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石川ひとみ、デビュー43年目にして初のライブDVD発売決定

アーティスト

石川ひとみ

1978年「右向け右」でデビューし、「まちぶせ」「くるみ割り人形」などのヒット曲を持つ石川ひとみが、5月19日に初のライブDVD「石川ひとみ LIVE 『わたしの毎日』」をテイチクオンライン限定でリリースする。

70年代後半から80年代にかけて、アイドルとして大活躍をしていた石川だが、その後B型肝炎を患い、一時期は第一線から退いていた。復帰後は活動のペースを落としながら、音楽活動やファミリー向けの活動、更には講演活動を続けて来た。

そしてデビュー40周年となる2018年、実に35年ぶりとなるオリジナル・アルバム「わたしの毎日」を発表し、本格的に音楽活動へのカムバックを遂げ、コンサート、ライブ活動も積極的に展開する運びとなった。

昨年はコロナの影響で、計画していたライブのほとんどが中止となってしまったが、その間も歌うこと、そしてライブをすることに対する強い思いは途切れることはなかった。そして2021年4月、そんな“うた”への思いを胸に、初の配信ライブ「石川ひとみ LIVE『わたしの毎日』」を東京・TIAT SKY HALLにて開催。当時からのファンや新しいファンを大いに喜ばせた。

今回のライブDVDは、その配信ライブ映像に加え、DVDのためだけに収録した4曲を追加収録した完全版で、心に響く、とても素敵な無観客ライブ作品である。

ライブは1982年リリースのシングル曲「ひとりじめ」からスタート。

当時から歌唱力に定評のあるアイドルであったが、その歌声は変わらず伸びやかで透明感がある。往年のファンの皆様の期待を裏切らないクォリティーだ。

その後も当時の曲と、最新作「わたしの毎日」からの曲を織り交ぜながらライブは進行する。声の印象が変わらないことと、どの楽曲も非常にクォリティーが高いことによって、石川ひとみの世界がしっかりと出来上がっている。当然ながらそこにはとても良い空気が流れている。

しっとりとした“聴かせる”バラードと、盛り上げるアップテンポの曲のバランスも非常に良く、飽きさせないセットリストだ。特に後半の「夢番地一丁目」と「ベリバービリバー」の流れは必見ポイント。アイドル時代の盛り上げ曲の定番と、最新作からの盛り上げ曲の定番の連続披露は、まるでそこにお客様がいるかのような錯覚を起こしてくれる。見ていてとてもワクワクさせられるシーンだ。

そして、誰もが知る大ヒット曲「まちぶせ」でライブは終了。イントロを聴いただけで鳥肌が立つこの曲は、やはり名曲だ。そして、名曲を名曲として聴かせる石川の歌唱力も圧巻。更には名うてのミュージシャン達の奏でる音も素晴らしく、時間の経過を忘れてしまうような、本当に後味の良いライブであった。

アンコールでは人気曲「君は輝いて天使にみえた」を披露。往年のファンの喜ぶ顔が眼に浮かぶようだ。そして、このDVDのためのボーナス・トラックとして、いずれも当時の人気曲「にわか雨」「くるみ割り人形」の2曲が収録されている。選曲的にも、MCを含めた内容的にも大満足の90分であった。

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