秋山黄色 中止となった渋谷WWWワンマン、無観客ライブ映像配信で見せた視聴者との一体感
3月8日、秋山黄色のワンマンライブ「登校の果て.W」が、YouTube Liveにて1度きりの配信がされた。このライブは2月28日に東京・渋谷WWWで開催予定だったワンマンライブ当日に無観客で収録されたもの。配信開始予定の21時ごろにはすでにファンが集まり、チャット上には「たのしみ!」「ドキドキ!」といった言葉が勢いよく流れ、さらには秋山本人もチャットに登場してときどき発言するなど、お祭り状態となった。
SEとともに秋山とサポートの3人がステージに姿を現し、ライブはアップテンポのロックナンバー“とうこうのはて”でスタート。そのまま“クソフラペチーノ”、“クラッカー・シャドー”と軽快な楽曲を続けると、秋山は激しく体を揺らしながらギターをかき鳴らし、ときに絶叫に近い声で歌い上げたりと、オーディエンスがいる状態と何ら変わらないテンションの高さを見せる。チャット上では、曲のイントロが始まるたびに「~キタ!」と盛り上がり、中でもドラマ主題歌として知られる“モノローグ”が始まったときのリアクションは絶大。秋山はその期待に応えるかのように、素晴らしい熱唱を聴かせた。
中盤でエレアコに持ち替えると、未発表曲の弾き語り、バンドとのセッションを経て、オートチューンを用いた4つ打ちナンバー“Caffeine”、さらにはフォーキーなポップナンバー“夕暮れに映して”と、多彩な曲調が続く。再びエレキに持ち替え、「どうか僕のファンが誰も傷つけない、とっても弱い怪物になりますように」と言って始まった“スラムライフ”からは、真骨頂のロックナンバーを連発。チャット上に「この曲で知った!」「出会いの曲!」といった言葉が並んだ初期の代表曲“猿上がりシティーポップ”をパンキッシュに演奏すると、ラストは“やさぐれカイドー”で狂乱のクライマックスを迎えた。
一度ステージを降りた秋山がもう一度登場すると、エフェクターのループ機能を使って、一人で「アンコール!」の合唱と手拍子を作り出し、緊張感のある本編とは違ったリラックスした表情を見せる。「最後にもう一曲やって帰ります」と、ライブのタイトルにもなっている“とうこうのはて”をもう一度プレイすると、チャット上ではサビで一緒に合唱するように「とうこうのはて!」という文字が並び、視聴者との不思議な一体感が生まれていた。4月・5月に開催が予定されている初の東名阪ツアー「一鬼一遊TOUR」では、実際に会場でこのライブが体験できることを期待したい。
セットリスト
1.とうこうのはて
2.クソフラペチーノ
3.クラッカー・シャドー
4.Drown in Twinkle
5.新曲
6.モノローグ
7.新曲
8.新曲
9.Caffeine
10.夕暮れに映して
11.スライムライフ
12.猿上がりシティーポップ
13.やさぐれカイドー
(EN:とうこうのはて)
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