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ソニン、『20th ANNIVERSARY LIVE「Cheers.」』は「ソニンだらけ!」 つんく♂作の新曲披露に豪華ゲストも迎える記念ライブの見どころとは!?

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ソニン

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ミュージカル界で精力的に活動中のソニンが、2020年に芸能生活20周年を迎える。デビュー日となる10月18日(日)には『20th ANNIVERSARY LIVE「Cheers.」』を開催する。1日2ステージ行われるライブではゲスト(中川晃教・濱田めぐみ)を迎えて濃密なひと時をお届けする予定だ。このライブに向けて今ソニンが思っている事などを伺ってきた。

ーーまずは20周年記念ライブの話から聞かせてください。今回はどのような歌を歌う予定ですか?

今回は20周年ということで「私の曲」を歌おうと思っています。これまでのライブなどでも歌ってきましたが、その時は他のアーティストさんの歌ややった事のない役と他の作品の曲なども歌ってました。でも今回は“ほぼ私”をお届けしたいと思っています。​

ーー新曲が2つ、どちらもつんく♂さんが手掛けた作品ですよね。久しぶりにつんく♂さんワールドに触れてみていかがでしたか?

つんく♂さんらしいなあ、変わってないなあって感じますね。メロディの使い方もそうですし、歌詞もね。普通書かないでしょうって事をあえて歌詞にするところなど、昔つんく♂さんに歌詞を書いていただいていた頃を知っているファンの方にとっては「あーつんく♂さんらしい!」って喜んでいただけるんじゃないかな。そう期待しています。

ソニン

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ーー逆につんく♂さんが変わったなと感じる事はありますか?

やっぱりご結婚されてお子さんができた事ですごくあったかい曲が生まれたように思うんです。こちらからは「こんな曲を」とオーダーしてはいたんですが、同じオーダーをしていてもご家庭を持つ前だったら違う感じの曲が生まれたかもしれない、そう思うくらいあたたかい曲を作っていただいたように思います。ライブでも新曲は歌うので楽しみにしていてくださいね。

ーー今回の目玉企画の一つに中川晃教さんと濱田めぐみさんをゲストに迎えるコーナーがあるそうですね!

自分のライブにゲストを迎えるのが実は初めてなんです。たぶん20年間の中で初めてです。

ーーお二人とソニンさんとの関係をお伺いしたいです。仲良くなったきっかけは何でしたか?

まず、めぐさんとは共演したことがないんです。そう言うと皆「え?」って返されるんですが。歌番組でもコンサートでも、そして舞台でも共演した事がなくて。初の初なんですよ! プライベートでは10年以上前から知り合いで、凄く仲良くさせていただいていたんです。この世界だと普通、共演してから仲良くなるパターンが多いと思うんですけどね。いつか早いうちに芝居で共演したいという想いは二人でも話していたんですが、私自身においても「濱田さんと共演しないうちは芸能界を辞める事はできない!」くらいの気持ちでいたんです(笑)。まだ舞台の上ではその希望は叶っていないのですが、今回、ライブで20周年でという特別な場にお呼びするゲストとしてはめぐさんがピッタリでしょう!? メモリアルな場なのでめぐさん来てー! という気持ちが届いたのか(笑)、実現したんです。

アッキーもプライベートで凄く仲がいいんです。アッキーとはかなり昔、音楽イベントに一緒に出演して、そこで初めて会って知り合ったんです。当時はまだ私はミュージカルの世界に行くとは思ってなかった時期でした。そこで知り合って普通に仲良くしていて……2017年の『Beautiful』で初めて共演したんです!

ソニン

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ーーお二人とは普段、どんな話をされているんですか?

アッキーとは今でこそ会う機会が減りましたが、昔はもう家族みたいに会っていた時もありました。仕事の話も恋愛の話もしていました。今はお互いの舞台を観に行ったりしています。長い付き合いの友人ってひんぱんに会うというよりも節目節目で顔を合わせて「どう、元気?」って言葉を交わす感覚に近いですね。
めぐさんもそれに近いけど同性なので「どうよ、そろそろ会おうよ!」みたいな感じでお互い溜まっている事を話そうと顔突き合わせると、4~5時間はザラ。ずーっと喋っています(笑)。「(時計を見て)あ、やばくない?」という時間まで延々喋っています。話が止まらないんです。

ーー濱田さんと例えば「恋バナ」をしたりすることもあるんですか?

(笑)。世間で言う「恋バナ」というよりは「男の価値観」といった深い話、どこか哲学的な話になりますね。「自分の人生において男とは~」みたいな(笑)。

ーーなるほど! そこに是非参加したいです(笑)。さて、お二人にライブの場を借りてあえて聴いてみたい事はありますか?

そうですねえ……。一緒にいるとなかなか聴かない事といえば「私の一番最初の印象」を聴いてみたいですね。普通知り合って友人になった相手にワザワザ「私と初めて会った時の印象、どうだった?」なんて聴かないじゃないですか。でも仕事としてインタビューをするとしたらそんなベタな事を聴いてみたいです。……でもトークはきっと収集つかない事になるのでは、と今からおののいています。誰も仕切る人がいないから……。
めぐさんとも盛り上がると思いますが、問題は“中川晃教”だと思うんです(笑)。『Beautiful』でアッキーと私は夫婦漫才みたいな感じで彼の手綱を私がつかんでいるって役の上での経験をしているので、今回のライブでも頑張ってみようと思っています(笑)。​

ーーこの二人をお招きしてのライブならばお二人との歌も期待していますが、そういう展開はありでしょうか?

