広告・取材掲載

さくらしめじ5周年企画第3弾、マイナビBLITZ赤坂で昼夜2公演を開催

アーティスト

さくらしめじ5周年企画第3弾!スペシャルライブ

今春に卒業を控える高校3年生のフォークデュオ・さくらしめじが、11月24日に東京・マイナビBLITZ赤坂にて、昼夜2公演のワンマンライブ「さくらしめじ5周年企画第3弾!スペシャルライブ」を開催した。

さくらしめじは、2014年6月14日に “ガク&ヒョウガ”として結成。同年11月24日にユニット名とCDリリースが発表され、“さくらしめじ ”としての活動を開始した。そして、アニバーサリーイヤーとなった2019年に突入し、「GO! GO! きの5ー!」と題した5周年企画を実施。

第1弾として、7月から9月にかけて全国18箇所のライブハウスを回るツアー「ドッ!菌!青春!18本ツアー」を開催し、急遽決まった追加公演もソールドアウトするほどの大盛況となった。

同時に第2弾企画としてライブアルバム「木もれ陽の中の春風キャンプin日比谷野外大音楽堂」を初のデジタル配信限定でリリース。

命名記念日当日に開催された本公演は第3弾企画で、自身2度目となるマイナビBLITZ赤坂を舞台に、昼の部はバンドセット、夜の部は2人の弾き語りという異なったスタイルで2公演で全34曲を披露した。

「改めましてさくらしめじと申します。大・大・大祝祭!ドドン!とお祝いしてくれYO!」というタイトルが付けられた【昼の会】は、バンドメンバーに続き、田中雅功(がく)と髙田彪我(ひょうが)の2人が全力疾走でステージに登場。2人を模した鯛が踊る大漁旗をバックに、ドラマ「こえ恋」の主題歌に起用された「ひだりむね」で勢いよくライブをスタートさせ、「はじまるきせつ」「My Sunshine」とアップテンポのナンバーを次々と披露。MCで髙田が「この日がユニット名が決まったおめでたい日なんです。そんなおめでたい日にもっとおめでたい話をしたいじゃないですか」と話し始め、2020年3月4日に2ndアルバムをリリースすることを発表。さらに、新ビジュアルもお披露目し、1月からはリリース記念イベントを開催することもアナウンスすると、満員のきのこりあん(さくらしめじのファンの総称)からは大歓声が沸き起こった。

ライブ前半でのいきなりのサプライズ発表に続き、HYの名嘉俊(Dr)が書き下ろした新曲で、バラエテイ番組「ソクラテスのため息〜滝沢カレンのわかるまで教えてください〜」のエンディングテーマ「合言葉」では、髙田が「この日のために練習してきた」という三線を初披露。「きみでした」や「かぜいろのめろでぃー」では切ない歌声をしっとりと聴かせ、新曲「しめじ体操」ではギターを置いた2人のレクチャーに合わせて、みんなでオリジナルの体操で体を動かした。さらに、「Bun!Bun!BuuuN!」ではタオル回しで大騒ぎをし、再び「てぃーけーじー」では観客が一体となって踊り、「おめでとう」「ありがとう」のコール&レスポンスも展開。田中が作詞したロックナンバー「でぃすとーしょん」では、2人がエレキギターを弾いてフロアのテンションをあげるなど、フォークデュオという枠を飛び越えた多彩な面を見せつけた。

またMCでは、田中が「僕らがさくらしめじという名前をもらった日。記念日とは違った第2の誕生日です」と語り、髙田に「あなたにとってのさくらしめじとは?」と振ると、高田は「僕にとってのさくらしめじは人生です」と返答。一方の田中は「親であり、兄弟であり、息子でもある。僕らはさくらしめじによって作ってくれたし、ともに成長してきたし、僕らが生み出していくものでもあるから。家族みたいな存在ですね」と答え、「僕たち2人にとって、さくらしめじはこれから先もずっとあり続けるもの。掛け替えのない、離れがたいものなんです。さくらしめじは、僕たちだけじゃなくて、みなさんも含まれています。これからもどうぞよろしくお願いします!」と2人揃って深くお辞儀をすると、フロアは温かく優しい拍手で包まれた。

ライブの終盤では「スタートダッシュ」「同じ雲の下」とスケール感の大きいダイナミックなナンバーを高らかと歌い上げ、最後は「ケセラセラララ」の大合唱が響き渡る場内に2人のメッセージ入りの銀テープが放たれた。アンコールでは、グッズT シャツに着替えて「えそらごと」を歌い、髙田が「これから先、いろんなステージに立てるようなアーティストになりたいね」と意気込みを伝えると、田中は「おす! 頑張ります!!!」と即答。続けて、「10年先、20年先、50年先、もっともっとみなさんと一緒に歌っていきたい」と呼びかけ、初期からライブではラストナンバーとして歌い続けてきた「みちくさこうしんきょく」を大合唱し、昼の会は幕を閉じた。

