テレビ東京 × エイベックス「ヨルヤン」、80s-90s J-POPリバイバルで超ミクスチャーな課題曲を発表
全く新たな順序を持つオーディション番組という発表はあったものの、多くが謎に包まれていた「ヨルヤン」だが、昨晩、初回放送を終え、その全貌が明らかになってきた。
これまでのオーディション番組では、人を選ぶ部分に多くの時間を割き、メンバーが決まってから楽曲を制作していくというのが常であったが、「ヨルヤン」では、まず楽曲から発表されるという点が大きく異なる。
初回放送で発表された課題曲の1曲目も、このコンセプトに準じて、歌詞もタイトルも決まっていない曲のカラオケとガイドメロディのみが明らかにされた。応募者は、番組のウェブサイトから、楽曲を自由に無料ダウンロードし、歌唱するだけでなく、作詞をしたり、あるいは、その両方を行うこともできる。さらに、合間にラップやコールを入れたり、ギターソロなどの楽器演奏で参加することも推奨されている。もちろん、この音源を利用して、ダンスの振り付けを考えてもOK。
そららの様子を撮影した動画をYouTubeなどにアップロードすることで、応募完了となる。評価はプロだけでなく、一般人による再生回数や「いいね!」の数なども選考基準として機能する。
つまり、このオーディションは、歌ったり踊ったりする「表に立つアーティスト」だけではなく、作詞家や楽器演奏者、振付師など「裏方のクリエイター」も同時に募集するオーディションとなっている。誰かがつくった歌詞を、他の誰かが歌うなど、表裏の才能同士によるコラボレーションが次々と加速していく仕組みで、最終的にどんなグループ構成でデビューに至るのかも、現時点では決まっていないと言う。
また、地上波での初回放送に先駆け、エイベックスのオフィシャルYouTubeチャンネルでは「エピソード0」と題されたプロローグが順次公開されていた。エイベックスのスタッフが、2チームに分かれて、それぞれ課題曲を生み出すという内容で、今回は、その内の「元祖エイベックス・チーム」が制作した楽曲が発表された。
エイベックスの現役社員たちが、都内のクラブの様子を1日で12軒も調査してみたり、パラパラを踊ってみたり、時には、音楽やダンスだけでなく、イタメシ・ブームやギャル文化にも触れつつ、80年代後半から90年代の音楽シーンを彩った様々なムーヴメントを多角的に振り返ることで得たインスピレーションを元に、80s-90sリバイバルな楽曲を仕上げた。
あえて、80年代のJ-POPやアイドルを感じさせるノスタルジックなメロディに、同時代のディスコを盛り上げたハイエナジーなどを取り込んだトラック、さらに、パラパラを踊ることを意識したイントロやカラオケで歌唱されることを想定したコールなど、多くのカルチャーをミックスしたJ-POPサウンドとなっている。