もちろんです! そのためにもお二人をお呼びしたくらいですから! 演劇ファンの皆さん、これは観ないと損ですよ。アッキーと私、そしてめぐさんと私を知っている人にはたまらないナンバーをご用意しております! どうぞ本番の日をお待ちください! その曲を二人で歌う事は初めてですし、今後も歌うという事は可能性低いんじゃないかなあ。プレミアムナンバーとなるでしょうね。​

ソニン

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ーー基本的にポジティブなソニンさんというイメージを個人的に思っているんですが、そんなソニンさんが例えばネガティブモードになったりストレスを抱えてしまいそうになった時、どのように発散しているんですか?

コロナ禍の自粛期間中はさすがにポジティブだけではいられませんでしたよ。「今、皆何してるんだろう?」ってずっと思っていました。出演する予定だった『ウエストサイド物語』なんて舞台稽古の途中で「明日から自宅待機して下さい」と止められ、ゲネプロをやる前に中止になりましたから。それでも全公演中止が決定するまで「再開となった時」の事を考えて毎日踊ったり筋肉を落とさないようにトレーニングしていました。それがしんどい時も正直ありましたけどね。でもやらなければならないと思っていたので、その想いだけで1か月くらいはモチベーションを保てていたかもしれません。
ネガティブになりそうなときの対処法は、我慢しない事。吐き出す事。自分はこれ以上ためこんだらダメになるって分かっているので取り返しがつかなくなる前にため込まないようにしています。その時は愚痴を受け止めてくれるような家族や友人と喋ったりしています。「どうしてる? 私最近さぁ~」ってとにかくため込まないようにしていますね。聴く方は大変かもしれないけど(笑)。​

ーー自粛期間が明けてからはABEMA新ドラマ『17.3 about a sex』(配信中)にも出演されていましたね。久しぶりのドラマ出演、いかがでしたか?

こんなに堂々と性について話すドラマは少なかったと思うので、今の若い人にとってもセンセーショナルなものになるかもと思います。
私が演じた役は、色っぽさはなくドライというか、クールというか、あまり媚びを売っていなくて、ただただ生物に興味があるだけで、生物学的な目線から「性とはこういうものなのよ」というタイプの教師。結果的に生徒たちの味方になるんですが、決して生徒たちに感情移入している訳でもなくフラットな視点でみている人、という役作りを意識してみました。また、私が生徒だった頃こういう先生がいたらいいなあ、と思いながら演じていました。だって当時、性について親にも友達にも、ましてや先生にも聞けない時代でしたし、インターネットもなかったから自分で調べる事もできなかったですので。そんな時にさらっと語ってくれる先生がいたらなあ、って思いながら演じてみました​。

ソニン

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ーー芝居の話になったという事で。この20年を振り返って自分の岐路だと思った出来事は?

女優業を始めた事ですね。もし女優業をしていなかったら、私今何をしていたんだろうと想像がつかないです。歌手だけで続けていられたのかな、って。当時は本当に芝居に興味が全くなくて、ましてや女優に憧れてもいなかったんです。歌手しかやっていなかった頃、たまたまオファーをいただいて、「せっかくオファーいただいたのでチャレンジしてみま~す」くらいの気持ちで受けました。それでも一生懸命頑張ってはいたんですが、今見たら全然芝居ができていなくて(笑)。『高校教師』(2003年)というドラマでしたが、徐々に演技の面白さにも気づけて、それが何かに繋がって次々と芝居のお仕事が来て……演劇の初舞台はストレートプレイだったんですが、その舞台をホリプロの方が観てくださって、「オーディションを受けて見ないか?」と声をかけられ受かって出演したのが『スウィーニー・トッド』(2007年)だったんです。それまではミュージカルも全然観た事がなかったんですが、大竹しのぶさんが出るなら受けてみたい思って。それから演劇の魅力に翻弄されて……でもまさかこんなに長い事、演劇の世界で本格的に仕事を出来るようにまでなるなんて思ってもいなかったです。今じゃ演劇の仕事が主ですが、映像も歌も他のことも垣根なくもっと積極的にやって行きたい。​

ーーさて、最後に未来の話も。次の10年でどんな事をしてみたいですか? 仕事もそうですが「嫁ぎたい」もしくは「嫁がれたい」(?)という話でも構いません(笑)!

「嫁ぎたい」という言葉、久しぶりに聞きましたね(笑)。私、よく「強い」って言われるんですが、どこが強いかというと「個」が強いんだと思うんです。「私はこうありたい」という「個」の部分が。でもこの先ずっと一人で生きていく事はできないと思うんです。「自立」という言葉がありますが、支えてもらってやっと自立できる、一人で立っている事なんて絶対ない。そういう意味で一人の人間としてサポートし合って生きる、それが「結婚」というものならば、「結婚」はしてみたい事のひとつですね。ただこの10年でそれを目標に入れているかというと、どうだろうって思いますけど。
常に新しい事に目を向けて生きてはいきたいです。これまでは自分に制限をかけないで生きてきたんですが、これからも若くないからといってブレーキをかけたくないですし。だって時代は変わっていくから。変わっていく時代の流れに任せつつ、可能性を自分でもっともっと広げていきたい。常に自分をアップデートしていきたいです。

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取材・文=こむらさき  撮影=池上夢貢

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