今年でファイナル「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー」に3000人が熱狂
2009年5月2日に旅立ったロック歌手・忌野清志郎(享年58)にゆかりのアーティストが大集結したイベント「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー」が4日、東京・日比谷野外音楽堂で開催された。
同ライブにはRCサクセションのギタリスト、仲井戸麗市に加えて、Char、鮎川誠、竹中直人、清水ミチコ、矢野顕子、のん、宮藤官九郎、夏木マリ、宮本浩次、梅津和時、三宅伸治ら豪華メンバーが集結。
仲井戸は「忌野!聞こえるか~」とシャウトすると、約3000人のファンは大興奮。「スローバラード」「雨あがりの夜空に」「多摩蘭坂」など名曲の数々を熱唱した。
次々とアーティストが出演する中、矢野顕子とのんは2人で登場し、矢野がのんからの依頼を受け、清志郎のことを思い作った「わたしはベイべー」を披露。エンディングでは、かつて矢野と清志郎がデュエットした「ひとつだけ」のフレーズも織り込まれた。
本編ラスト、「JUMP」では斉藤和義や山崎まさよしらが歌うなか、木村拓哉が山崎まさよしに呼び込まれてサプライズで登場。
会場がどよめくなか、清志郎の写真がデザインされたTシャツに黒いレザー・ジャンパー姿の木村は、サビの“JUMP”のパートで何度も飛び跳ねるなどし、最後はステージに飾られていた清志郎の自転車にひざまずいてからステージを去った。
さらにアンコールでも再登場。この日の東京西部はゲリラ豪雨に見舞われ、日比谷でも開演時は悪天候が心配されたが、本番ではすっかり晴れ渡った夜空になり、豪華な出演アーティスト達が「雨あがりの夜空に」で天国の清志郎さんに歌声をささげた。
ちなみに木村は1997年のフジテレビ系主演作「ギフト」で故人と共演以降、親交を深めており、今回は主催者側のオファーで出演が実現した。
このライブは清志郎が亡くなった2011年から開催。10年の区切りを迎えた8回目の今回が最後となる。
仲井戸麗市は「聞いているか忌野、そろそろ戻って来いよ」と空に向かって呼び掛け、最後は「10年間、紆余(うよ)曲折ありました。最後は清志郎のファミリーにささげます。お父さんすごいな!」とあいさつし、幕を閉じた。
この日のライブの模様は、フジテレビTWOで6月30日午後8時から放送されることも決まった。
演奏曲目
<オープニング映像:忌野清志郎が野音にやって来る!>
M1 僕の好きな先生 竹中直人+木暮晋也&高木完
M2 甲州街道はもう秋なのさ 曽我部恵一
M3 わかってもらえるさ 浜崎貴司(FLYING KIDS)×高野寛
M4 帰れない二人 清水ミチコ
M5 よごれた顔でこんにちは 真心ブラザーズ
M6 わたしはベイべー 矢野顕子×のん
M7 タイマーズのテーマ~偽善者 宮藤官九郎
M8 原発賛成音頭 増子直純(怒髪天)
M9 デイ・ドリーム・ビリーバー Leyona
M10 あこがれの北朝鮮~LONG TIME A GO TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)
M11 タイマーズのテーマ TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU) / 宮藤官九郎 /
増子直純(怒髪天) / Leyona
M12 よォーこそ~お墓 仲井戸麗市
M13 ロックン・ロール・ショー Char
M14 上を向いて歩こう 夏木マリ
M15 いい事ばかりはありゃしない 村越弘明
M16 君が僕を知ってる 宮本浩次
M17 スローバラード 佐藤タイジ(シアターブルック)
M18 ドカドカうるさいR&Rバンド 斉藤和義
M19 ROCK ME BABY 鮎川誠(シーナ&ロケッツ)
M20 愛と平和 山崎まさよし
M21 恩赦 金子マリ
M22 雑踏 BEGIN
M23 ボスのSOUL 三宅伸治
M24 毎日がブランニューデイ 仲井戸麗市
M25 JUMP 金子マリ / 斉藤和義 / TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)
/ BEGIN / 山崎まさよし / 三宅伸治 / 仲井戸麗市 /
木村拓哉=シークレット・ゲスト
Encore
EC1 雨あがりの夜空に 全員
EC2 多摩蘭坂 梅津和時×仲井戸麗市×三宅伸治
Dinamic Live
M1 ヒッピーに捧ぐ 忌野清志郎
M2毎日がブランニューデイ 忌野清志郎
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