和楽器バンド、デビュー5周年ライブで出雲大社に降臨
和楽器バンドが、4月13日に出雲大社御遷宮完遂記念「和楽器バンド5th Anniversary 単独奉納公演in 出雲大社」を開催し、満員の3,500人を熱狂させた。
これまでも日光東照宮や平安神宮、宗像大社など、世界遺産を含めて伝統のある会場でライブを行なってきたが、今回は60年に一度の大遷宮を完遂させた島根・出雲大社にて、2014年4月の1stアルバム「ボカロ三昧」でデビューしてから5周年を記念したメモリアルなライブを開催した。
18:00過ぎに和楽器バンド独自の世界観が特徴的な「暁ノ糸」で本公演はスタートし、「戦-ikusa-」「吉原ラメント」へ突入すると会場のボルテージは早くも最高潮に達した。
最初のMCでは1月5・6日に埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演以来のライブであり、平成最後のワンマンライブということに触れ、久々のライブにメンバーのテンションもいつにも増して高かった。
その後もこの会場ならではの詩吟を鈴華(vo)が披露。詩吟は主に漢詩を歌うものではあるようだが、この日はこの土地にふさわさしい「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣つくるその八重垣を」という和歌を披露。会場が特別な雰囲気に包まれる。
そして鈴華(Vo)、町屋(Gt)、黒流(和太鼓)による「遠野物語 九四」や、町屋(Gt)、亜沙(Bass)、山葵(Dr)の洋楽器隊に蜷川(津軽三味線)を加えた編成での「焔」などで8人編成のバンドサウンドとは一味違った演出で魅せる。
後半戦は、新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」のエンディングテーマになっている「光の中で」で始まり、通常の雰囲気を一変させつつ和楽器バンドならではの解釈のジャジーな曲である「シンクロニシティ」、続けて黒流(和太鼓)と山葵(Dr)による和太鼓×ドラムバトルへ突入し、黒流と山葵が音と光の演出で観客を大いに沸かせた。
本編ラストは和楽器バンドの代名詞とも言える「千本桜」で最高の盛り上がりと共に本編を締めくくった。
メンバーがステージを去ると、ツアーや大新年会ライブでも自然発生的にあった「暁ノ糸」の合唱が会場から沸き起こり再びメンバーが登場。年末年始にオンエアされたメンバーも出演しているガリバーCMソング「あっぱれが正義。」を披露し、最後は「雪影ぼうし」でメンバーとお客さんがタオルを皆で回すという圧巻の光景で出雲大社でのライブは幕を閉じた。
なお、平成最後のライブは4月27日に石川県金沢市で開催される「POP HILL 2019 in 金沢」への出演が決定している。