CNBLUE 初の日本オンラインファンミ開催、6月に新曲「ZOOM」をリリース
今年日本デビュー10周年を迎えるCNBLUEが、3月14日、初の日本オンラインファンミーティング「CNBLUE 1st JAPAN ONLINE FANMEETING 2021 ~Smile Again~」を開催した。
CNBLUE(シーエヌブルー)は、ジョン・ヨンファ(Vo.&Gu.)、カン・ミンヒョク(Dr.)、イ・ジョンシン(Ba.)からなる3人組ロックバンド。
このオンラインファンミーティングは、今年10月に日本デビュー10周年を迎えるにあたりスタートした「CNBLUE日本デビュー10 周年プロジェクト」第1弾という位置づけのイベント。
メンバーの兵役のために活動を休止していたCNBLUEが、オープンな場で日本のファンに向けた単独公演を行うのは2017年の「2017 ARENA LIVE TOUR -Starting Over-」以来3年3ヶ月ぶり。
韓国・ソウルからオンラインで結び、“CNBLUEとBOICE(CNBLUEファン)の再会”をテーマに、ファンミーティングならではのトークやゲームはもちろん、演奏もバンドで3曲、さらに各人のソロ曲も披露した。
そしてイベントの最後には、3年8ヵ月ぶりとなる日本での再始動シングル「ZOOM」の6月リリースが発表された。
オープニング、3人はステージ中央で握手を交わしてポジションへ。ドラム位置からカメラに向かって手を振るミンヒョク、ヨンファとジョンシンは、笑顔で投げキス。
1曲目の「BOOK」は、入隊前最後のツアー「Starting Over」でラストに演奏した曲だ。この曲でイッキに3年前に気持ちが引き戻され、楽しかったライブの記憶が蘇る。
間髪入れずに続けた2曲目は、「Face to face」。ミンヒョクのドラムが軽快にリズムを刻むと、メンバーたちも緊張が解けたようで笑顔でアイコンタクトを交わす。ヨンファはマイクを手に取り、モニターに足を乗せてウィンク&指ハートと愛嬌の大サービス。間奏では「久しぶり~、会いたかった~!」とファンに向かって叫んだ。
「こんばんは、CNBLUEです!」とそろって挨拶をするとヨンファが、「オンラインでも、ライブは楽しいですね。やっぱりステージが僕たちの居場所だと感じます」としみじみ言うと、ジョンシンは「皆さんに直接会えないのは残念ですが、会える日も遠くないと思います」とファンとの再会を願い、ミンヒョクは「3年前に『BOOK』で終わった横浜アリーナ、そして今日は『BOOK』で始まりました。3年も待っていてくれてありがとうございます」とファンに感謝を伝えた。
そして3曲目には、「CNBLUEには珍しいバラード曲」とジョンシンが紹介した、除隊後に韓国でリリースした最新曲「Then, Now and Forever」を披露。この曲は、紆余曲折あった彼らの心情をそのままつづったような曲。韓国語ではあるが、公式ミュージックビデオで日本語訳が見られる。
バンドの演奏の後は、ソロコーナーへ。ジョンシンは白いベンチに座って自身が作詞・作曲を手がけた壮大なバラード曲「Blue Orion」を熱唱。
ミンヒョクは黄色い電話ボックスの中から軽いラップを交えた「Moontalk」をリズムに乗りながら歌うと、ヨンファは机を前に温かな気持ちを込めた「Letter」と、各人が入隊時にファンへのプレゼントとして制作したソロ楽曲を披露した。
後半は、トーク&ゲームのコーナー。改めて登場した3人に、ファンが一斉にコメントで「おかえりー!」と迎えるのはオンラインならでは。
3人は「ただいまー!」と応え、「本当に久しぶりです。素敵な時間を作りましょう」(ヨンファ)、「お久しぶりです。今日は楽しい時間を過ごしましょう」(ミンヒョク)、「ただいま! 会いたかったです。良い思い出をたくさん作りましょう」(ジョンシン)と挨拶。
「さっきライブをしましたが、ファンの皆さんが前にいればもっと上手くできたのに。会いたいです」(ヨンファ)と、オンラインでの再会に少し寂しさを感じているようだ。
