THE BEATNIKS、高橋幸宏がYohji Yamamotoパリコレクションのために書き下ろした音楽2作品を6月同時リリース

アーティスト

左より鈴木慶一、山本耀司、高橋幸宏

1990年代中期、世界的ブランドYohji Yamamotoのパリコレクションのために、THE BEATNIKS(高橋幸宏+鈴木慶一)、高橋幸宏がそれぞれ書き下ろしたコレクション音楽を収録した2作品が、CD盤ならびにアナログ盤で復刻、6月23日にリリースされる。

1996年にリリースされたTHE BEATNIKSによるYohji Yamamoto 1996春夏コレクションの音楽は、激しいドラムのリズムとギターの掛け合いによるオープニングから、ときにインダストリアル、ときにロック、ときにロマンティック、そしてそこかしこから感じられるユーモアといった渋めのバラエティ感。「THE SHOW VOL.4」としてリリースされた本作は、久しく復刻のリクエストの声が上がっていたが、その音は2021年の今も色あせることはない。

高橋幸宏がYohji Yamamotoのコレクション音楽を最初に担当したのは1980年代後期。以来、密接な関係をもって互いのクリエイティビティを刺激しあってきた山本耀司と高橋幸宏のふたりが、新たに1997春夏コレクションの舞台で手を組み「THE SHOW VOL.6」としてコンパイルされた本作は、緊張感溢れるオープニングから音のレイヤーが重なって行くにしたがって、絵画のようにひとつの世界が構築されていくという、高橋幸宏作品の中でもあまり類を見ない作品として、ファンの間で高い評価を集めている。

両作は、当時山本耀司と高橋幸宏らによって設立されたコンシピオ・レコードからリリースされ、耳のすぐれた音楽ファンの間で高い評価を集めた。エレクトロニカの嚆矢として今なお刺激的ともいえるこの2作品が、この度、砂原良徳による最新マスタリング盤で、日本コロムビア/BETTER DAYSレーベルから発売される。

新しい価値観を常に牽引するYohji Yamamotoと呼応し、音楽的にも革新的かつ斬新なこのマスターピース2作品の、最新技術で甦った音像にあらためて触れてみよう。

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