back number、「NO MAGIC TOUR 2019」大阪城ホール公演をWOWOWで11/30放送
back numberが今年春からスタートした「back number NO MAGIC TOUR 2019」大阪城ホール公演の模様がWOWOWプライムにて11月30日 20:00から独占放送される。
「MAGIC」は、2015年末リリースの「シャンデリア」以来3年以上のインターバルをもって送り出されたファン待望のアルバム。それを携えたツアーは、「大不正解」がオープニングを飾った。ピアノを主としたインストゥルメンタルのSEから一転、「行くぞー!」と叫ぶ清水依与吏(Vo, G)を筆頭に、小島和也(B, Cho)、栗原寿(Dr)、バンドメンバーたちも1曲目からフルパワーだ。
最初のMCで清水は、初めてback numberのライブに来た人に向けて「特に難しいことはないの、うちのライブは。一生懸命作った1曲1曲を大事に演奏するだけしかできないけれども、それが俺たちなりの最強のおもてなし。「楽しんで」っていう言葉では言い表せないけど、一段階深い意味で、楽しんで帰ってください!」と、自分たちのライブの楽しみ方を伝授。常連のファンも初見の人もフラットに堪能できる土壌を作ってから、次のパートに入っていく。
「泡と羊」では会場が一体となり、「サマーワンダーランド」では夏を感じさせた。ドラマの主題歌としてヒットしたシングル曲「オールドファッション」、雨の音から始まる「雨と僕の話」、そして「思い出せなくなるその日まで」と、back numberのバラードを存分に堪能させる。かと思えば「ロンリネス」「エキシビジョンデスマッチ」「SISTER」などのロックチューンを連投し、映像やレーザーを駆使した演出がダイナミズムを増幅させる。「あかるいよるに」では「MAGIC」のジャケットとリンクするようなキラキラの紙吹雪が会場を覆いつくした。
後半も「MAGIC」の曲とそれ以前の曲を織り交ぜたセットリストを展開。「HAPPY BIRTHDAY」「瞬き」といったヒット曲を情感たっぷりに歌い上げた清水は、「良いところもかっこ悪いところも全部含めてback numberなんだなって、このツアーで改めて思いました。俺たちは、聴いてくれるあなたと日本一深い場所で出会うバンドになりたい。絶対そういうバンドになってみせるんで、これからもback numberを聴き続けてください」と力強く宣言。その言葉に続いて「最深部」を届け、「スーパースターになったら」で本編を締めくくった。
アンコールに応えて再登場したメンバーは皆一様に晴れやかな様子。栗原は「1人ひとりの熱量がすごくてパワーをもらって、いつもの1.5倍くらいの力でやっちゃってヘトヘトなんですけど(笑)。それぐらいエネルギッシュな1日でした!」と笑顔で伝える。代表曲のひとつ「ハッピーエンド」と感謝を伝える歌「手紙」を演奏し終わると全員でステージに並び、万雷の拍手の中、深くお辞儀をして客席に手を振り続ける3人。名残惜しそうに、けれど充実した表情でステージをあとにした。