広告・取材掲載

さくらしめじ、高校卒業ライブを体育館から生配信

アーティスト

さくらしめじ
Photo by 鈴木友莉

この春、無事に高校を卒業したフォークデュオ、さくらしめじが3月30日に都内某所の廃校にて、さくらしめじ祝5周年企画 これじゃ終われない弾!「さくらしめじがこのままだと留年!?そりゃ困る!世界イチHAPPYな卒業式!やりまーーーす!!!」を開催した。

本来であれば同日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、結成5周年企画第5弾のワンマンライブを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴いやむなく中止。さくらしめじとスタッフが「形を変えてでも何かできることはないか」と話し合いを重ね、LINE LIVEでの生配信が決定した。

高校卒業式ライブは、司会による「ただいまより、さくらしめじ高校卒業式を開催いたします。それでは卒業生入場」というアナウンスを合図に開会。実際に着用していた本物の制服姿の2人が体育館に入り、深々とお辞儀をすると、スタッフから大きな祝福の拍手が沸き起こった、続いて、髙田彪我、田中雅功の順に登壇し、厳粛な雰囲気の中でSDR代表取締役代理より卒業証書を恭しく受け取った。“卒業生の言葉”では3年間の思い出を振り返りながら、直立不動で正面を見据え、小学生のような大きな声で「僕たちは、今日、卒業します!」と宣言。そして、卒業生による“合唱”は彪我が鍵盤での伴奏を担当。“また明日ね”という学生にとっては当たり前である日常の挨拶の尊さを唄った「合言葉」を2人だけで合唱し、体育館に真っ直ぐな歌声を響き渡らせた。

「しめじ体操」のMVが流れる間に、渋谷公会堂でお披露目するはずだった衣装に早着替えを済ませた2人は、体育館の中央に移動。尊敬するオーイシヨシマサさんからのお祝いメッセージや関係者からのメッセージに喜びつつ、昨年の夏ツアー中に自分たちで書き下ろした「青春の唄」で弾き語りライブをスタートさせた。雅功が“3月30日/君からのメッセージ/しめじの配信見ようよ/クラスのみんなで”と歌詞を変えて唄った「ふうせんはなび(卒業式ver.)」をはじめ、「だるまさんがころんだ」「かぜいろのめろでぃー」と中学卒業時も蘇るような思い出深い曲を披露した。

MCでは、彪我が「卒業式、本当にすごく緊張した」と語ると、雅功は「ずっと涙目だったよね」と明かし、「本当に悔しくて。やりたかったな」とライブが中止になってしまったことに対する素直な気持ちを吐露。しかし、「これでさくらしめじは終わりじゃないです。まだまだ僕たちには明日があります。これからもみんなと一緒に楽しい日々を作り上げたらいいなと思います」と新たな決意を語ると、彪我は「今日という日にさくらしめじの音楽を届けられることが幸せです。もっともっと僕らの音楽を届けていきたいです」と続けた。そして、「今を大切にしたいという思いを込めて歌います」と語り、3月4日にリリースされたばかりの3ndアルバム「改めまして、さくらしめじと申します。」のオープニング曲

で2人の等身大の今が刻まれた「風とあるがままに今を歩こう」と、同じくニューアルバムのエンディングを飾る「イントロダクション」を繊細に、高らかに歌い上げて、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを伝えた。

終演後には、「青春の唄」のMVがオンエアされていたが、LINE LIVEのコメント欄が目で追えないほどのスピードで「アンコール」の文字が並び、生配信ライブでは珍しいアンコールが実現。彪我は「これからも成長していかないといけない」と話し、雅功は「僕たちは、いつまで経っても青春の第一歩目を歩んでいきますので、みなさんもついてきてください」と呼びかけ、今度はアコギの弾き語りで「合言葉」を熱唱し、2人で“照れくさいけど僕らは最高さ!”と声を合わせ、卒業式ライブを大きな笑顔で締めくくった。

なお、本公演は4月13日23:59までアーカイブ映像が公開されている。

Text by 永堀アツオ

関連タグ