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柴咲コウ、厳島神社で開催したライブを6/1にWOWOWで放送

アーティスト

©KENTA AMINAKA

1400年の歴史を有する厳島神社で、柴咲コウが神聖さと優しさ溢れる歌声で魅了した「柴咲コウ 『EARTH THE KO』 Opening Ceremony at 厳島神社 2019」が、6月1日にWOWOWでいよいよ放送される。

昨年、デビューから20周年を迎えた柴咲コウ。大河ドラマの主役を演じるなど国民的女優として活躍する傍ら、アーティストとしても多くのヒット曲を放ってきた。

2019年は、京都・横浜・名古屋を巡るツアー「EARTH THE KO」を開催。それに先駆けて、彼女が手掛けるエシカルなファッションブランド「MES VACANCES」主催にて商品購入者を招待し、世界文化遺産・厳島神社でオープニングセレモニーと位置付ける公演が実現した。

満開の桜が咲くなか、「楽曲の奉納」という形で行われた特別な公演は、厳かで非日常に満ちていた。尺八とベース、パーカッション、キーボードという和洋折衷のバンドが織りなすサウンドに導かれて登場。薄紅色のうす衣を羽織った柴咲は、桜の精のように神々しくすら見えた。

「柴咲コウ 『EARTH THE KO』 Opening Ceremony at 厳島神社 2019」

漢詩の朗読で公演は始まったが、それすらもどこか祝詞のように聞こえてくるから不思議だ。続いて、大ヒット曲「月のしずく」をしっとりと、続く「影」では柔らかくスウィングするように歌唱。「いざよい」では優しく語り掛けるように歌い、早くも観客を彼女の世界観へと招き入れていた。

再び朗読を挟んで、「浮雲」をメロウに歌ったかと思えば、尺八とバンドサウンドが奏でる幻想的な調べに寄り添うように「漆黒、十五夜」を歌唱。福山雅治のヒット曲「桜坂」では、たおやかに女性らしくカバーしオーディエンスに愛おしさと切なさを届けた。

情感豊かな詩の朗読は一人芝居のよう。その後には、新曲となる 2 曲を初披露した。「silence」は、柴咲のグローバルネーム MuseK(ミュゼック)による静謐さに包まれるようなナンバー。自らが主演する「連続ドラマW 坂の途中の家」の全編英詞の主題歌を、丁寧に清らかな歌声で歌い上げた。

一方、「Maps」は跳ねるようなリズムが心地よく、観客もいつしか体を揺らしながら音に身をゆだねていた。

まっすぐな思いを「Blessing」に込めて届けた後、この奉納公演を開催した経緯を語りだした。環境負荷削減を目指すファッションブランドを立ち上げたことや、環境特別広報大使に任命された事等がこの公演へとつながったのだと明かした。

これまでにも池上本門寺や平安神宮などで歌声を届けてきた彼女だが、今回は MC 中にさざ波が聞こえるという格別のロケーション。特別編成のサウンドや柴咲の衣装など五感でファンタジーを体感できる奉納公演となったに違いない。

「環境や人に対する思いが歌声を通して伝われば」と告げ、「最愛」を温かく繊細に歌いかけた柴咲。ラストソング「かたち あるもの」のどこか懐かしく涙腺を刺激する旋律とヴォーカルで、オーディエンスの魂を揺さぶった。

最後ににこやかな笑顔とともに手を振り素顔をちらりとのぞかせた後、しめやかにステージを後にした柴咲。美しいその後ろ姿を、オーディエンスはいつまでも温かな拍手と歓声で見送っていたのだった。

ごく限られた観客だけが享受できた一夜限りのスペシャルな奉納公演を、極上の映像美で堪能しよう。

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