広告・取材掲載

『映画:フィッシュマンズ』映画完成報告イベント&アコースティックライブ開催

アーティスト

©2021 THE FISHMANS MOVIE

フィッシュマンズ 30周年記念トーク&アコースティックライブ「Time passes and the future is now」が4月21日、都内からライブ配信され、茂木欣一、小嶋謙介、HAKASE-SUN、木暮晋也、原田郁子、手嶋悠貴監督が出演した。

7月9日より東京・新宿バルト9、東京・渋谷シネクイントほかにて公開される『映画:フィッシュマンズ』についての映画完成報告会も展開された。

オープニングでは、フィッシュマンズ リーダーで、東京スカパラダイスオーケストラのドラマーとして活動している茂木と、フィッシュマンズの初期メンバーであり、現在はアートディレクターとして活動している小嶋が登場。茂木は30年前のこの日に発売されたフィッシュマンズのデビューシングル「ひこうき」を手にし「この8cmシングルから始まって今日で30年ということで、本当に感慨深い気持ちでいっぱいなんですけど、時の流れがこんなに早いものかと思って、いろんなことを思い出します」としみじみと語った。

そして、手嶋監督も登場して本作についてのトークを展開。茂木から、本作が完成した心境を尋ねられた手嶋監督は「実はまだ完成していないんですけど、茂木さんと2018年の夏に話して始まったものが、3年近い月日が経ってようやくできたということで、正直ホッとしています」と胸をなで下ろし、「みなさんが大事にしているフィッシュマンズなので、どこまで喋っていただけるのかとかも含めて不安もあったんですけど、メンバーの方々が真摯に向き合ってくれて、素晴らしい言葉をカメラの前で喋っていただいたことは、僕にとっても貴重な経験になりましたし、映画的にも素晴らしいものができたんじゃないかなと思っています」と仕上がりに自信を覗かせた。

また、茂木は本作が完成するまで他のメンバーが喋った内容を知らなかったそうで「完成した映画を見て、1人ひとりのメンバーが、ここまで語ってくれたんだってことに心から感動して、監督もフィッシュマンズに関してすごく勉強してくださったでしょうし、たくさんの準備をしてくれて、大きな愛を持って1人ひとりのメンバーに出会ってくれたんだろうなって感じられました。めちゃくちゃ嬉しかったです」と手嶋監督に感謝した。

さらに、フィッシュマンズが結成された明治学院大学に撮影で訪れたという話題となり、手嶋監督が「映画には入っていないんですけど、新歓の時期に撮影に行って、『ソング・ライツ』の現役生の子たちが勧誘をしていて、入部シートに茂木さんが名前を書いていたのが面白かったです(笑)」とエピソードを明かすと、茂木は「まさにあれと同じことを35年前にやっていたわけだ。そのときの先輩の顔とか思い出して、好きなアーティストのところに“ザ・フー”“プリテンダーズ”って書いたら、(先輩が)『こんな奴がいるぞ!絶対にソング・ライツに入ったほうがいい』って。そのおかげで佐藤伸治にも会えたし、みんなにも会えたので(先輩には)感謝しています。そういうちょっとしたキッカケのどれが欠けても今日って日はなかったってことを思わせてくれましたね」と感慨深げに語った。

そして、サウンドミックスを担当するZAKとのMA業務に感動したという手嶋監督は「あんなに変わっていくんだなというのをマジマジと見られたのがすごかったですね。最初に音源を聞かせていただいたときも衝撃的でしたけど、(ZAKとMA業務を行い)“ここまでやるんだ”、“こういうところまでこだわるんだ”って非常に勉強になりましたね」と感嘆し、「本作を届けることによって、フィッシュマンズの音楽がもっと愛されたらいいなと思いますし、今後、若い人たちを含め、フィッシュマンズと新しく出会った人たちが、“フィッシュマンズってどういうバンドだったんだろう”“佐藤(伸治)さんってどういう人だったんだろう”っていうのが伝わる作品になってくれればいいなと心から思います」と吐露した。

その後に行われたアコースティックライブでは、HAKASE-SUN、木暮晋也、クラムボンの原田郁子も加わり、デビューシングル「ひこうき」など計8曲を披露。加えて、原田が30周年を祝うケーキを持って登場する一幕もあり、ローソクに灯る火を茂木と小嶋が吹き消して祝福の拍手を浴びていた。

セットリスト

M-1. なんてったの
M-2. ひこうき
M-3. あの娘が眠ってる
M-4. 頼りない天使
M-5. WALKING IN THE RHYTHM
M-6. SEASON
M-7. いかれたBaby
M-8. ナイトクルージング