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花村想太&平間壮一、堂珍嘉邦&甲斐翔真、遥海&八木アリサが登場!3年ぶりの開幕ミュージカル『RENT』初日前囲みレポート

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八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一、花村想太、堂珍嘉邦、遥海(左から)

八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一、花村想太、堂珍嘉邦、遥海(左から)

 

1996年の初演以来世界15か国で各国版が上演され、2006年には映画化もされたミュージカル『RENT』の日本版がおよそ3年ぶりに開幕する。初日を前に囲み取材が行われ、マーク役の花村想太、平間壮一、ロジャー役の堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、甲斐翔真、ミミ役の遥海、八木アリサが登壇し、初日前の心境や、コロナ禍での稽古場の様子などを語った。

花村想太

花村想太

――初日を迎えるにあたっての率直な今のお気持ちをお聞かせください。
 
花村想太:今日はありがとうございます。まだ確定できるわけじゃないですけれど、明日から無事に(幕が)開くんじゃないかなということで。本当にこの『RENT』という舞台が決まった時は、実際にこうしてステージに立つことができるのかどうかという不安との戦いだったり、時間との戦いだったりしたんですけども、その中で自分たちがしっかり今やれる最善の、最高のものをお届けできるんじゃないかなと思って、今ワクワクしております。

平間壮一

平間壮一

平間壮一:アンディとマーカス(日本版リステージのアンディ・セニョールJr.と、振付補のマーカス・ポール・ジェームズのこと)とネットで稽古を積み重ねてきて、それぞれ頑張りながら、大変なこともたくさんあったし、あとは本番やるだけなんじゃないかなと今は思っております。お客様もフルで入れるということで、僕たちはすごく嬉しく思っていますし、1公演1公演大切にやっていきたいなと思います。

堂珍嘉邦

堂珍嘉邦

堂珍嘉邦:製作発表の時も喋ったんですけど、この『RENT』という作品のメッセージ性をどこまで届かせることができるかというところが、もしかしたら課題なのかもしれません。そういう意味でも、無事完走して、たくさんの人に見ていただくということを目標にここまできたので、あとはしっかりみんなでタッグを組んでですね、頑張っていきたいなと思っております。

甲斐翔真

甲斐翔真

甲斐翔真:今日はありがとうございます。約1ヶ月以上、舞台の稽古をしてきて、初めてアンディのもとで、リモートで稽古をしてきたんですけど、印象的な演出が1つあって。稽古の序盤の方に「君たちの潜在能力の限界を突破したいんだ、そこに僕は興味があるんだ。それはとても苦しくて気持ち悪い作業だから覚悟しておいてね」と言われて。「でも、その代わりにその先にあるものはとても素晴らしいものだから、楽しみにしていくれ」と。

その言葉通り、1ヶ月ぐらい、本当に苦しい稽古期間を、みんなそれぞれ問題を抱えながら、悩んで悩んで明日初日を迎えるというところで。演じるということじゃなくて、本当に僕らが悩みながら作り上げたこの作品。通しを見た時に、すごくリアルってこういうことなんだなと。作品に血が流れる瞬間を目の当たりにした。早くお客さんに見てもらって、この時代だからこそ汲み取れるメッセージを、600人の方々一人一人が答えを見つけて…答えというか、メッセージを受け取ってもらえたら嬉しいなと思っております。初日楽しみです。

遥海

遥海

遥海:今日はありがとうございます。初めてのミュージカルで、演技もいろいろと悩んだりもしていて。でも、キャストのみなさんからアドバイスをいただき、スタッフのみなさん、マーカスさんとアンディさんにパワーをいただいて。明日から開幕ということで、本当に嬉しく思っています。最後はどうなってもいいや自分は、と思っているぐらい、全てを懸けたいと思っています。壁にぶつかっている私たちというか、その『RENT』の世界観を皆さんにお届けできるように精一杯頑張っていきたいと思っておりますので、楽しみです。そして、楽しみにしていてください。

八木アリサ

八木アリサ

八木アリサ:今日はありがとうございます。無事明日からお届けできそうです。とても楽しみです。いままでいろんな声を出して楽しめた場面が多分今年は無理かもしれないんですけど、「Moo Mooボード」という一緒に盛り上がれるボード(グッズ)とかあったりして、新しい楽しみ方で見られるんじゃないかなと思います。みなさんの感想をSNSとかで見るのがとても楽しみなので、毎日全力で頑張っていきたいなと思います。

平間壮一、花村想太(左から)

平間壮一、花村想太(左から)

――今回、初主演で初ミュージカルの花村さん。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、普段とは違う稽古の様式があったと思います。稽古の雰囲気や、初日に向けて今感じている手応えを教えていただきたいです。
 
