ONE OK ROCK、ZOZOマリンスタジアムからのオンライン生配信ライブが11万人同時視聴で大反響のうちに終了 急遽アーカイブ配信の期間延長も
10月11日、ONE OK ROCKが自身初の試みとなるオンラインライブ、「ONE OK ROCK 2020 “Field of Wonder” at Stadium Live Streaming supported by au 5G LIVE」が千葉・ZOZOマリンスタジアムにて開催された。
また、当初10月12日12:00から10月13日11:59まで予定されていたアーカイブ配信だが、配信の反響も大きく10月15日11:59までの72時間視聴可能と延長することも決定した。
ライブレポート
ONE OK ROCKのオンライン生配信ライブ「ONE OK ROCK 2020 “Field of Wonder”」が、2020年10月11日にZOZOマリンスタジアムで行われた。今年1月に終幕した「EYE OF THE STORM JAPAN TOUR」以来となった、今回のライヴ。コロナ禍で活動を制限される中、ロックバンドとして今できることの限界に挑戦したONE OK ROCKの姿は私達に「それでも、生きていく勇気」を与えるものだった。
自宅自粛期間中に発表された「完全在宅Dreamer」のビデオを模したセットを破壊し、小雨降りしきるステージに現れたONE OK ROCKの四人。「ライヴは自分たちの活動の軸」と、メンバーもライヴ中のVTRで述べていたが、今回のストリーミング・ライヴは無観客だからこそ、音楽的にも視覚的にも様々な工夫とこれまでにない試みが施されていた。しかしながら、何よりも何度もカメラを見据えながら「画面の向こうのあなた」を煽り、語りかける四人の姿こそが「離れているからこそ、つながりたい」というONE OK ROCKの意思を強く伝えていた。
天を仰ぎながら「祈り」を捧げるかのごとく歌い上げた「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」、清水翔太を始めとした[re:]projectの豪華メンバーが集結した「もう一度」、そして、この日のために用意されたONE OK ROCKからの最高の贈り物ーー新曲「Wonder」……全編ハイライトと言っても過言ではない、ライヴのフィナーレは「Wasted Nights」で締めくくられた。事前に公募されたファンが、ステージ後方のスクリーンに映し出され、ONE OK ROCKと楽曲を演奏する。「今を生きて、次の時代へと繋いでいって欲しい」ーー彼らがロック・バンドとして放つ想いが、確かに全世界のファンとリンクした瞬間だった。
世界中が未曾有の大混乱に陥った2020年。失ったものの多さに打ちひしがれそうになりながらも、それでも私達は前へと進んでいかなければならない。挑戦し続けることを止めない人のすぐそばで、いつでもONE OK ROCKの音楽は鳴っている。
(テキスト:小田部 仁)