クレイジーケンバンド、未発表曲「場末の天使」が映画『影に抱かれて眠れ』に決定
2019年9月に公開となる映画『影に抱かれて眠れ』の主題歌がクレイジーケンバンドの未発表曲「場末の天使」に決定した。
本作のプロデューサーである中野英雄が、以前から親交のあるボーカルの横山剣に直接連絡を入れ、楽曲提供を依頼したことがきっかけとなり、主題歌提供が実現した。
当初は作品のための書き下ろしを予定していたが、本作の舞台である野毛周辺をイメージして過去に作られていた未発表曲「場末の天使」が起用されることとなった。横山剣も「『場末の天使』を世に出すタイミングとしてバッチリだった」と語っている。本作でメガホンをとった和泉聖治監督も絶賛している。哀愁漂う男たちの悲哀と優しさを書き上げた原作をも超えてしまうほどのスタイリッシュな映像で果敢に攻めた本作に登場する男たちの心を、横山剣がソウルフルに歌い上げ、作品により一層の重厚感を添えた。
映画への楽曲提供について「映画音楽に関われるのは作曲屋冥利に尽きる喜びです。」と語る横山剣にとって、『約三十の嘘』(04/アスミック・エース)、『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』(13/東映)作品他に続き、今回の提供が6回目となる。
映画『影に抱かれて眠れ』は、講談社創業100周年記念出版作品で、巨匠・北方謙三原作の「抱影」(講談社文庫刊)の実写映画化。主人公・硲冬樹を演じるのは、出演作で演技の幅を見せつける大人の色香漂うベテラン、加藤雅也。冬樹が純愛を貫く女性・永井響子には中村ゆり。
冬樹を兄貴のように慕い冬樹が経営するクラブのバーテンダー辻村正人を演じるのは、俳優としても活躍するEXILEの松本利夫。冬樹を事件に巻き込む発端を作る岩井信治を演じるのは、カトウシンスケ。そして、男たちの抗争で横浜のヤクザを演じたのは、湘南乃風のメンバーでミュージシャンの若旦那。同じく横浜のヤクザ役に、ヒップホップ界で熱烈なファン層を獲得しているアーティストのAK-69。そして、冬樹と関係を持つクラブのママに熊切あさ美、冬樹の才能にほれ込む画商に余貴美子、冬樹に刺青を教える彫師に火野正平と、豪華な俳優陣が集結している。
横山剣(クレイジーケンバンド) コメント
今回、この映画のプロデューサーである中野英雄さんから北方謙三さん原作の「抱影」を実写映画化するので「主題歌を書いて欲しい」という依頼がありました。ちょっと荷が重いかも、と思ったのですが「他は考えてない、剣さんにお願いしたい!」という強い言葉にグッと来て、引き受けました。当初は書き下ろしの新曲をお渡しするつもりでしたが、偶然にも映画の舞台である野毛や都橋周辺をイメージした「場末の天使」という未発表曲があったのを思い出し、この映画の世界観に合うのはこの曲かも知れない!と直感。原石状態のデモ音源をお渡ししたところ、光栄なことに和泉聖治監督にも非常にご好評を戴き、熟成肉みたいなこの曲をクレイジーケンバンドでブラッシュアップ&レコーディングするに至りました。是非、映画館で観て聴いて感じて戴ければ最高です。イイネ!イイネ!イイネ!