CASIOPEA 3rd、デビュー40周年記念コンサートを2/11にWOWOW独占放送
日本が世界に誇るフュージョンバンド、CASIOPEA。‟第3期”CASIOPEA 3rdで迎えたデビュー40周年記念公演の模様を2月11日 20:00よりWOWOWで独占放送する。
1977年結成、1979年にレコードデビューしたフュージョンバンド、CASIOPEA。彼らはデビュー以来音楽シーンの最前線で活動し、日本だけでなく海外でも作品を発表しコンサートを重ねてきた。「スリル、スピード、スーパーテクニック」を掲げフュージョンブームを牽引した後、メンバーチェンジを経た第2期の活動と活動休止を経て、2012年に CASIOPEA 3rdとして復活。その後も積極的な活動を続け、昨年ついにデビュー40周年を迎えた。
年の瀬も押し迫った12月8日、彼らは東京・メルパルクホールでアニバーサリーイヤーを締めくくるスペシャルライブを開催。当日は幅広い世代のファンが集い、会場は寒さを吹き飛ばす熱気に包まれた。開演時刻が過ぎステージ上に登場した4人のメンバーに、リスペクトと感謝を込めた大きな拍手が沸き上がった。
1曲目は第3期2枚目のアルバム「A・SO・BO」収録のナンバー「CATCH THE WIND」。疾走感溢れるアッパーチューンだ。続く「THE SKY」は1991年発表のアルバム「FULL COLORS」収録曲。解放感と抒情性を併せ持つサウンドが、聴衆の胸に深く染み入る。3 曲目は第1期の代表曲「DONINO LINE」。野呂一生のギターと大髙清美のキーボードのプレイを引き立てながらも、鳴瀬喜博のスラップ奏法によるベースと神保彰の変幻自在のドラムスがリズムに絶妙な緩急をつける。第3期から第2期そして第1期へと遡るセットリストに、彼らが40年間築いてきた歴史の一端が垣間見られる。
最初のMCでスペシャルゲストのBIG HORNS BEEのメンバー5人を呼び込むと、「DO-LOO-DOO?」「SUPER SONIC MOVEMENT」「TOP WIND」と昭和の終わりから平成にかけて発表されたグルーヴィなナンバーを立て続けに放つ。ホーンセクションが加わった分厚いサウンドと高度なアンサンブルが、客席をこれでもかと鼓舞していく。沸き上がったオーディエンスの歓声と感性は、冬の冷たい気配とは対照的に完全にヒートアップだ。
再び4人での演奏に戻った彼らは、「生命宇宙飛来説」をモチーフにした最新アルバム「PANSPERMIA」の中からメンバーそれぞれが作曲した楽曲を披露していく。野呂作曲の「BEYOND THE GALAXY」、大髙作曲の「ENCELADUS」、鳴瀬作曲の「THE WARP」、神保作曲の「SPACE LOCOMOTION」、そしてもう1曲野呂作曲の「STAR SEEDS」。いずれもアルバムコンセプトを汲んだ作品だ。ステージ上にミラーボールが出現し、照明がさながら星空を駆け抜けていく閃光の様に眩しく光る。演奏と演出が相乗効果を生み、CASIOPEA サウンドが1等星のごとく輝く。彼らの音楽を通じた宇宙旅行に出ている様な、スリリングで高揚した感覚が味わえた。
ライブ後半でコンサートの定番ともなっている各メンバーのソロコーナーが展開された後、ステージはクライマックスへ。1990年リリースアルバム「The Party」収録曲「TOKIMEKI」を演奏した後、再びBIG HORNS BEE をステージに招く。野呂の「あえて曲名は言いません」というMCから、1985年の大ヒットアルバム表題曲「HALLE」が演奏される。日本のフュージョン史に残る名曲に、場内は大歓声だ。
そして、最後はやっぱり彼らの音楽を広く世界に知らしめた名曲「ASAYAKE」だ。90年代から80年代そして70年代の代表曲と続いた3曲で、会場のボルテージは最高潮となった。最高のフィナーレにオーディエンスは総立ちとなり、彼らの音楽の余韻に酔いしれながらステージに熱いエールを贈っていた。
昭和から平成そして令和へと時代が変遷しても、彼らの音楽の瑞々しさは変わらない。むしろその輝きを増している。これぞ時空を超えたCASIOPEAの音楽の魔法だ。この夜のステージは彼らの40年の歴史を紐解いていく内容であったが、すなわち彼らの音楽の進化と創造の歴史を贅沢なまでに満喫できるものであった。
WOWOWでは、リーダー野呂一生のインタビューも交えて、この夜のステージの模様を独占放送する。日本が世界に誇るフュージョンバンドCASIOPEA 3rdが昨年アルバムとステージで魅せた圧倒的な音楽性は、新たな伝説の幕開けを確実に感じさせてくれた。未来への更なる第一歩を踏み出したCASIOPEA 3rdのスペシャルライブを、番組で体感しよう。