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阿部真央、5日に実施した生配信ライブのレポートが到着

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Photo by 笹森健一

新曲「Be My Love」を8月12日に配信リリースするシンガーソングライターの阿部真央。8月5日に開催した無観客生配信ライブ「UNITED FOR MUSIC-Live 60-阿部真央」のライブレポートが到着した。

阿部真央が無観客生配信ライブで告げた、ファンへの愛

8月5日、阿部真央がShibuya WWWにて無観客生配信ライブ「UNITED FOR MUSIC-Live 60-阿部真央」を開催した。この公演は、スペースシャワー、J-WAVE、CINRAの三団体が共同で立ち上げた「UNITED FOR MUSIC」プロジェクトの一環として行われたもので、チケットの売り上げはライブ制作経費に充てられ、残った金額は、新型コロナウイルスの影響によって仕事を失ったライブハウス、アーティストやコンサートのスタッフ、収録スタッフといった人々に還元していくための、ライブエンタメ従事者支援基金「Music Cross Aid」へ支援金として寄付される。

阿部真央にとって半年ぶりのライブであり、ひとりでの弾き語り演奏となったこの日、開演時間となる20時を少し過ぎた頃に画面に姿を現した彼女は、まずはギターではなくiPadを手にステージ上に登場。この日のライブは、MC中にiPadを通して事前にTwitter上で募集されたファンからのメッセージを読み上げたり、ライブ中にリアルタイムで寄せられるコメントに反応したりと、生配信ならではのコミュニケーションを行いながら進行した。

「ゆるりとお楽しみください」という言葉と共に始まった演奏。1曲目の「ロンリー」では「いくよー!」と画面越しのファンに力強く呼びかけ、続く2曲目、ライブ初披露となった8月12日に配信リリースとなる新曲「Be My Love」演奏前には、「たぶん今まで自分で作った曲のなかで一番キーが高い曲です。だけど、今までも「このキーは歌えないんだろうな」と思う曲を書いては、レコーディングやライブに合わせてキーを上げてきた身としては、これからも満足することなく、キーが高いという意味でも、高みを目指していきたいです」と逞しく語る。しかし、すかさず「失敗しても、なにも言わないで(笑)」と、そのお茶目な人柄ものぞかせるなど、表情をコロコロと変えながら、阿部真央という表現者の多彩さを見せていく。

3曲目「まだいけます」では鋭い表情でワイルドな歌唱を響かせ、続くMCでは、事前にファンから寄せられていた阿部真央楽曲との思い出メッセージを読み上げる。就職活動、人生初ライブ、人間関係の苦しみ、片想いなど、様々な場面のエピソードが語られる中、リアルタイムに流れてきた自身の体形に対するコメントに関しては、「私、2019年の頭くらいには痩せていたんですけど、今ちょっと太っているんです。でも、歌ってある程度体重があるとすごく声が出るんだよね。もちろん細くてパワフルな声を出せる人もいるけど、私は個人的に、歌を優先するのなら、不健康にガリガリになっちゃいけないなと思いました。もちろん、今日のライブや撮影のために今もある程度は絞っているけど、どんな形であれ、自信を持っていたいわけ。前までは、ちょっと太ったら「どうしよう〜」と思っていたけど、太った痩せたということでは、誰の価値も変わらない。どういう心持ちで生きるかが一番大事なので」と、真剣な表情で語る。そして、「同じようなことで悩んでいる人がいたら、伝えたかったです。私がずっとそれで悩んできたので。でも、もう吹っ切れたので、わりと平気です。太っていても痩せていても、愛して、私を(笑)。私もあなたを愛しています、どんな形になろうと」と、自身への愛、そしてファンへの愛を告げた。

4曲目「貴方の恋人になりたいのです」、5曲目「READY GO」、6曲目「どうしますか、あなたなら」と演奏は続き、7曲目には、ファンからのメッセージのなかでも人気が高かったという「Believe in yourself」を披露。続くMCでは「やっぱり、歌を届けられるということは全然当たり前のことじゃないんだなって、コロナによって私も思ったし、多くの人が思ったと思います。私はみんなに、いいパワーが届けばいいなと思って、今日は一生懸命歌いました。こんな状況でも、音楽を届けようとしてくれる人たちがいて、私たちも演奏ができて、聴いてくれようとする皆さんがいる。そこがめちゃくちゃ大事だと思います。受け身ばかりじゃなくて、前向きに、この状況でもできることを探す大きな一歩になったと思います」と語った。

本編の最後には「ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜」を披露。演奏後にはフワちゃんの物真似をしてステージを去っていくなど、シリアスさもユーモアも同時に垣間見えるステージングを見せる。さらに、アンコールでは「I wanna see you」を演奏し、60分強のステージを終えた。この生配信ライブの模様は。2020年8月11日の23:59まで、アーカイブ配信が視聴可能となっている。

Text by 天野史彬

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