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今村ねずみら、オリジナルメンバーのみで贈る THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』開幕レポート

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THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

俳優・演出家の今村ねずみが1986年に立ち上げた「THE CONVOY SHOW」。 その第40回公演『パピプペポ~!』が、2020年11月26日(木)、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開幕した。

2020年、22年ぶりに地球へやってきた5人の宇宙人、「ポー星人」は驚く。新しい時代を迎えたばかりの日本が、いや地球全体が、新型ウィルスの感染拡大という深刻な問題を抱えて苦しんでいたからだ。

ポー星人は、現代人の必須アイテム・スマホを片手に、街へと繰り出す。行き交う人々は顔の半分を覆い、会話をすることもままならない。それでも5人は「任務」を遂行しようと決意。その任務とは、この星に生きる人々を笑顔に、元気にすること。自粛疲れの日本で、ポー星人が立ち上がる…!

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

90年代、携帯電話の普及によって街中に響き始めた「ピッ!ポッ!パッ!」というプッシュ音が「宇宙人の交信音に思えた」という今村の発想が元となり、1995年に誕生した『パ+ピ+プ+ペ+ポ~』シリーズ。宇宙人から見た地球の様子を、歌とダンスを交えながらユーモアたっぷりに描いていく作品だ。シリーズ第3弾、22年ぶりの“再会”ということもあり、5人のオープニングダンスに、観客からは「待ってました!」という気持ちのこもった熱い拍手が。

近年は、『ATOM』『星屑バンプ』等、若手俳優たちと共演するステージも話題を集めているが、今回は今村、瀬下尚人、石坂勇、舘形比呂一、トクナガクニハルというオリジナルメンバーのみで贈る公演。自らを「熟成肉」と形容する“アラカン”の男たちがド派手な宇宙人に扮し、現代人が抱える様々なストレスをギャグやモノマネ、楽しい音楽で次々と笑いに変えていく。

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

メンバーと観客が手拍子でコミュニケーションを楽しむコーナーもあり、劇場はアットホームな雰囲気に包まれていた。ショウの後半は、スタイリッシュなスーツ姿に着替えた5人が登場。「星」にちなんだ楽曲を優しく歌い、熱く踊り、とびきりロマンティックな時間が流れていく。

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

コンボイショウの見どころのひとつであるタップダンスは情熱的で、聴こえるリズムに心を鼓舞される。何よりパフォーマンス中、目を合わせては微笑み合うメンバーがとても幸せそうで、同じ時を共有してきた仲間がいることの大切さが、より胸に沁みるステージであった。

ハッピーな時間と「また会おう、この星で!」というメッセージを残し、宇宙へと帰っていったポー星人。彼らと共に「パピプペポ~!」と大きな声をあげられる、その日が待ち遠しい。

なお、12月1日(火)までの東京公演は、若干数当日券あり。12月12日(土)・13日(日)は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』より

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