大滝詠一「A LONG VACATION」40周年盤、ロンバケ誕生を辿る一代DJ絵巻“ロング・バケイションへの道”を約60分収録
大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム「A LONG VACATION」の発売40周年を記念して、2021年3月21日にリリースされる「A LONG VACATION 40th Anniversary Edition」の収録内容の一部が発表された。
通称「ロンバケ」と呼称される本作品は、音専誌「レコード・コレクターズ」2010年9月号の特集「日本のロック・アルバム・ベスト100(1980年代編)」で第1位に選ばれるなど、日本の音楽シーンに燦然と輝く名盤で、2020年までに累計200万枚以上のセールスを記録。まさに金字塔とも言える傑作アルバムである。
代表曲の「君は天然色」は2020年12月18日より全国公開される映画『私をくいとめて』の劇中歌に起用されるなど、未だCMや主題歌などに多数起用&カバーされ時代を超えて愛され続けている。
発売が発表されてから大きな話題となっている「A LONG VACATION 40th Anniversary Edition」は、通常盤CDは2枚組仕様となっており、CD1には新たなマスターテープからリマスターされた2021年版最新音源を使用した「A LONG VACATION Anniversary 40th Edition」を収録。
そしてCD2には「Road to A LONG VACATION」という約60分にもおよぶ貴重なコンテンツが初収録される。文字通り“ロング・バケイションへの道”と題されたこの作品は10年前に大滝詠一自身の手によって制作され、どのようなきっかけや歴史を経てロング・バケイションが誕生したかを辿る一代DJ絵巻に仕上がっており、まさに大滝詠一からファンに向けた40周年記念のプレゼントだ。
貴重なこの音源集は、「A LONG VACATION 30th Edition」が発売された2011年にたった一度だけアルバム購入者イベント会場で公開されたが、その当時から、10年後の「ロンバケ40周年」時にアルバムのボーナス特典にするとの大滝の意向より以後封印されてきた。
晴れて今回、公開の機会を迎えることになったが、その内容の充実ぶりには目を見張るものがある。多数の未発表デモ音源に加え、歴史的背景や人物交流について大滝自身によって語られており、資料性の高さと究極の娯楽性の二面を持ち合わせた超一級品のコンテンツに仕上がっている。
今作に収録された約30曲にも及ぶ音源の詳細は“サプライズ・プレゼント”ということで発売日までは非公開となっている。
「A LONG VACATION 40th Anniversary Edition」は、CD4枚+Blu-ray Disc+レコード+カセット+豪華ブックレット+復刻版「A LONG VACATION イラストブック」+ナイアガラ福袋がセットになった40周年記念VOXと、CD、レコードの3種類のパッケージで2021年3月21日に発売。この「Road to A LONG VACATION」は、40周年記念VOXとCD通常盤の両方に収録されるので「ロンバケ」を知ったばかりの新しいリスナーも楽しむことができる。