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坂本龍一、映画『約束の宇宙(そら)』オリジナルサウンドトラック配信決定

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Photo by zakkubalan ©2020 Kab Inc.

坂本龍一が音楽を担当した映画『約束の宇宙(そら)』のオリジナルサウンドトラックが4月14日に配信リリースされることが決定した。

映画『約束の宇宙』は、かつてない斬新な視点で女性宇宙飛行士の葛藤と親子の絆を描いたヒューマンドラマ。主演は、「007/カジノ・ロワイヤル」(2006)で注目を浴び、実写映画『ダンボ』(2019)で、子供から大人まで世界中の観客を魅了したエヴァ・グリーン。監督は、村の因習に苦しめられるトルコの5人姉妹の青春を描いた『裸足の季節』(2015)の脚本が絶賛されたアリス・ウィンクール。

同作では、内に秘めた情熱とごく普通の母の横顔を持ちながら、宇宙飛行士たちの知られざる訓練や壁にぶつかりながらも懸命に夢を追い、母と娘がともに成長をしていく。今日的でタフなしなやかさを体現したあたらしいヒーローの姿に迫る人間ドラマとなっている。

ウィンクール監督は「ドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto:CODA』の音楽が印象に強く残っていました。自然の音を捉えた繊細なトーンが本作のイメージと重なり、シナリオを送りました。…サカモトから引き受ける、という返事をもらった時は本当にうれしかった!」と振り返っている。

宇宙へいくという長年の夢と、子どもにとっては唯一無二な存在の母親であることの狭間で揺れ動きながら、ともに成長してゆく二人の姿に寄り添ったやさしく美しい旋律が、母と娘の物語を包み込んでいる。

また、サウンドトラックにも収録されている楽曲「Embarkment」を使用した特別映像も公開された。

坂本龍一 コメント

アメリカのエージェントからこのような映画があるが、興味があるかと聞かれ、なかなか面白そうだと思った。
監督が女性であること、主演も女性であり、内容は母と娘の話なので、主要な部分は全て女性だ。
#metoo運動以降多く取り上げられるようになったとはいえ、まだまだ女性による映画は少ないので、サポートしたいと思った。
エヴァ・グリーン演ずる女性宇宙飛行士についての映画だが、内容はSF的なものではなく、母親と小さな娘の関係が中心だ。
働く母親と子の複雑な関係は世界的な問題で、悩みを抱えた母親は多いので多くの女性たちの共感を得られるだろう。
そのような内容なので、音楽は僕のなかでは特に女性的な優しさを強調したもので、珍しく実際の人による合唱も使った。

https://www.youtube.com/watch?v=5SzrQJs0y1s

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