一足先に除隊したヨンファは、2019年12月に所属事務所のファミリーコンサート「2019 FNC KINGDOM -WINTER FOREST CAMP-」、ソロファンミーティング「JUNG YONG HWA(from CNBLUE)Solo Fanmeeting 2019 in Japan -Y’s Home-」でパフォーマンスする姿を見せ、2020年2月にはソロアルバム「FEEL THE Y’S CITY」をリリースして日本活動を再開させていたが、アルバム後に予定されていたソロツアーはコロナのため中止に。
2020年3月に除隊したミンヒョクとジョンシンは来日も果たせず、除隊1年が経過したこのファンミーティングが日本のファンとの初の再会の場。久々の再会に「緊張もしているけれど、もっと早く会いたかった」(ミンヒョク)、「今度はFace to faceで!」(ジョンシン)と、心情を語った。
トークコーナーは、入隊時の話を中心に進行。3年ぶりだか3人とも日本語は相変わらず通訳ナシで問題のないレベル。ジョンシンは「同じ部隊に日本語ができる同僚がいて、忘れないように日本語で会話をしていた」という。
ミンヒョクが入隊に際し坊主頭にした映像が初公開されたり、10歳ほど年下の同期たちの中で体力も成績も優秀だったという軍隊生活でのエピソードもたっぷり。
また、ジョンシンより1日早く除隊したミンヒョクが彼をわざわざ迎えに行ったという話や、そんな2人を先に除隊したヨンファが自宅でもてなしてくれたという仲良しエピソードも。
ゲームコーナーでは、これまで日本で行ってきた19ツアー、103公演のオープニングSEを聴いてどのツアーかを当てる「公演当てクイズ」が大白熱。3人ともイスから立ち上って真剣に激戦を交わした。
数々のツアーを思い出してヨンファが、「「5th ANNIVERSARY ARENA TOUR 2016 -Our Glory Days-」であきらめかけていた東京ドームへの思いを再び燃やすようになりました」、ジョンシンが「入隊中に『2017 ARENA LIVE TOUR -Starting Over-』の映像をずっと見ていました」と語ったが、ヨンファからは「実は『Starting Over』が入隊前最後のツアーになるなんて思っていなかったんです。“また会いましょう!”、“僕たちの本の新しいページを作りましょう”と言って、それが3年3ヵ月もかかるなんて、想像していなかった」という本音トークも聞くことができた。
イベントの最後には「重大発表」として6月に3年8ヵ月ぶりの新曲シングル「ZOOM」のリリースが発表された。
さわやかなミュージックビデオの、バンドバージョンの一部も公開されたが、新曲「ZOOM」についてヨンファは、「皆さんと僕たちが『ZOOM』してより近くなりたいという気持ちで作った曲です。『LOVE GIRL』を思い出すような明るい雰囲気の曲。早く皆さんに会って、この曲をライブで歌いたいです」とコメント。
そして、「僕らの前に皆さんがいれば、もっとよかったのに。でも、オンラインでも会えてうれしいです。次はFace to faceで会いましょう!」(ジョンシン)、「再会はうれしかったけれど、やっぱり直接会いたいです。“早く会いたい”しか言うことがない!」(ミンヒョク)、「今日は、入隊前最後の曲、『BOOK』でスタートしました。また、新しいページを一緒に作っていきましょう。3年3ヵ月の間、ずっとライブのときに「Glory days」で手を左右に振ってくれる皆さんの姿を思い出していました。皆さんに会って、『Glory days』を歌って、早くこの景色を見たいです。その時まで、身体を大事にしてください。また、ライブで笑顔で会いましょう。今日はオンラインでしたが、僕たちの心を感じていただけたらうれしいです。またライブで会いましょう!」(ヨンファ)と熱い想いで締めくくった。
「CNBLUE日本デビュー10 周年プロジェクト」は、このオンラインファンミーティングを第1弾に、第2弾のSpecial Movie「Footsteps of CNBLUE」が公開中。第3弾の「ファンミーティングDVD-BOX」は5月10日発売で、第4弾の「BOICEが作るPhoto Album」はファンクラブサイトで公開中。そして第5弾のニューシングル「ZOOM」が6月に発売予定となっている。
3年3ヵ月ぶりにまた、新しいページをつづり始めたCNBLUE
取材・文/坂本ゆかり