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s-ken、いとうせいこうがタッグを組んだイベント「東京ニューソース」6/22開催決定

アーティスト

72歳にして“パンク老人”と噂されるほど精力的に再始動しているミュージシャン&プロデューサーであり、100タイトルを超えるプロデュース作品を世に送り出した地下水脈のドン「s-ken(エスケン)」と、かつてその彼にフックアップされ日本語ヒップホップシーンのパイオニアになり、その後、タレント、作家、作詞家、俳優など八面六臂な活躍を続ける「いとうせいこう」がタッグを組んでプロデュースする新たなイベント「TOKYO NEW SOURCE(トウキョーニューソース)」の1回目が、6月22日東京・青山にあるレストランバーCAYにて開催されることが決定した。

先月31年ぶりに復活した伝説のイベント「TOKYO SOY SOURCE(トーキョーソイソース)」はもともとs-kenが首謀者であり、いとうせいこうもその出演者で、その実験的な姿勢や“ストリート&ダンディー”な感性を未来に繋ぐべく「TOKYO NEW SOURCE(トウキョーニューソース)」が新たに立ち上げることになった。

記念すべき第1回目は現在ミュージックシーンの最前線で課題になっている、ヒップホップ、ポエトリーリーディング、スポークンワード、文学などジャンルの壁を越えて、新たな“言葉”と“音楽”の融合に挑む内容となっている。

出演者も新旧混ざった豪華な顔ぶれで、s-ken、いとうせいこうはもちろん、町田康&3S、SECRET COLORS 他、DJにはNAZWA!、young donuts、7eなど新鋭アーティスト、詩人も多数登場する。

令和元年に立ち上がる旧世代と新世代を繋ぐフックアップイベント、その歴史的第1回目に是非立ち会ってほしい。
 

「TOKYO NEW SOURCE(トウキョーニューソース)」

s-ken コメント
ーーー新たなソースが生まれることを夢想して
東京ソイソース2019”が3月16日終了した。31年ぶりに熱狂の宴が幕を閉じると、去年の夏、いとうせいこうと対談した時、彼の予言に勇気づけられたとおり、冥土の土産どころか、復活どころか、未来につながるような熱き思いがますますうごめいてきた。“つどい”“挑み”“張り合い”“まじりあい”浮上したストリート&ダンディーな“感性”と“グルーヴ”の種が、もし60年代のロンドンやキングストン、70年代のニューヨークのバワリー界隈やサウスブロンクスのように未来の東京にも芽生えたらどんなに刺激的なことか。冥土の土産を胸に隠居し、好好爺として傍観者になることも出来るが、熱き思い断ち難く、晩年の名“画狂老人卍”の魂に感染したごとく希代のプロデューサーでもある、いとうせいこうと密談を重ねイベントを立ち上げることになった。題して“東京ニューソース”(TokyoNewSource)、どこまで回を重ねられるかわからないが、新世代もソイソースの盟友たちもまじりあい、新たなソースが生まれることを夢想して、いとうせいこうと自らも挑み“見立て狂い”し、こころ恍惚になりしときは、“令和”の世代に未来をたくしたい。

いとうせいこう コメント
ーーーソースをジャムから
「我々はみなゴーゴリの『外套』から出てきた」というのはご存知ドストエフスキーの言葉だが、自分は『東京ソイソース』から出てきたという自覚がある。当時はまだまともにラップ歌詞もなかったのではないか。しかし私はバンドの合間のDJプレイの中で、たぶんやたらに客を煽ったはずだ。
バンドの方にはじゃがたらやミュートビートがいて、つまりずっと仰ぎ見ていた人々だったから、自分は仲間に入れてもらえてうれしかったし、そこで新たに知りあった数奇者たちと様々なトライをすることともなった。
今回、その『東京ソイソース』の親玉であるS-kenとついに二十一世紀版のニューイベントを始めるとは、あの頃の自分なら信じないだろう。何が何だか意味がわからないに違いない。
だが私は、その過去の自分にこれだけは言っておかねばならない。「フックアップされた人間は、また誰かをフックアップする義務がある。それは極上の楽しみでもあるだろう。だから海のものとも山のものともわからない若者に、君はいつか賭けることになる。これがその第一歩だ」と。
まずは『ポエトリージャム』と銘打った。このポエトリーリーディングの宴には、まだまだs-kenも私も出る。そこから徐々にバトンは渡され、次は必ず君の時代になる。

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