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YOASOBI 初のワンマンライブ「KEEP OUT THEATER」に40,000人が熱狂、視聴者からのライブレポートも続々到着

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Photo by Kato Shumpei

YOASOBIの初ワンマンライブ「KEEP OUT THEATER」が、2月14日開催された。

バレンタインデーの夜18:00。「YOASOBI」の文字を象った巨大な電飾看板の前で、ボーカル・ikuraが2nd Single「あの夢をなぞって」の冒頭アカペラパートを情感たっぷりに歌い上げるところからライブは開幕。

疾走感溢れるバンドサウンドを奏でるのは、コンポーザー・Ayaseに加え、脇を固めるバンドメンバー4名。ikuraもその輪に合流し、冒頭からバンドの熱量が画面を通して伝わってくる。

「画面の向こうの皆さん、ぜひ一緒に盛り上がっていきましょう!」というikuraの軽やかな呼びかけとともに続けて奏でられたのは、3rd Single「ハルジオン」。

ストリーミング再生1億回を突破しファンからも根強い人気を誇るこの楽曲も、バンド編成だとまた一味違ったグルーヴを感じさせた。

その後のMCでは、舞台が新宿歌舞伎町のど真ん中、ミラノ座跡地の工事現場であることがikuraの口から語られた。

現在は通常立ち入り禁止だが、将来劇場となる予定のこの場所で、一足先にライブをするというYOASOBIならではの遊び心が、会場選び、そしてライブタイトルの”KEEP OUT THEATER”にも込められているようだ。

時折視聴者からのコメントも拾いながら、生配信の醍醐味でもあるファンとのコミュニケーションを楽しんでいる様子も見て取れた。

「二人の別れの朝を描いた曲です」と少し落ち着いたトーンで紹介された曲は4th Single「たぶん」。続く「ハルカ」でもikuraの優しく包みこむような歌声で聴く者を魅了する。

小説を音楽にするというユニットのコンセプト通り、楽曲によって見せる世界観が異なるところもYOASOBIの魅力の一つである。

メンバーそれぞれ持ち寄ったマグカップで仲良く乾杯した後鳴り響いたのは、不穏なカウントダウン。自身初となるTVアニメ主題歌として書き下ろされた「怪物」で場の空気は一変する。

過剰なほど炊かれたスモークとタイトかつアグレッシブな演奏、そしてここでも180°違う表情を見せるikuraのボーカルワークで、2021年の新しいYOASOBIの一面を覗かせた。

立ち上るスモークも消えぬままに、先月発売された初のCD「THE BOOK」の幕開けを告げるインスト曲「Epilogue」のフレーズが。「明日も明後日も、音楽が鳴り続けますように。」

ikuraの祈りともとれる言葉から、「明日世界は終わるんだって」という「アンコール」の歌い出しに続ける演出で、YOASOBIというユニットの持つ物語性を強く印象付けた。

その後のMCで、2019年にデビューして以来、怒涛の勢いで駆け抜けてきた自身の活動を改めて振り返ったAyaseとikura。

周囲への感謝の言葉を述べながら、ライブが終盤を迎えていることへの寂しさも覗かせた等身大の二人に、親近感を覚えた視聴者も多かったことだろう。

そして2020年を代表する1曲となった「夜に駆ける」を披露。TV番組でも複数回にわたりパフォーマンスされた楽曲だが、さらに強固になったバンドのアンサンブルも相まって、楽曲の持つ力をまざまざと見せつけられた瞬間であった。

メンバー紹介を経た最後の1曲は「群青」。ステージを動き回りながら、メンバーに、そして視聴者に語りかけるように歌うikura。クライマックスとも言える合唱パートで大団円を迎え、YOASOBI初の配信ライブは幕を閉じた。

そしてnoteにて実施されている、当ライブのレポートを視聴者から募集する企画も早くも盛り上がりを見せている。

配信ライブのスクリーンショットを使用して自由にレポートを書いてOKという斬新な企画だが、視聴者ごとの着眼点や感動のポイントの違いが記事にあらわれ、ライブをまた異なる角度で楽しめる仕掛けになっている。

#YOASOBI初ライブのタグに寄せられた記事を読むのはもちろん、ライブを視聴した人はレポートの執筆にもチャレンジしよう。

セットリスト

  1. あの夢をなぞって
  2. ハルジオン
  3. たぶん
  4. ハルカ
  5. 怪物
  6. アンコール
  7. 夜に駆ける
  8. 群青

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