Chara バースデーライブ開催、お祝いにHIMI&SUMIRE・木村カエラもかけつける
Charaが1月22日・23日の2日間にわたり、東京・恵比寿LIQUID ROOMにて、ワンマンライブ「Chara Birthday Live 2020」を開催した。
King Gnuを率いる常田大希のソロプロジェクト・millennium paradeやWONKの荒田洸など、気鋭の若手クリエイターとのコラボレーションを行っているChara。今年1月初旬には、昨年のフェスでタッグを組んだCRCK/LCKS(クラック・ラックス)の小西遼がバンマスとなり、盟友の名越由貴夫も参加した新バンドを引き連れ、台湾で初の単独ライブを開催。また、20年ぶりに再タッグを組んだ Chara+YUKI では、1月31日に新作シングル「楽しい蹴伸び」、2月14日に8曲入りのミニアルバム「echo」をリリースし、4月にはZepp TokyoとZepp Osaka Baysideにて、Chara+YUKIとしては初となるライブ公演も決定している。
2021年でキャリア30周年を迎える今も、変わらず精力的に音楽活動を続けるCharaの生誕52周年を記念した本公演は両日ともにチケットはソールドアウトとなっており、フロアは女性ファンを中心に大いに賑わっていた。
ステージに最初に登場したのは、Charaの親友であるダンサーのYOSHI2。大きな火がついたロウソクのキャップを被った彼女がスポットライトに照らされた幕の間から顔を出し、ケーキをガブリと食べた瞬間に場内は暗転。ゆっくりと幕が開くと、お揃いのグレーのスーツを着たバンドメンバーを従え、ピンクのガウンを羽織ったCharaが横向きでお目見え。台湾公演と同じく、名越由貴夫(Gt)、竹本健一(Cho)、小西遼(Sax)、荒田洸(Dr)、越智俊介(Ba)、松本ジュン(Key & Mp)、YUI(Cho)というメンバーが演奏するデビュー曲「Heaven」を経て、Charaは「今日は私たち、キャンプファイヤーの炎だよ。どんどん燃やしちゃうわ。今日は私のバースデーライブだって。お祝いに来てくれたの? ありがとう」とあいさつ。「愛を身籠る準備はできてる? Charaを身籠る準備はできてる? 身籠って帰って」と呼びかけ、“愛を身籠る”をテーマにした最新アルバム「Baby Bump」の収録曲でライブをスタートさせ、フロアをホームパーティーのような愛の温もりを感じる親密なグルーブで満たし、オーディエンスの身体を心地よく揺らせた。
その後は誰もが知る大ヒット曲を連発。小西のアルトサックスによってオリジナルアレンジが実現した「Junior Sweet」や多重コーラスによるイントロのみの「しましまのバンビ」では、このメンバーでしかなし得ないロマンチックなハーモニーを響かせ、「レモンキャンディー」の前には「すーちゃん(SUMIRE)がパパのお膝の上に乗って、1つ縛りにしてもらってる姿が美しいなと思った時に歌詞を書いたんだけど。離れていても同じ夕日を見ていて、同じお歌を口ずさんだりすることもあるという曲です」と解説。「タイムマシーン」や「ミルク」では会場が1つとなっての大合唱が沸き起こった。
そして、ライブの後半に入ってからは、連日、プレミアムな企画が行われた。22日の公演では、バンドメンバーが降壇したステージに愛息のHIMIがケーキを持って登場。Charaが「恋がしたい!」という願いを叫んで火を消すと、Charaのデビューのきっかけとなった「Violet Blue」を二人だけでパフォーマンス。Charaは「この曲を作ったときは歌い始めたばかりで。朝まで六本木でローラースケートのウエイトレスをしてバイトしてたんです。この歌詞に出てくるように、始発の電車に乗って帰るんだけど、途方に暮れてる日々があったんですね」と楽曲にまつわるエピソードを明かし、「母ちゃんね、19歳の時に作ったの。HIMIくん、この間、二十歳になって。いつの間にか大きくなっちゃった」と感慨深げな表情を見せた。
そして、「もうちょっとはしゃいでいい?」と観客に呼びかけたCharaは、再びバンドメンバーを呼び寄せ、「HIMIのパパと恋をした時の曲なんだけど」と前置きした「あたしなんで抱きしめたいんだろう?」やクラシックとソウル、ロックが融合したような壮大なサウンドスケープが広がる「Tiny Tiny Tiny」、すでにスタンダードナンバーとなった「Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜」といったライブでお馴染みのナンバーを続けてオーディエンスを魅了し、本編のラストナンバーとして、愛の鳥が空の向こうに飛んでいくような神秘的なバラード「才能の杖」を届けた。
アンコールでは、Charaへのサプライズが用意されていた。22日は、ケーキの着ぐるみを着た木村カエラが登場。Charaは驚きながらもミモザの花束を受け取り、ハグを交わし、「新しいChara。新しいカエラ。新しいあなた。これからもよろしくね」と語りかけ、二人で「やさしい気持ち」を歌い、フロアを大きく盛り上げた。そして、最後は「Sympathy」で共鳴し合い、「またね」と手を振りながら笑顔でステージをあとにした。
23日のサプライズは、愛娘がお腹の中にいた時に作った「Tiny Tiny Tiny」を披露後、ライブスタート時にCharaが着ていたピンクのファーコートを着た愛娘のSUMIREが登場し、熱い抱擁を交わし、優しく繋ぎあった手が印象的であった。
なお、Charaは5月6日にキャリア初となる東京・日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ「Chara Live – SWEET SOUL SESSIONS at Sunset -」を開催する。かねてから親交のある韻シストバンドとホーンセクションを迎え、「愛」をテーマにしたスペシャルなライブとなる。
1月22日 セットリスト
M1.赤いリンゴ
M2.Cat
M3.Baby Bump
M4.愛のヘブン
M5.Junior Sweet
M6.レモンキャンディー
M7.しましまのバンビ(intro)
M8.70%-夕暮れのうた
M9.タイムマシーン
M10.ミルク
M11.愛する時
M12.Violet Blue
M13.あたしなんで抱きしめたいんだろう?
M14.Tiny Tiny Tiny
M15.TROPHY
M16.Swallow Butterfly〜あいのうた〜
M17.才能の杖
EN1.やさしい気持ち
EN2.Sympathy
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