコンプリート版となることも明らかになった。

この「ひとり紅白歌合戦」は、エイズ啓発活動Act Against AIDS<AAA>の一環として桑田がパシフィコ横浜で行ってきたチャリティ、「AAAコンサート」で生まれた企画。1993年AAA発足当初からさまざまな形でその活動に携わってきた桑田だが、“日本のエイズの危機を少しでも早く無くすことができるよう、HIV/エイズの正しい知識を伝えるため”、コンサートやグッズの売り上げで毎年「エイズ啓発パンフレット」を制作し、全国の小学校、中学校、高校、大学、各種専門学校や保健所等へ送り届け続けてきた。

そういった四半世紀におよぶAAA活動を通して、エイズを取り巻く環境が大きく変わり、治療法の進歩により死亡率が激減したことや、海外での動向も含め、様々なメディアにおいても、エイズに関する正しい情報が発信されるようになったことなど、一定の成果を残すことができたことを受け、2020年7月末にてAAA活動は、その役割を終えることになっている。それに伴い、AAA活動の中核を担ってきた桑田のパシフィコ横浜でのAAAコンサートも昨年の開催で完結をした。

桑田佳祐による「AAAコンサート」は、ジャズ、歌謡曲、ビートルズ、そして、ディスコ&ソウルなど自身の音楽ルーツである様々なジャンルをテーマにして、毎回趣向をこらしたステージを展開してきた。そして、そんな桑田が最終的に行き着いた企画が、この「ひとり紅白歌合戦」である。

昭和の歌謡曲からグループサウンズ、フォーク、ニューミュージック、そして平成のJ-POPまでを縦横無尽に「ひとり」で歌い上げるだけでなく、紅白歌合戦をパロディすることで、壮大な音楽ショーに仕立て上げるさまは、桑田佳祐にしかできない離れ技。特に今回は、AAA自体の活動が来年その役割を終えることに伴い、この「ひとり紅白歌合戦」も完結することが発表されていたため、過去二回にもましてパッケージ化を求める声が高まっていた。

そんな状況下、音楽ファンにとっては待望の「第三回ひとり紅白」映像発売の発表である。さらに注目なのは、この作品の初回限定盤に、過去に行われた第一回と第二回の映像もコンパイルされ、全三回の「ひとり紅白歌合戦」すべてのステージを詰め込んだ3作セットの完全コンプリートBOXになる。

洋楽に憧れて音楽を始め、キャリアを重ねていく中で、改めて日本の大衆音楽の素晴らしさ、奥深さを実感し、実は、いつの間にかそれが自分の音楽人生の血肉になっていたことに気付いたという桑田が、全三回のイベントで歌い上げたのは合計170曲あまり。そのすべてを完全に自分の中で消化し、単に過去の名曲の再発見に留まらず、各曲に新たな光を当てていく作業はまさに神業としか言いようがない。そんな「ひとり紅白歌合戦」の完全コンプリートBOXは、時空を超えた最高のエンタテインメントショーであり同時に、昭和から平成までの「日本大衆音楽全史」ともよぶべき壮大な「ジャパニーズ・ポップ・ミュージック・サーガ」だと言える

なおこの作品の収益金の一部は、AAA事務局を通じてさまざまなエイズ啓発活動に使用される。

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