Nulbarich、昨年12月たまアリ公演のライブレポート&ダイジェスト映像到着
Nulbarichが昨年12月1日に行った埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演が、2月24日16:00よりWOWOWライブにて放送される。このライブレポートが到着、特設サイトにてダイジェスト映像が公開となった。
昨年2月に通算3枚目となるアルバム「Blank Envelope」をリリースし、それを携えてのツアーでは韓国、そして台湾にて初の海外単独公演も行ったNulbarich。さらに11月にはミニ・アルバム「2ND GALAXY」を発表するなど、精力的な活動を行ってきた彼らが、第1章となる集大成のワンマンライブ「Nulbarich ONE MAN LIVE -A STORY- at SAITAMA SUPER ARENA」を12月1日、バンド史上最大級のキャパとなる埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催した。
およそ15000人のファンが見守る中、ツイン・ドラムを含む7人編成で登場したNulbarich。薄暗い照明の中、まずは「2ND GALAXY」から「Rock Me Now」でライブはスタートした。曲に合わせて様々な形に変形するライティングや、バックスクリーンに映し出される神秘的な映像など、大バコを活かした大規模な演出が我々を「Nulbarichワールド」へと引きずり込む。どれだけステージが大きくなろうとも、バンドが持つグルーヴ感やニュアンスは全く失われていない。「ご機嫌よう〜」と声をかけるJQ(Vo.)の、飄々としたテンションもいつも通りだ。
「Focus On Me」「Lipstick」と続けたあと、ようやくステージが明転。「It’s Who We Are」のイントロが奏でられた瞬間には、フロアから大歓声が湧き上がった。エレキギターを大々的にフィーチャーしたライブ・アレンジが、会場のヴォルテージをどんどん上げていく。地声とファルセットを巧みに切り替え歌い上げるJQの声は、エロティックかつソウルフルだ。
途中、「お楽しみタイム」と称して行われたのは、JQを除く6人でのセッション。「Nulbarichで曲を作る時は、こんな感じなんです」と説明し、MPCに取り込んだサンプリング・フレーズを再生したJQがステージを去ると、そのループに合わせてバンドが2組に分かれインプロビゼーションのバトルを繰り広げた。掛け合いのアンサンブルが次第に混ざり合い、気づけば1曲のカタチに完成されていく様子に、オーディエンスからは感嘆の声が漏れていた。
続いて彼らの代表曲「NEW ERA」を、七色の照明の中で披露。さらに「Kiss Me」「Sweet and Sour」とメロウでピースフルなナンバーを続けたあと、「Kiss You Back」では壮大なサビの展開に合わせてレーザーが飛び交った。その立体的なヴィジュアルに圧倒されていると、切なくもソウルフルな「Ordinary」や、どこかノスタルジックな「Look Up」の美しいメロディが心のひだにしみわたっていく。
「みんな、ここまで連れてきてくれてありがとう。言ってみるもんっすね、夢って。夢は語るべきです」と、照れ臭そうに感謝の言葉を語るJQ。後半は、「Blank Envelope」と「2ND GALAXY」の楽曲を中心としたセットリストで“現在進行形”のNulbarichを提示。ファンキーな「Get Ready」や、スリリングな「Super Sonic」などダンサブルなナンバーを畳み掛け、ラストは壮大な楽曲「Stop Us Dreaming」をオーディエンスとシンガロングし、フィナーレを迎えた。
音楽のみならず、映像や照明などが一体となったエンターテインメントなステージ。まさに圧巻の2時間だった。