「森のきのこの音楽会〜歌とギターとさくらしめじ。そして、きのこりあんを添えて〜」と題した<夜の会>はメンバー2人だけの弾き語りライブという構成。セットもガラリと変わり、さくらしめじのファーストワンマンを彷彿とさせるような森の世界が広がる。開演5分前には森の中から蝶々が飛び始め、暗転したステージに2人が登壇。言葉にできない不安や孤独という感情に寄り添う「同じ雲の下」をアカペラで歌い出し、<一人じゃない>というフレーズで声を重ねた。自然とクラップが沸き起こった「まよなかぴくにっく」の後には、髙田が「僕、髙田彪我と田中雅功、そして、きのこりあん、みんなでさくらしめじです!」と挨拶。続く、「てぃーけーじー」では、髙田はアコギを置いて、ハンドマイクで観客と一緒にダンスをして、フロアを4分割した<まぜまぜ>のコール&レスポンスも実現。「ケセラセラララ」では、みんなで声を出して歌い、「ドッ!菌!青春!18本ツアー」の移動中の遊びがきっかけで生まれたという新曲「しりとり」は入場時に配布された用紙を使って、しりとりを楽しんだ。

ライブの中盤ではシンガーソングライターのコレサワ提供の「届けそこねたラブソング」やフォークバラード「またたび」、前回のツアーに向けて2人で作った「青春の唄」を眩しい光の中で熱唱。MCでは、“さくらしめじ ”という名前がサプライズで発表された5年前のライブに触れ、田中が「あの日は一生忘れられないね」と語ると、髙田は「1日中泣いてましたね。それくらい嬉しかったんです」と振り返った。そして、髙田が「どっちがさくらでも、どっちがしめじでもなく、ふたりでさくらしめじです」と改めて表明し、田中が「名前だけでも覚えて帰ってください」と笑わせ、「僕たちにとってはさくらしめじは、かけがえのないものです。そして、僕たちが歌えているのはきのこりあんのみんながいるからです」と観客に向けて語りかけ、これからは自分たちが引っ張っていくんだという強い意志を込めた「お返しの約束」に感謝の気持ちを込めて歌い上げた。そして、「いーでぃーえむ」では“枝豆ダンス”、髙田がフードを被ってエレキギターを弾きまくった「ねこの16ビート」では“ねこダンス”で会場の一体感が増加。ここで髙田が「さくらしめじとは何かを考えたときに、みんなの心の中に居続けたいと思った」と語ると、田中は「今、僕たちがあなたたちの心の中に胞子を撒いてます」と続け、全員で右手を掲げ、「We Are さくらしめじ !」と宣言。そして、アップテンポのフォークロック「えそらごと」で大きな手拍子が湧き上がり、最後に紙吹雪が舞う中で、日々を悩みながらも生きる人たちへ背中を押すメッセージソング「合言葉」を歌い上げて本編は終了した。

アンコールでは、本人たちへのサプライズとして、鯛の着ぐるみを着たスタッフが登場。ふたりに卒業証書が入った筒を渡し、スタッフ一同からの「祝い状」に続き、2020年3月30日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「世界イチHAPPYな卒業式やりまーす!(仮)」の開催を発表。田中は「うわ! すげー。やべー」と声を上げ、髙田は「マジですか。嬉しいな」と喜びを噛み締めながら、「さくらしめじはサプライズから始まって、サプライズに追われ続けるんですね」と言うと会場から笑いが起こった。田中は何度も「みなさんがあって僕らはさくらしめじです。みなさんがいないとダメだし、本当に感謝してます」と繰り返し、「もっとずっとみなさんと楽しんでいきたい」とコメント。髙田が「自分たちもレベルアップしていくべき点がいっぱいあるね。頑張って行こう!」と田中に拳を突き出すと、田中は照れながらも拳を重ねて、これからの成長を約束。最後の曲「さんきゅう」で、歌で感謝を伝えたふたりは「みんなと一緒に歌えることが、音楽を通して心が通じ合うことが、僕にとっての幸せです! これからも歌を歌う楽しみを伝えていきたいです」と意気込み、ソールドアウトした満員の会場に向かって深々と礼をすると、5周年を祝うように金テープが会場中に舞い、お祝いと感謝の気持ちに満ちたお祭りは大団円を迎えた。

なお、さくらしめじは、5周年第4弾企画として、2020年3月4日に3ndアルバム「改めまして、さくらしめじと申します。」をリリース。1月26日よりリリース記念イベントを開始。また、第5弾企画として、3月30日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でのワンマンライブ「世界イチHAPPYな卒業式やりまーす!(仮)」を行うことが決定している。

昼の会 setlist

M1.ひだりむね
M2.はじまるきせつ
M3.My Sunshine
M4.123
M5.菌カツ!
M6.あやまリズム
M7.合言葉
M8.きみでした
M9.かぜいろのめろでぃー
M10.しめじ体操
M11.Bun!Bun!BuuuN!
M12.てぃーけーじー
M13.でぃすとーしょん
M14.スタートダッシュ
M15.同じ雲の下
M16.ケセラセラララ
Enc1えそらごと
Enc2みちくさこうしんきょく

夜の会 setlist

M1.同じ雲の下
M2.まよなかぴくにっく
M3.てぃーけーじー
M4.ケセラセラララ
M5.しりとり
M6.届けそこねたラブソング
M7.またたび
M8.青春の唄
M9.お返しの約束
M10.My Sunshine
M11.いーでぃーえむ
M12..ねこの16ビート
M13.えそらごと
M14.ひだりむね
M15.合言葉
En1さんきゅう

レポート:永堀アツオ
カメラマン:鈴木友莉

関連タグ