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細川たかしが芸道45周年の記念公演で三蔵法師役に!「こんな時期だからこそ明るく笑える作品を上演する意義がある」

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細川たかし

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2020年10月2日(金)から東京・明治座にて細川たかしが自身の芸道45周年の特別公演を行う。本公演は第一部でダチョウ倶楽部一座の旗揚げ公演『西遊記』を上演、そして第二部では細川のヒット曲が盛りだくさんの歌謡ステージが披露されるという。本公演の見どころ、聴きどころについて細川に話を伺った。

――芸道45周年おめでとうございます! お祝いも兼ねて行われるこの特別公演について聴かせてください。まずは第一部の『西遊記』について。こちらはダチョウ倶楽部さんの旗揚げ公演も兼ねているということですね。

2019年11月に名古屋の御園座で一度上演したんですが、それが大好評だったので今年の締めに今度は東京の明治座で上演しようと思いまして。名古屋は芸能に厳しいお客さんが多い事で有名ですが、そんな方々が大ウケしてくださったので自信が持てましたね。今はコロナ禍の事もありますから、こんな時期だからこそ深く考え込まずに明るく笑えるこの作品を上演する意義があるのではと感じています。

――ダチョウ倶楽部さんとはこの舞台よりも前からお付き合いがあったんですか?

何度かね。それこそ先日亡くなられた志村けんさんを介して長いお付き合いをさせていただいているんです。でもこうやってお仕事を一緒にするのは初めてなんですよ。名古屋公演で彼らが繰り出す笑いのツボが分かってきたし、アドリブにも強い3人ですからやりやすいですね。

細川たかし

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――細川さんは『西遊記』の中で三蔵法師役を演じるという事ですが、実は細川さんがお芝居をするイメージがなくて……。

実は何度もやってきたんですよ。明治座、新歌舞伎座、御園座、さらに昔は新宿コマ劇場や梅田コマ劇場などでもね。いちばん多く演じたのは遠山金四郎役でした。物語の最後には桜吹雪の入れ墨を見せて終わるあの明るい勧善懲悪ものをね。また明治座さんでは清水次郎長役もやらせていただいたんです。

そして今回の三蔵法師役ですが、前半と最後に話を締める感じで登場します。お芝居自体が休憩なしの約1時間20分と短いものですし、最初から最後までひたすら笑って笑っての分かりやすいお話なので、ご覧になる方も肩ひじ張らずに楽しめるんじゃないでしょうか。ダチョウ倶楽部の三人も孫悟空、猪八戒、沙悟浄役にピッタリでしょ! マジメなのは唯一、川﨑麻世くらいで(笑)。加藤茶さんも出演するという豪華な顔ぶれでお届けします!

――『西遊記』の三蔵法師と言えば、昔にTVドラマでやっていた夏目雅子さんのイメージが強く残っています。

僕の三蔵法師は夏目さんとはまるで違うものになっていますし、細川たかしがそのまま出てきていると言っても過言ではないかと(笑)。でも孫悟空が悪さをした時に、三蔵法師が呪文を唱えて悟空の頭の輪が締まって「痛たたた!」となるようなお約束はしっかり取り入れていますよ!

細川たかし

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――そして第二部の歌謡ショーも楽しみですね。どのような内容にする予定ですか?

今回は弟子の彩青(りゅうせい)も出演します。彼は北海道の岩見沢市出身で今年18歳になるんですが、三味線も尺八も出来るので、彼も交えて1時間半くらいのショーをやりたいと思っています。セットリストはほとんど自分の持ち歌、彩青にも2曲くらい歌わせて、あと自分の45年の歩みをまとめた映像も流す予定です。僕が生まれ育った北海道の真狩村の光景や親父との写真なども見せつつ、「イヨマンテの夜」を歌いたいです。最後は「望郷じょんから」でシメたいですね。

――改めて芸歴45年を振り返ってみて、特にご自身に影響を与えた人はと聞かれたらどなたの顔が浮かびますか?

やはり萩本欽一さんですね。『欽どこ』(欽ちゃんのどこまでやるの!)で「北酒場」を歌わせていただいた事で、歌も全国的に人気となりました。また、自分もちょっとしたアドリブに対応できるようにもなったんです。萩本さんは細川たかしを明るくおもしろい事を言える人間に変えてくださっただけでなく、当時の演歌界をも明るく変わるきっかけを与えてくださった方ですから。今でも「大将」と呼ばせていただき、お付き合いをしています。

細川たかし

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――ちなみに、外出自粛期間中には何をされていましたか?

自粛で時間が出来たこともあるので、彩青の稽古をしっかりと付けていました。朝から晩まで僕の自宅で三味線や尺八の稽古をさせた事ですごく成長しましたね。僕も歌を歌っておかないとならないと思って彩青に三味線弾かせて僕が歌ったりもしていました。自分たちの力をさらに高めるために良い時間を過ごせたと思います。

――細川さんとしてはこの公演がコロナ禍からの復活1作目となるそうですが、初日の幕が上がった時にどのような心境になると思いますか。

僕以上にお客さんも喜んでくださるんじゃないでしょうか。だって、半年以上生の公演を観ていない状態ですから。TVでは味わいきれない生の舞台の勢いを感じてもらえそうです。こちらも全員気合いが入りますよね。是非大笑いしに劇場に足をお運びいただければ幸いです。

細川たかし

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取材・文=こむらさき 撮影=福岡諒祠

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