上原ひろみ、ブルーノート東京にてソロピアノのロングラン公演「SAVE LIVE MUSIC」を開催
上原ひろみが、東京・南青山のジャズクラブ、ブルーノート東京にて、「SAVE LIVE MUSIC」と題する、4種のプログラムで構成するソロピアノのロングラン公演(16日間32公演)を開催することが発表された。
新型コロナウイルスの感染拡大により世界中のライヴ・シーンが止まり、少しずつ再開の道を歩み始めている中、コロナ渦に苦しむライヴ業界の救済に向けて行われる今回の公演は、収益の一部がThe Jazz Foundation of America Covid-19 Musician’s Emergency Fundに寄付される。また、遠方に住むファンに向けて4プログラム各1日のライヴ配信も行われる。
昨年リリースの最新ソロピアノ・アルバム「Spectrum」からの楽曲で構成される「~Spectrum~」、2009年発表の初のソロピアノ・アルバム「PLACE TO BE」の楽曲をまとめて再演する「~PLACE TO BE~」、自身初となる全編バラード・ナンバーで構成する「~BALLADS~」、そして2003年のデビューから現在に至るキャリアをソロピアノで紡ぐ「~Since 2003~」という、4種のプログラムで構成される今回のライヴ・シリーズ。東京都の感染拡大防止の要請に基づき、平日は通常より開演時間を早く設定。会場での食事の提供の代わりに、ブルーノート東京と上原ひろみのコラボレーションによる「Blue Note Tokyo Dinner at home」というテイクアウト・メニューなど、スペシャルな企画が用意されている。
なお、上原ひろみのオフィシャルサイトには、公演決定にあたっての本人からのメッセージが公開されている。
上原ひろみからのメッセージ
このたびブルーノート東京にて、「SAVE LIVE MUSIC」と題するライブシリーズを、やらせていただくことになりました。
みなさん、毎日、目に見えぬ不安の中での生活が続いていることと思います。
未知のウィルスに翻弄され、1年の半分が過ぎてしまいました。
今まで当たり前だった事が出来なくなり、誰でもストレスが溜まったり、気分が暗くなる日々だと思います。
食べ物と違って、エンターテイメントは、人の生死には直接関係ありません。
けれど、文化は心の栄養だと思います。そして、それに携わる仕事をしている人間が大勢います。
音楽や舞台関係の仕事の従事者の多くは、この数ヶ月間、仕事がゼロの状態で来ました。
その間に、残念ながら幕を閉じてしまった場所も、世界中にたくさんあります。
演者が演じなければ、幕は開きません。
少しずつ、どの国も、暗中模索しながら、コンサートや舞台が再開しています。
どの業界も、各政府のガイドラインに基づき、やれることを精一杯やる、私たちには、今これしかできません。
しかもそれは今日時点で、でのことです。明日、来週、どうなっているかは誰にもわかりません。
その度に臨機応変に対応が求められ、予定したものも変えざるを得ないでしょう。
また延期? またキャンセル? そうなるかもしれません。
でも、仕方ない。未知のものと闘っているのだし、安全第一ですから。
そういった不確定要素も含め、みなさんにはご理解をお願いして、
とりあえず今日の時点でできることを、私も始めます。
会場のブルーノート東京では、最大限の予防対策をしています。
お近くにお住まいの方で、ライブに行ってみたい、と思われる方、心よりお待ちしています。
遠方の方、会場に足を運ぶまでには気持ちが行かない方のために、ライブストリーミングもやることにしました。
今回は、16日間で、4つの異なるプログラムをやるので、全プログラム、1回ずつストリーミング配信をします。
コンサートの収益の一部は、The Jazz Foundation of America Covid-19 Musician’s Emergency Fundに寄付します。
今、世界中が暗中模索で右往左往している。
一進一退のこともあるでしょう。
でも、世界の全員が、これが終わって欲しい、と思っている。その気持ちは一つだと思います。
その日に向けて、今できることを、始めたいと思います。
よろしくおねがいします。
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