矢野顕子と上妻宏光のユニット「やのとあがつま」始動、1stアルバム発売&ツアー開催が決定
矢野顕子と上妻宏光によるユニット「やのとあがつま」が始動、2020年3月4日にアルバムリリースが決定した。
デビューアルバム「JAPANESE GIRL」(1976年発表)で日本の音楽・文化を独自の表現として昇華し、その後の活動でも童謡や民謡などを新解釈アレンジでの演奏を披露するなど、ボーダレスな音楽的側面から日本の伝統音楽のエッセンスを取り入れるアプローチを行なってきた矢野顕子と、日本を代表する三味線奏者の一人であり、伝統を踏まえながらもジャンルや国境を超えたボーダレスな活動を重ね“伝統と革新”を国内外に発信し続けて来た上妻宏光のコラボユニット「やのとあがつま」。
上妻からの「矢野さんと日本の民謡を音楽(= MUSIC)として創ってみたい!」という着想に、矢野が「上妻さんの”声”をもっと生かしたいと思いました。」と応じ始まったのが、民謡をモチーフに新たな音楽を提案する今回のプロジェクト。
二人の出会いは2013年まで遡る。上妻がニューヨークで行われたアメリカ在住の和太鼓奏者の公演に出演した際、それを見ていた矢野と公演後言葉を交わしたことをきっかけに、ニューヨークや日本でライブ共演を重ね、矢野のデビュー40周年公演や2018年発表の矢野のアルバム「ふたりぼっちで行こう」に上妻が参加したことでも親交を深めた。
今回二人がユニット「やのとあがつま」として発表するアルバムには、日本最古と言われている富山県民謡「こきりこ節」、宮城県民謡の櫓漕ぎ歌「斎太郎節」などの民謡カバーに加え、矢野顕子のデビューアルバム「JAPANESE GIRL」に収録された「ふなまち唄 Part I,II」に新たな息を吹き込んだ「ふなまち唄 Part III」、さらにこのアルバムのために書き下ろされた2 曲の新曲を含む全9曲を収録。
矢野顕子のピアノ・キーボード演奏、上妻宏光の三味線演奏はもちろん、曲ごとにそれぞれがボーカルをとり、日本の生活文化から生まれ、歌い継がれてきた唄の奥深さ、日本文化特有の“間”を持つ民謡を二人のフィルターを通して昇華。さらに、ゲストに仙波清彦(Perc.)や、12歳の民謡歌手・白戸琴菜等を迎えるなど、新たな音楽的試みがふんだんに投入された意欲作だ。
そして明日12月6日0:00からは、アルバムの収録曲の中から「おてもやん」の先行配信がスタートする。英語歌詞を取り入れるなど、熊本民謡の「おてもやん」を2020年的解釈で大胆にアレンジした、アルバムを象徴する1曲になっている。
そんな「やのとあがつま」が、日本から世界へ提案する新しい“JAPANESE MUSIC”を存分に体感することができるライブツアー「やのとあがつま(矢野顕子&上妻宏光)Japan Tour 2020 – Asteroid and Butterfly -」が2020年5月から開催されることも決定。ニューヨークで産声を上げたユニット「やのとあがつま」が日本全国を巡るこのツアー。公演の詳細や最新情報は、オフィシャルサイトに掲載される。