広告・取材掲載

Caravan 新年祭ライヴでの振る舞い酒&来場者プレゼントが決定、新年祭ライヴへの思いを語ったインタビューを公開

アーティスト

Caravan
Caravan

2月2日に神奈川・CLUB CITTA’川崎で開催されるCaravanの新年祭ライヴ「Caravan LIVE EXTRA SPECIAL “新年祭” 2020」。毎年恒例となっている来場者への“振舞い酒”と来場者全員にプレンゼントされるキャラバンラバーコインケースの詳細がアナウンスされた。

今年の振舞い酒は、アンテナアメリカのクラフトビールより、飲みやすさを追求しきった究極のラガー「Firestone Lager」(ファイアストーン ラガー)を主に、数種類のクラフトビールが振る舞われる。

キャラバンラバーコインケースは、今年の干支のネズミをCaravan自らドローイングしたファン垂涎の貴重なアイテムだ。本公演でしか手に入れられないので是非チェックを。

また、2015年にリリースしたミニアルバム「Homesick travelers」が1月24日より配信開始が決定した。
本作は、「Homesick travelers」「Good morning」「アイトウレイ」「Back to roots again」と、「サンティアゴの道」のアコースティックバージョンの計5トラックで構成されている。

「Caravan LIVE EXTRA SPECIAL “新年祭” 2020」の開催を目前に控え、新年祭ライヴへの思い、昨年8月にリリースされた「The Universe in my Mind」についてCaravanが語った。

──ニュー・アルバム「The Universe in my Mind」が、2019年の8月にリリースされて。

Caravan:はい。Slow Flow Musicを立ち上げて、もうすぐ10年になるのかな。Slow Flow Musicから初めて出した「The Universe in my Mind」ってアルバムは、「とりあえず録ろう」って言って、勢いで録った、アコースティックな、わりと素朴な作品なんですけど。そこから時が経って、今そのアルバムを聴くと、「もっとこうすればよかった」みたいなところがいっぱいあって。じゃあもう一度、『The Sound on Ground』的な、初期衝動と、あまり作り込まないラフさで、身体ひとつで再現できるような作品を、今の自分で作ってみようかな、っていうのが、「The Universe in my Mind」のきっかけで。
ここ最近、やっぱり、いろんな変化が続いていて。環境も変わってきたし、音楽を聴く形も変わってきただろうし、音楽と人の距離感もどんどん変わっていくんだろうな、っていうのもありつつ。じゃあ自分は自分の宇宙というか、自分は自分の世界でやり続けていこう、という決意みたいなのがあって。
ただ、やっぱり、変わり続けることも必要だと思うので。芯がぶれないためにというか、変わらないために。そういう意味で、配信とかダウンロードも、去年から始めて。今まで、知ってたけど音源は聴いたことなかったっていう人や、いわゆるライブの常連さんじゃない人たちから、意外と反応が返ってきたりしたので、やってみるべきだったな、という手応えもあった1年でしたね。

──「The Universe in my Mind」も、これだけいろいろ変わっていく中で、それでも自分の中で変わらないものは何か、というのがテーマのひとつになっているような。

Caravan:そうですね。説明が難しいんですけど……これだけ変わり続ける世界でも、変わらない人の営みだったり、っていうのも絶対にあると思っていて。それは自分にとってなんだろう? っていうと、新しくできた家族だったり、活動をしていく時の小さいチームだったり、ライブの現場だったり、そばにいてくれる人たちだったり。
あとは、いまだに自分が音楽をやり続けていられることに対しては、これって意外とあたりまえじゃないというか。こんな状況で、いったんメジャーをやめたり、いろんな試行錯誤をしている中で、いまだにこうやってライブができていて、作品を出せている状況っていうのは、すごくやっぱり、ありがたいというか。そういったものに対しての気持ちは、色褪せないでいてほしいというか、自分の中で。慣れていってしまったり、麻痺してしまったりすることもあるんでしょうけど、そこは自分で刻んでおきたいというか。

──そういう曲が揃っていった?

Caravan:そうですね。何曲かできた時点で……前作の「The Harvest Time」っていうアルバムが、アレンジもカラフルで、自分なりにバンド・サウンドを意識して、宅録で作ったものだったので。そことは違う質感のものになるな、と、2〜3曲できた時点で思って、だったらもうそっちに振り切ってしまおうと。本来だったら、ドラムを叩いて、ベースを弾いて、ってやりたいところを、やらないで終えてみようかな、いちばん核の部分だけ録音に残そうかな、っていうのがあって。
だから、地味な作品ではあると思うんですけど、自分としては好きな質感のものができて。しかもそこから、その反動で、いろんな曲を作りたい今の気持ちにつながったりもしていて。そういう意味では、とてもいい通過点だと思ってるんですけど。

──で、これまで配信もダウンロードもやらなかったのを、このタイミングから始めたのは──。

Caravan:はい。「The Universe in my Mind」の2曲をまず先行で、初めて配信というのを始めたんですね。で、それを追っかけるように、アルバムで秋に配信して。

──2年前に、なぜ配信やダウンロード販売をやらないのか、という話を、インタビューできいたのですが、その時とは考え方が変わってきた、ということですよね。

Caravan:そうだね。そもそもSlow Flow Musicというレーベルに関しては、ほかと違う動きをしたいっていう目的があって。時代と逆行して、「こんなレーベルがあってもおもしろいよね」っていうものをやろうと。はじめの10年ぐらい思ってたんです。パッケージにこだわって、配信だとかダウンロードだとかはせずに。と、考えていたんですが、やっぱり、いろんな声が入ってきて。「配信やってないんですか?」とか。「いや、ライブ会場でCDを売ってるんで、顔の見えるコミニュケーションをしましょうよ」って言ってきたけど、中には、「身体を壊しちゃっていて、ライブに行けないんです」とか、「子供が生まれて今までのようにはライブに行けないんです」という人もいたりして。あと、転勤で海外に行ってしまった、海外へのショッピングはしてないんですね、とか。
そうなってくると、自分がコミュニケーションを取りたくてやっていた手法っていうのが、実はコミュニケーションを取れなくしてしまっていたというか。逆に入り口をすごく狭めていて……血がどんどん濃くなっていくのはいいことなんだけど、新しく入って来たい人が入れない、というのもあるのかなと。だったら、15年やってきて、そろそろ配信というものを始めてもいいのかな、と思っています。

──『新年祭』の内容は、どんなことをやりたいと考えておられます?

Caravan:久々に、バンドのメンバーで、5人でできるので……去年は弾き語り、ないし、プラスアルファでふたり・3人のセッションが多かったので、今回はバンド・サウンドが活きる曲をやろうかな、っていう。それと、去年はニュー・アルバムが出た年なので、ニュー・アルバムにズームインしたライブが多かったので。今回はライブ・ベストじゃないですけど、ライブで映えるような曲をいっぱい選びたいと思ってます。あと、去年のアコースティックの反動で、今はまた、グルーヴのある曲をいっぱい作りたいな、っていう気になっていて、今年に入ってからもたくさん作ってるんですけど。そのうち1〜2曲、ライブでできたらいいなと。なので、新曲も織り交ぜつつ、やろうかなと思います。

取材:兵庫慎司

関連タグ