H ZETTRIO、アルバム2タイトルをスーパーハイレゾ音源で4/13リリース
H ZETTRIOの楽曲を音作りのプロ集団が再構築し、デビューアルバム「★★★(三ツ星)」とベストセレクト盤「Passionate Songs」の2タイトルがスーパーハイレゾ盤として生まれ変わる事が明らかになった。これらは国内の音楽配信サイトmoraとe-onkyo musicから4月13日に新規配信される。
ハイレゾとはハイレゾリューションオーディオ(High-Resolution Audio)の略称で、従来のCDに収録された音源にくらべ、より幅広い音域で録音することが可能となるフォーマットだ。数字で表すと従来のCDは44.1kHz/16bitで収録されているのに対し、ハイレゾは96kHz/24bit以上で収録されたものを指しているが、今回のH ZETTRIOのアルバム2タイトルに関しては、さらにその上をいくPCM384kHz/24bitとDSD11.2MHz/1bitが採用されており、ハイレゾ以上のまさにスーパーハイレゾと呼ぶにふさわしい超高音質音源となっている。
具体的には楽器から発せられる微細な音から人間の可聴領域を超えた高音までが完全に再現され、コンサートホールにいるのと同じかそれ以上の音楽体験ができるものとなっている。現在、多くの音楽データファイルやストリーミングファイルは、レベルの調整、イコライザー操作などの様々な誇張がなされているが、この2作品はオリジナルのスタジオ・マスター音源そのままの音を届ける為に、一切の加工はされていない。逆に言うと、スーパーハイレゾという大きな器を取り入れた事で、加工などしなくても本来の音を届ける事ができるようになったということだ。
今回このデビューアルバム「★★★(三ツ星)」とベストセレクト盤「Passionate Songs」の2タイトルに新たなミックスを施したのは、H ZETTRIOのバンドサウンドが定着して以降、ずっと彼らのミックスを手掛けているエンジニアの三浦瑞生氏だ。「Passionate Songs」は三浦氏の手に依るものだが、「三ツ星」はまだ現在のH ZETTRIOのサウンドスタイルが確立される以前の作品であるだけに期待が高まるところでコアファンにもたまらないアイテムとなるだろう。それまで多くのライブ活動を行ってはいたものの、この作品をキッカケに徐々に今のスタイルになったという初期の作品を三浦氏がどのような新しい形に生まれ変わらせるのかに注目だ。
現在最高と言われている機材と技術を駆使したサウンド作りでよみがえった新音源と現行作品を聴き比べてみるのも面白いかもしれない。これら2作品は、PCM384kHzバージョンとDSD11.2MHzバージョンが同時リリースされる。販売価格は、単曲495(税込)、アルバム単位(10曲)4,400円(税込)と少々高めだが、サウンド重視のユーザーにはきっと満足できる作品となっている。
H ZETTRIOは、2月22日、東京・渋谷はTSUTAYA O-EASTにLIVEHOUSE TOUR初日を迎え、大盛況のうちに無事終了した。MCはほぼ無し、新旧織り交ぜた「Dancing in the mood」「レソラ」「Beautiful Flight」等、攻めのセットリストで会場は初日とは思えぬ「熱気」に包まれた。