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H ZETTRIO、4ヶ月越しのツアーファイナルライブレポート 有観客ライブと生配信同時決行に多くの反響

アーティスト

撮影:Yuta Ito

昨日8月19日、“笑って踊れるピアノトリオ”H ZETTRIO(エイチ・ゼットリオ)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていたツアーファイナル神奈川公演を相模原市民会館にて開催し、ガイダンスに従った有観客ライブと併せてウェブ上で生配信を行い、大反響のうちに幕を閉じた。これはそのライブレポートとなる。

今回のライブは元々、今年元日にリリースされたNEWアルバム「RE-SO-LA」を引っさげての全国ツアー「RE-SO-LA Tour 2020 先駆けトリオピック Vol.1〜2」として1月18日〜4月26日まで計画、全国30公演を予定していたが、そのほとんどがコロナウイルスの影響で中止となり、唯一4月26日開催予定だったツアーファイナル横浜公演のみ延期となっていた。延期が発表された後、ほとんどのファンがチケット払い戻しをしていないことをメンバーが知り、チケット購入者が会場に来れるよう当初予定していた横浜BayHallから相模原市民会館へと会場を変更した。

また、会場に来られない方にも配慮し、イープラスが運営する「Streaming+」と、LINEが運営する「LINE LIVE-VIEWING」の2サイトで同時生配信を来場チケットより低価格にて行うことにし、まだまだ模索状態であったライブ形態にいち早く新しいスタイルを提案していた。

ガイドラインに基づき、収容人数半数以下の客席数とし、マスク着用、消毒、検温、連絡先の記入、ライブ時の換気など十分な予防策を講じての開催となったが、約4ヶ月越しに叶ったツアーファイナルに会場来場者も配信視聴者も大いに盛り上がった。

開場18:00となり、チケットを手にしたファンは整理番号順にソーシャルディスタンスを保ちながら入場。普段であれば騒つくロビーだが、この日は皆事情を心得ており、マナー良く静かな入場であった。しかし久しぶりの集客でのH ZETTRIOライブとあって期待や喜びの表情を浮かべている方も少なくなかった。

開演19:00となり、照明が落とされると、ガイドラインにより「歓声」をあげないようお願いされていた為、大きな拍手が沸き起こる中メンバーが登場。それぞれが定位置につくと、会場が静まるなかH ZETT Mが「指鳴らし」を始めた。それにメンバーも加わり、さらに観客も加わって会場内に「指鳴らし」が響き渡る中「黄昏ウィークエンド」が始まった。優しく美しいピアノの旋律を聴いた瞬間、コロナ禍で待ちわびた皆の気持ちを洗い流してくれるようであった。1曲目が終わって一転、3人の息のあったイントロが始まりアップテンポの「Something Special」が始まり、ボルテージが一気に上がった。

そして昨年から引き続き行われている24ヶ月連続シングル配信から「TOKYO」「情動」と続き、1stアルバム三つ星より「世界は廻るよ」。ここまでが終了し、ようやくメンバーのMC。やっとライブができたことの喜びを直接メンバーから伝えられ、感慨深い。またここでガイダンスに沿った5分間の「換気タイム」が挟まれ、会場のドアが開けられ、いつもより長い時間メンバートークがされることになり、貴重な時間だった。

換気が終わると、1曲目のように「指鳴らし」が始まり、また「黄昏ウィークエンド」かとおもいきや「天体イマジネーション」が始まる。このツアーのタイトルともなっているアルバム「RE-SO-LA」より「レソラ」が演奏され、続けてアップテンポの「炎のコンテクスト」と突入、再び会場は熱くなった。ライブによって異なる独自のアレンジはもちろんのこと、ドラムソロ、ベースソロ、ピアノソロ、3人それぞれがアドリブで個性的かつ情熱的に披露されるのはいつ見ても圧巻であり、他に類を見ない。「あの夏のオリエンタル」「距離」と演奏され、再び換気タイム&MC。ここでも普段より長いメンバートークとなり、ベーシストH ZETT NIREの「パン作り」の話など、フランクな話題が聞けた。

後半戦に突入し、ウッドベースのリフから始まるライブ定番曲「NIRE The Bassman」が始まり、怒涛のように「祭りじゃ」「負けるなチャンプ」「Next Step」「DERBY 〜栄光の道しるべ〜」となだれ込み、最後は「明日の景色」で静かに本編を終えた。

アンコールの拍手の中、再びメンバーが登場。無事に今日を迎えることができた喜びの気持ちと、さらに「年内」に何かしら同じようなLIVEを計画している、と発表。会場は大きな拍手に包まれた。アンコールは「Birds Fly」を1曲披露。メンバーはステージを去った。

しかし会場の拍手は鳴り止まず、再びメンバーが登場。ここからは会場に来ていただいた方だけに披露しますと「みんなのチカラ」「また会いましょう」を2曲披露。来場者への配慮もなされた。

配信のコメントにも多数の方々から喜びや感謝の声が寄せられ、H ZETTRIOが元気に演奏している姿に、かなりの反響があった。まだまだ予断を許さない状況ではあるが、彼らの演奏と音楽は変わらない。刻々と変わってゆく状況の中でベストな方法を模索しながら、リスナーに元気と希望を与え続けてくれることだろう。

次回のライブは10月3日東京・かつしかシンフォニーヒルズ。すでにチケットは完売となっている。しばらくはライブ会場に足を運べないかもしれないが、ライブ会場で販売予定だったグッズなど新作を含めオフィシャルオンラインショップにて販売されている。

これからもライブの形は変わっていっても彼らの変わらない音楽を楽しんでもらいたい。なお、毎月1日シングル配信リリースは続行されており次回9月1日には、スピード感あふれ、ライブでも定番となりそうな「Workout」がリリースされる。

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