Billboard JAPAN【先ヨミ・デジタル】Official髭男dism「Pretender」初のストリーミング首位へ、あいみょん/King Gnuとの三つ巴状態に
GfK Japanによるストリーミング再生回数レポートから、2019年5月20日~5月23日の集計が明らかとなり、Official髭男dism「Pretender」が長らくあいみょん「マリーゴールド」が堅持していた首位の座を奪取した。
4月17日に配信開始され、その週の週間ストリーミング・チャートでは54位に初登場した「Pretender」。配信開始から6週目となる今週、その再生回数は前週前半から約30%増となる1,121,288回再生を記録し、週初3日間の再生回数としては初となる100万再生超えを達成している。
転機となったのはおそらく、5月10日に出演したテレビ朝日系『ミュージックステーション』だろう。同番組出演の翌週13日から15日までの集計で「Pretender」は、806,736回再生を記録して3位をマーク、その再生回数は前週から実に114%増となる数字だ。その勢いのまま、週間時点ではKing Gnu「白日」を追い抜き、2位にまで達している。そして今週、このまま順位を維持することができれば、あいみょん「マリーゴールド」が20週連続で守っていた週間ストリーミング首位の連続記録にストップをかけることになり、自身初の週間首位獲得を果たすことになる。
また、Official髭男dismは今週、10位に「ノーダウト」、24位に「Stand By You」、43位に「115万キロのフィルム」、76位に「ESCAPADE」と100位内に計5曲を送り込んでいる。特に「ノーダウト」は、前週から約52%増となる431,684回再生を記録しており、このまま順位を落とさずにいれば、47週ぶりの週間トップ10内返り咲きを果たすことになる。なお、5月15日に発売された今作のCDシングルは、初週売上12,914枚となり、5月27日付の週間シングル・セールス・チャートで9位に登場した。
あいみょん「マリーゴールド」の勢いも根強く、今週は1,007,968回再生を記録して現在2位。Official髭男dism「Pretender」との差は約11万回と決して大きくなく、首位奪還の可能性はじゅうぶんにあると言える。そのほか4位に「ハルノヒ」、8位に「君はロックを聴かない」、9位に「今夜このまま」とトップ10内だけでも4曲がエントリーしており、ストリーミングの強さは相変わらずだ。
Official髭男dismと並び、最新シングルがストリーミングでロング・ヒット中のKing Gnuは、その「白日」が今週906,043回再生を記録して現在3位につけている。こちらも1位、2位との再生回数差は大きいものではなく、週間時点であいみょんが連続首位記録を死守するのか、あるいはOfficial髭男dism、King Gnuといった若手バンド勢が彼女の牙城を崩すのか、当面の注目トピックなのは間違いない。
トップ10以下の動きとしては、5月18日に配信開始となった私立恵比寿中学の新曲「トレンディガール」が初登場。317,062回再生で現在15位につけている。メンバー主演のドラマ『神ちゅーんず ~鳴らせ!DTM女子~』主題歌となっている同曲は、作詞作曲から編曲までを川谷絵音(Indigo la End/ゲスの極み乙女。/ジェニーハイ/ichikoro)が担当した。
また、欅坂46の最新シングル「黒い羊」は、配信開始から13週目となる今週、前週前半から約76%増となる257,450回再生で現在26位に。同曲は、NGT48の菅原りこ、長谷川玲奈、山口真帆の卒業公演が5月18日に行われ、そのカバー・パフォーマンスが披露されたことが話題となった。
Billboard JAPANストリーミング・ソング集計速報
(2019年5月20日~5月23日の集計)
1位「Pretender」Official髭男dism
2位「マリーゴールド」あいみょん
3位「白日」King Gnu
4位「ハルノヒ」あいみょん
5位「FANCY」TWICE
6位「アイ・ドント・ケア」エド・シーラン & ジャスティン・ビーバー
7位「Wasted Nights」ONE OK ROCK
8位「君はロックを聴かない」あいみょん
9位「今夜このまま」あいみょん
10位「ノーダウト」Official髭男dism
※Billboard JAPANの週間ストリーミング・ソング・チャートは、GfK Japanが提供するオンデマンド型国内主要音楽配信サービスの再生回数と、シンクパワーが提供する「プチリリ」の歌詞表示回数に基づいたラジオ型ストリーミング・サービスの推定再生回数を合算して集計。先ヨミ時点の集計値はGfK Japanのデータによる推定値となる。