アヴリル・ラヴィーン、難病を乗り越え5年ぶりの来日イベントで感動のライヴパフォーマンス
クレジット:DiPPLE
前作から5年3ヶ月という過去最長のインターヴァルで、今年2月に通算6枚目となるニュー・アルバム「ヘッド・アバーヴ・ウォーター」をリリースしたアヴリル・ラヴィーンが、3月27日に東京・恵比寿でプレミアム・イヴェント「<祝・復活!>Japan Fan Event」を開催した。
この間にアヴリル・ラヴィーンが、難病のライム病に感染して壮絶な闘病生活を送っていたことを、ファンならずともご存じの方は多いだろう。2年間も寝たきり状態が続き、死を意識した時もあったのだとか。アルバムのタイトル曲「ヘッド・アバーヴ・ウォーター」は、ベッドで溺れるような感覚の中で作ったという渾身のバラードだ。
そんな背景もあり、とても温かな拍手と声援に迎えられて登場したアヴリルは、日本語で「ダイスキ、ジャパン。ミンナ、サイコー」と感慨深げに挨拶。
アコースティック・セットで「ヘッド・アバーヴ・ウォーター」と、2ndアルバム「アンダー・マイ・スキン」収録の「マイ・ハッピー・エンディング」を披露した。
内なる何かが呼び覚まされたかのように、一段と情感を増した生歌のパフォーマンスに、会場には感極まって涙するファンも。
ライヴ後にはトークで、「大好きな日本のファンと、こんな近くで会えて嬉しい」「ニュー・アルバムは、この数年間の自分の人生を歌った作品」「今回はゆっくり滞在できて、増上寺や原宿を観光したり、買い物を楽しんだりした。でも今日が一番!」などと語り、ファンから寄せられた質問にも答えたアヴリル。
最後はファンお待ちかねのフォト・セッションで、より親密なムードの中、満面の笑顔で再会を約束していた。
(文:鈴木宏和)