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TREASUREはYGの遺伝子を受け継ぎ、新時代を築いていく象徴になる

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TREASURE

TREASURE

TREASUREは新しいYGエンターテインメントを象徴する存在だ。YGで最初に思い出すのはもちろんBIGBANG。そして現在世界のガールズアイコンとなってるBLACKPINKだろう。両者に共通しているのは、アメリカのトレンドと韓国のカルチャーを絶妙にミックスして、アジアのクールさをサウンドとビジュアルで確立させていることだ。「ちょっと悪そうでカッコいい」。それがYGを象徴するイメージだった。TREASUREにも活動の端々にYGの遺伝子を感じさせるものの、それ以上に新しさを強く感じさせる。

チェ・ヒョンソク/CHOI HYUN SUK

チェ・ヒョンソク/CHOI HYUN SUK

ジフン/JIHOON

ジフン/JIHOON

ヨシ/YOSHI

ヨシ/YOSHI

ジュンギュ/JUNKYU

ジュンギュ/JUNKYU

マシホ/MASHIHO

マシホ/MASHIHO

ユン・ジェヒョク/YOON JAE HYUK

ユン・ジェヒョク/YOON JAE HYUK

彼らはWINNERやiKONといった先輩と同じく、事務所内のサバイバルルオーディション番組から誕生した。だが12人ものメンバーが所属するグループはYG史上初。近年のK-POPシーンはクオリティのインフレが起こっているので、どの新人グループも数年前では考えられないほど実力が高い。だがTREASUREはその中でも韓国を代表する事務所に練習生として所属し、デビューを勝ち取っているエリートたちだ。しかもメンバーそれぞれに強い個性がある。それが12人。デビュー曲「BOY」はMVも素晴らしかったが、個人的にはグループとしての複雑な群舞と、各人の見せ場をしっかり確認できるダンスプラクティス版がより楽しめた。

 

 

次に発表されたのは「사랑해 (I LOVE YOU)」。こちらはタイトルからも分かる通り、彼らのかわいさを堪能できるナンバーだ。なんといっても彼らは平均年齢が18.6歳(2021年3月現在)で、マンネ(末っ子)にいたってはなんと2005年2月生まれの16歳。メンバーの半数がティーンエイジャーである彼らは、成長しきっていない今現在だからこそ表現できる未熟さがある。今後何年経っても、フックの「サランヘ」を聴く度にファンはこの瑞々しい姿を思い出すだろう。この楽曲が面白いのは、歌唱面ではフレッシュさをアピールしているが、トラックはエレクトロとファンクをミックスした本格仕様であること。また振り付けは「BOY」以上に激しいように感じられた。

11月に出た3rdシングルの活動曲「음 (MMM)」はYGらしいラップがメインのクールな楽曲。フロウや声の出し方にG-DragonやBobbyなどYGの歴史を彩ってきたラップ巧者を思い出した人も多いはず。ボーカルが強く立つのはブリッジのみで、フックの「Mmm……」に怪しげな余韻を残す。これまでの2曲とはまったく違うアプローチのコンセプトも難なくハイレベルに表現できるあたりに、さすがYG所属のプライドを感じさせた。

 

3月31日に発売される日本デビューアルバム『THE FIRST STEP : TREASURE EFFECT』は、韓国ほか世界で配信された同タイトル作の日本バージョン。さらに日本オリジナル曲「BEAUTIFUL」を含む11曲(CD盤は13曲)となる。一般的にはやはり先に聴いている韓国語版に慣れてしまうものだ。だがTREASUREの大きな特徴として、日本出身メンバーが4名も在籍している。韓国出身メンバーも日本語に接する機会が多いためか、これまでの韓国音楽シーンの日本語曲の中でも飛び抜けて日本語がうまい。近年は韓国音楽シーンのアーティスト全般の日本語歌唱力が高くなっているが、それでもTREASUREの日本語力は出色だ。

アサヒ/ASAHI

アサヒ/ASAHI

バン・イェダム/BANG YE DAM

バン・イェダム/BANG YE DAM

ドヨン/DOYOUNG

ドヨン/DOYOUNG

ハルト/HARUTO

ハルト/HARUTO

パク・ジョンウ/PARK JEONG WOO

パク・ジョンウ/PARK JEONG WOO

ソ・ジョンファン/SO JUNG HWAN

ソ・ジョンファン/SO JUNG HWAN

TREASUREは世界中がコロナパンデミックに見舞われた2020年に韓国デビューした。そのためV LIVEやYouTubeなどオンラインコンテンツでの活動が多くなり、パーソナルで親しみやすい面を知ることができた。韓国出身メンバーと日本出身メンバーがお互いで言葉を習いつつ、ちょっと間違っていたりする。パフォーマンスのクオリティは高いだけに、そうしたほつれがギャップとして際立って楽しい。パンデミックが収まれば、彼らも日本に来てくれるだろう。その時、12人がどんなパフォーマンスとトークを繰り広げてくれるのか、今から楽しみでならない。

文=宮崎敬太

 

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