花村:僕自身は本当に初めてミュージカルをやらせていただくので、実際の稽古を知らないし、分からないので、僕にとっての「普通」っていうのがない状態でスタートさせていただきました。これが当たり前じゃないのかなと思いつつも、すごく馴染んでいて、自分にとっては成長できる機会であったかな。同時に前回出られている平間さんや堂珍さんらが『RENT』の世界観を、僕も含めた初キャストのみんなにも伝えてくださったので、不安だなとか不便だなあとかそういう思いは全くなく。

一応主演という形ではやらせていただいているんですけれども、あまり主演感はないかなと思いつつ、ステージ上での振る舞いやパフォーマンス、お芝居で皆様に何かお届けできたらなという思いで稽古に励んでおりました。

八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一、花村想太、堂珍嘉邦、遥海(左から)

八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一、花村想太、堂珍嘉邦、遥海(左から)

――そのほかの皆さんにも、稽古場の雰囲気についてお聞きしたいです。
 
平間:食事中は会話をしないとか、細かなルールが稽古場にたくさんありまして。でもやっぱり『RENT』ファミリーみたいなところでいうと、お話ししたくてしょうがないわけですよ、みんな(笑)。わちゃわちゃしたり、触れ合ったり。そういうのをみんなで必死に我慢しながらやっと本番を迎えられるということで、逆にそのため込んできたパワーが初日に向かって爆発していくんじゃないかなと今楽しみにしています。ルールを守りきれない部分があったりして、スタッフさんがめっちゃ一生懸命注意して、笑うみたいな瞬間もたくさんありました。あ、そんな大袈裟な破りはしていないですよ?でも、あぁみんなこうやって会話したいんだなとか、こうやってコミュニケーション取っていきたいんだなという姿をみて、愛おしさが出てきました。そんな稽古でした。

堂珍:この作品は、それぞれに役が与えられている。でもその中の人間性だったりとか、その人の発している雰囲気というか、ヒューマンみたいなものがうまく役と溶け合い、その出たり入ったりするのがすごく面白いと思っていて。そこの中で、いろんなシェアしていくこと、考えていること、夢や悩み事。カミングアウトじゃないですけど、そういうことを共有しながら、みんながどんどん『RENT』にのめり込んでいったなという、そういう感じです。

甲斐:リモートというのがかなり大きくて。表情だったりニュアンスだったりがどうしても画面上で表現できないところとかも、多分アンディ的にもあったんじゃないかなと思いつつも、本当にたくさんのスタッフの方々の支えもあり、まさに電波でミュージカルを作りあげるという快挙を成し遂げまして(笑)。本当に胸を張って、2020年版の『RENT』は面白いんだと言えると思います。なので楽しみに、本当にしていてほしいです。2020年の『RENT』はこれから先もできないんじゃないかな。毎年そうなのかもしれないけど、特に僕らは胸を張って言いたいです。 

八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一(左から)

八木アリサ、甲斐翔真、平間壮一(左から)

――最後に一言お願いします!
 
花村:
僕はですね、人に弱みを見せるのがすごく苦手で。我が道をいくというか、結構一匹狼タイプの人生というか、考え方をするタイプなんですけれども、この『RENT』ファミリーで得たものは、アンディだったり、ほかのキャストのみなさんだったりがその扉を不思議とこじ開けてくれるという環境に置いていただいたこと。みんなで心を開いてつくりあげていった本物の『RENT』というのをお届けできるんじゃないかなと思っております。

ぜひ、僕や他のキャストを知らない方も、そしていつも応援してくださっている方も、すべての方にぐさっと刺さる、そして『RENT』大好きなあなたにも絶対に刺さる『RENT』になっていると思いますので、ぜひ足を運んでいただいたら嬉しいです。よろしくお願いします!

平間:稽古中にプロデューサーさんから「平間のマークは『RENT』を通じて何を伝えたいの」と聞かれたことがあったんですけど、その時は明確なものが見つからなかったんです。そのプロデューサーさんに答えることができなくて。考え続けていきますと言っていたんですけど、昨日、ふと、みんなの場当たりを見ている時に、あ、なんか、俺これ伝えたいかもということが見つかって。

稽古中とかは仲を深める作業、「仲間がいるから強く生きているよね」みたいなところをふわっと思っていたんですけど、違う、これは個々の、一人ひとりの生きるパワーが必要なんだということに気づけたんですね。でもここの一人一人の生きる強さを出すためには、遠くに離れていようが、姿が見えなかろうが、信じるべきもの、信じる仲間だったり、自分が信じるものが芯のどこかにあるから、一人でも強く生きていける、みたいなことを俺はこの『RENT』を通じて伝えたいなと思いました。

1公演1公演、このソーシャルディスタンスだったりなんなりで、人との距離感があいていくなか、心が離れていく人もいるなか、通じ合えないことが多いなかで、自分は何を信じるかというところを大事にこれから生きていけば、人間というものが強くなるんじゃないかなって思いました。そんなものを、伝えていきたいなと思っております。だからお時間があればみなさん見にきてください。よろしくお願いします!

取材・文・撮影=五月女菜穂

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